宇都宮市民プラザ 多目的ホール
● 1940年公開のアメリカ映画。監督はマーヴィン・ルロイ。主役のマイラにヴィヴィアン・リー。相手役はロバート・テイラー。
● 学生時代に見ているはずだが,完全に記憶から脱落していた。最後,マイラがトラックの隊列に飛び込んで命を断つシーンだけはかすかに残っていたかも。
清純な恋する乙女と,その世界に染まりきった娼婦の両方を演じるヴィヴィアン・リーの力量に感じ入った。ただ,恋する乙女と落ちた女というのは,演じやすい役柄ではないかという気はする。
● 前に「風と共に去りぬ」を見ているので,気丈で足から地面に根が出ているようなスカーレットを演じた,ヴィヴィアン・リーを知っている。
スカーレットとマイラを対比しつつ,ヴィヴィアン・リーを見ていると,ロバート・テイラーのつまらなさが際立つような気もする。ロバート・テイラーではなく,テイラーが演じる劇中人物のつまらなさかもしれないのだが。