宇都宮市立東図書館 2階集会室
● 映画はもっぱら Amazon Prime で観るようになっている。面倒がないし,観放題だし,家の中で完結するしというわけで,水が低きに流れるがごとくに,そうなってしまった。 が,それだと,自分が観たいものしか観なくなる。基本,それでいいのだろうけれども,自分以外の人が選んだものを強制的に観るように仕向けることがあってもいいと思う。
● というわけで,じつに久方ぶりになるのだが,宇都宮市立東図書館に出かけてみた。
「ナチスによって母親と離れ離れにされ,恐怖のあまり失語症・人間不信になった少年が,心優しきアメリカ兵の青年に拾われ,様々な人々との交流により病んだ心を治してゆく中,行方不明になった息子を必死で探し旅をする母の姿を描いた感動ドラマ」を観た。
● アメリカ映画。アメリカでの公開は1948年。日本で公開されたのは1954年。
強制収容所を体験した少年カレル・マリクを演じたのはイファン・ヤンドル。心優しきアメリカ兵のスティーブにモンゴメリー・クリフト。国連救済所の世話係マレイ夫人にアリーン・マクマホン。カレルの母ハンナにヤルミラ・ノヴォトナ。スティーブの友人フィッシャーにウェンデル・コーリイ。フィッシャー夫人にメアリー・パットン。
● それぞれ印象に残るが,少年のイファン・ヤンドルが可愛くて,健気で,この映画を支えた立役者のように思う。劇中の少年は10歳にして,常人の一生分以上を生きてしまった。
世話係のアリーン・マクマホンも存在感があった。
● Amazon Prime でこの映画を観ることはなかったろう。いい映画を観れて満足だ。