● 劇場公開は2011年8月。主演は櫻井翔と宮﨑あおい。14年前の彼と彼女を見れるわけね。
他に,加賀まりこ,柄本明,池脇千鶴,要潤,吉瀬美智子,岡田義徳,原田泰造,西岡徳馬,朝倉あき。
● 櫻井翔が演じる内科医の栗原一止が,病院に泊まり込むのが常態化しているようなブラック職場で成長していく物語とも言えるし,末期がん患者の安曇雪乃を演じた加賀まりこの超絶技巧を味わうためのものだとも言えるのだが,ぼくはどうしても宮﨑あおいをに目が行くんだな。
彼女が演じる榛名は,ストーリーの展開にはほとんど関わらない。端役にすぎない。原作の小説ではそういう扱いになっているのではないかと(読んだことはないのだが)思う。
● が、監督は当時の宮﨑あおいを使って,女神像を創造してみたくなったのではないかと想像する。「舟を編む」と同じだ。
その方がエンタメとして形が整う。あるいは色彩が豊かになる。と,考えたのだろう。しかし,そういうことよりも,とにかく宮﨑あおいを使ってみたかったのだろう。