2024年5月18日土曜日

2024.05.18 宇都宮市立視聴覚ライブラリー 日本映画劇場 「ベトナムの風に吹かれて」

宇都宮市立東図書館 2階集会室

● パタッと
映画を観なくなっている。とにかく観なくなっている。映画館には行ってないし,宇都宮市立東図書館で催行される映画上映会にも行かなくなった。
 Amazon Prime Video も全く観なくなってずいぶん経つ。Amazon で買物することはあまりないので,Prime Video を観ないのでは年会費をムダに払っているようなものだ。

● 今日は情報を確認して,久しぶりに東図書館に行ってみた。
 良し悪しは別にして,Amazon Prime Video が映画を観る場の中心になる。Prime Video に向かうための取っ掛かりになってくれればいいのだが。

● 2015年の公開。原作は小松みゆき「越後のBaちゃんベトナムへ行く」。
 主演は太る前の松坂慶子。が,事実上の主役は認知症の母を演じた草村礼子。「便所,行きてぇぇぇ」と叫ぶ,リアルとコミカル。
 何も考えないで観ていられる娯楽映画で,つまり映画の王道を行くもの。

● お客さんの大半は高齢者。この上映会は老人福祉事業の性格も併せ持つ。が,土曜日のこととて,年寄りじゃない(若いという意味ではない)人も僅かにいた。
 半世紀前まではまだ残っていた「名画座」の役割を,自治体が税金を使って肩代わりしているのはいいことかどうかわからないけれども,ぼく一個にとっては有難いことで,できるだけ参加したいものだ。ぼくは宇都宮市民じゃないんだけどさ。

● この上映会はDVDを使うのだが,映画館には及ばないものの,大きな画面と2つのスピーカーで音響も問題なし。
 DVDにはそれだけの情報が封入されているってことね。ぼくが持ってる端末にそれを活かせるだけのスペックがないだけ。
 自宅でタブレットを使って観るのとは違って,強制的に観ざるを得ない環境に自分を置くことになるのがいい。

2022年11月30日水曜日

2022.11.19 シン・ウルトラマン

Amazon Prime Video

● 今年の5月に映画館で見たばかり。こんなに早くAmazonプライムで見られるとは,ちょっと予想外。1年後だと思っていたからね。

● この映画のハイライトはどこかというと,長澤まさみが巨人化して登場するところ。お色気と笑いの場面。ウルトラマンと怪獣の闘いの場面ではないと思ってるんだけどね。
 その怪獣たちも怪獣として登場するのではなく,人間に擬人化して高度な技術と思考能力を持つ異星人として登場する。シンの所以だと思う。

2022.11.12 初恋

Amazon Prime Video

● 「初恋」というタイトルの映画はけっこうな数あるらしい。これは2006年公開の宮崎あおい主演のもの。
 三億円事件をモデルにして,実行犯を宮崎あおいが演じる。この映画は何のためにあるかといえば,彼女の演技の見事さを堪能するため。

● 中原みすずの同名小説を映画化したものだが,監督(塙 幸成)も主人公役は宮崎あおいしかいないと即座に考えたのじゃないか。彼女が演じるという前提で絵を作っているのじゃないかと思える。
 他に,小出恵介,柄本佑,藤村俊二ら。

● 主題歌は元ちとせ「青のレクイエム」。

2022.11.10 恋は雨上がりのように

Amazon Prime Video

● 小松菜奈と大泉洋が主演のこの映画,これが3回目になる。一昨年の3月去年の9月にも見ているので。
 高校2年生の女の子が自分の父親のような年齢の中年男性に恋心を抱くという話なので,あやかりたいと思ってしまうんですかねぇ。

● しかも,男の方はしめしめというどうしようもないヤツではなく,きっちり誘惑を退けるので,いよいよ自分にもこんな可愛い子が・・・・・・と妄想しちゃうという。
 ま,そんなことのあるはずはないとわかりながらね。

● 大泉洋が演じる近藤のような男がもしいれば,モテるはずなんだと思いますよ。仕事には真面目で,人には誠実なんだからね。うだつが上がらないとか,要領が良くないとか,そういうことでこの男はダメと決めつけてしまうほど,世の女たちはバカじゃないと思うのでね。
 後味がいいのも何度も見たくなる理由のひとつ。

2022.11.09 超高速! 参勤交代 リターンズ

Amazon Prime Video

● 2016年の公開。前作で江戸へ無地に到着できた湯長谷藩だが,藩元へ帰るまでが参勤交代というわけで,今度は復路のドタバタが展開される。
 松平信祝の悪だくみによって,湯長谷藩に辿り着いたときには,城は乗っ取られ,田畑は荒らされていた。さて,どうする。

● 前作には登場しなかった面々も何人かいて,縦糸横糸の絡みは前作よりやや複雑。
 が,見終えた後のカタルシスは前作と同じで,悪役の松平信祝を演じた陣内孝則の功績が大きいですかねぇ。

● 笑いながら見られる娯楽映画。社会の闇を摘発するとか,人間の奥深い内面をあらわにするといった,社会派や純文学を謳ったものより,こういうのが映画の王道のような気がする。

2022.11.08 超高速! 参勤交代

Amazon Prime Video

● 2014年の公開。原作は土橋章宏作の脚本。彼自身により小説化され2013年に講談社から刊行された。

● 幕府から「5日以内に参勤交代しなければ藩を取り潰す」と無理難題を吹っかけられ,ドタバタを繰り返しながら,無地に江戸に到着するというストーリー。
 ストーリーはそれだけなのだが,その過程で殿様が旅籠の飯盛女を嫁にするとか,映画でしかあり得ない奇想天外なエピソードが散りばめられる。

● 肝はそのエピソード,ドタバタにある。ギャグ映画と考えていいと思う。
 1万5千石の小藩・磐城国湯長谷藩の藩主,内藤政醇に佐々木蔵之介。とんでもなく人のいい殿様で,それでは殿様は務まらないだろうと思うのだが,抜刀術の名手でもあり,ここぞというときにカッコいいところを見せる。
 家老の相馬兼嗣に西村雅彦。藩随一の知恵者で,どんな状況に置かれても藩主の下問に答えを出すという,知的スーパーマン。
 牛久の旅籠「鶴屋」の飯盛女,お咲に深田恭子。殿様にみそめられて奥さんになる。
 山中の獣道を知り尽くしている隠密の雲隠段蔵に伊原剛志。一行を神がかりなほど的確に案内する。
 幕府側の悪役,松平信祝に陣内孝則。

● これらの面々がドタバタを盛りあげて,見終えたときには,あぁ,面白かった,となる。続編もあるので,次はそれを見ることにしよう。

2022.11.07 劇場版「きのう何食べた?」

Amazon Prime Video

● 2021年公開。料理上手の弁護士「シロさん」(西島秀俊)と,彼の恋人で美容師の「ケンジ」(内野聖陽)のダブル主演。
 が,これはもう内野聖陽のオカマぶりがすべてでしょ。

● 内野聖陽というとテレビドラマ「仁」の坂本龍馬がとにかく印象に残っているのでね。その対比で,へぇぇと思うわけで。
 こんなふうにも演じられるのか,役者って凄いなあ,と驚ける。どうやってこの役作りをしたんだろうとも思う。実際にオカマの男性に会って・・・・・・というのは当然やっているんだろうけど。ひょっとして,頭の中だけで作りあげたんだろうか。

● 俳優が役から影響を受けるというのは,たぶんないとは思うんだけど,これで自分の中の何かが外れるということがあるんだろうか。ないだろうね。