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2025年7月19日土曜日

2025.07.19 宇都宮市立視聴覚ライブラリー映画会 20世紀名画座「山河遙かなり」

宇都宮市立東図書館 2階集会室

● 映画はもっぱら Amazon Prime で観るようになっている。面倒がないし,観放題だし,家の中で完結するしというわけで,水が低きに流れるがごとくに,そうなってしまった。
 が,それだと,自分が観たいものしか観なくなる。基本,それでいいのだろうけれども,自分以外の人が選んだものを強制的に観るように仕向けることがあってもいいと思う。

● というわけで,じつに久方ぶりになるのだが,宇都宮市立東図書館に出かけてみた。
 「ナチスによって母親と離れ離れにされ,恐怖のあまり失語症・人間不信になった少年が,心優しきアメリカ兵の青年に拾われ,様々な人々との交流により病んだ心を治してゆく中,行方不明になった息子を必死で探し旅をする母の姿を描いた感動ドラマ」を観た。

● アメリカ映画。アメリカでの公開は1948年。日本で公開されたのは1954年。
 強制収容所を体験した少年カレル・マリクを演じたのはイファン・ヤンドル。心優しきアメリカ兵のスティーブにモンゴメリー・クリフト。国連救済所の世話係マレイ夫人にアリーン・マクマホン。カレルの母ハンナにヤルミラ・ノヴォトナ。スティーブの友人フィッシャーにウェンデル・コーリイ。フィッシャー夫人にメアリー・パットン。

● それぞれ印象に残るが,少年のイファン・ヤンドルが可愛くて,健気で,この映画を支えた立役者のように思う。劇中の少年は10歳にして,常人の一生分以上を生きてしまった。
 世話係のアリーン・マクマホンも存在感があった。

● Amazon Prime でこの映画を観ることはなかったろう。いい映画を観れて満足だ。

2018年1月23日火曜日

2018.01.20 宇都宮市立視聴覚ライブラリー 20世紀名画座 「真昼の決闘」

宇都宮市立東図書館 2階集会室

● 1952年製作のアメリカ映画。監督はフレッド・ジンネマン。
 さすがにこの映画は過去に見たことがある。学生時代に名画座で見たのか,テレビの洋画劇場で見たのかは定かでないけど,見たことがあるのは憶えている。
 が,それも記憶違いかもしれないな。見ていないのに,有名な映画だからこれは見ているはずだというのが,見たことがあるに変容してしまっているのかもしれない。

● ということで,有名すぎる西部劇映画。ゲイリー・クーパー扮するケイン保安官が,一人で腕っこきのならず者四人を相手にしなければならなくなる。
 治安判事は逃げだすし,ケインの前任者も補佐の保安官も手伝ってはくれない。命が惜しい。悪い人たちではないし,弱虫というわけでもない(そういうふうには描かれていない)。それほどこの街に戻ってくるフランク・ミラー(イアン・マクドナルド)が強いというわけだ。

● そうしてミラーが戻ってくる正午までを盛りあげる。どうなってしまうんだろう,と。ケイン保安官は四人を相手にして勝てるほどの腕ではないようなのだ。
 「この映画の上映時間は85分だが,劇中内における時間経過もほぼ同じ約85分ほどの「リアルタイム劇」となっている」とはWikipediaに教えてもらったこと。なるほどこの効果もあったのかと,あとで思いあたった。

● で,ミラーが戻ってきたあとは,意外にあっけない。要するに,この映画はケインと新妻エミィ(グレイス・ケリー),ケインとヘンダーソン町長(トーマス・ミッチェル),そしてハーヴェイ・ベル保安官補(ロイド・ブリッジス)のケインやヘレン(ケティ・フラド)との絡みが見所ということなのだろう。
 もうひとつの見所は,グレイス・ケリーのこの世のものとは思えない美しさでしょうね。
 が,存在感という意味なら,グレイス・ケリーよりケティ・フラドの方が印象に残る。

● このとき,ゲイリー・クーパーは50歳を越えている。この時代だ,すでに人生の晩年にさしかかっているといっていいだろう。
 なのに,若いエミィを妻にするとは荒唐無稽ではないか。と,言ってはいけない。ヒーローは既存の枠の外にいるのだ。何をやっても許されるのだ。