TOHO CINEMAS 宇都宮
これは見るでしょ,昭和原人としては見ないわけにはいかないでしょ。初日に見に行くぞと決めた。絶対,行く。
● かつてTBSで放送されたウルトラマンシリーズはざっと次のとおり。
ウルトラQ(1966年1月)
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ウルトラマン(1966年7月)
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ウルトラセブン(1967年10月)
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帰ってきたウルトラマン(1971年4月)
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ウルトラマンA(1972年4月)
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ウルトラマンタロウ(1973年4月)
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ウルトラマンレオ(1974年4月)
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ウルトラマン80(1980年4月)
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以下 略
● 「ウルトラQ」も見ていたはずだが,はっきり記憶にあるのは「ウルトラマン」からだ。「ウルトラセブン」ももちろん見たが,「帰ってきたウルトラマン」から先の記憶はない。
中学生になっていたので,さすがにもうウルトラマンでもあるまいと思っていたんだろうかな。今から思えば,見ておくべきでしたよ。
● 13日は公開日であることを失念し,ウカウカと過ごしてしまった。14日は東京に出かけた。
さらに,今年は5月の気候がどうにも安定しない。雨だと出かける気にならない。家にいたいと思ってしまう。
映画は映画館で見るんだから,天気は関係ないようなものだけども,なかなかそうも行かない。家の玄関を出るというハードルを越えられないのだ。
Twitterにも「シン・ウルトラマン,良かったよ」的なTweetが多いので,じゃあ止めとくかとも思ったんだけど,意味のないヘソの曲げ方は大人気ないと思い直してね。
● 公開から間もないうえに,のっけから人気で,興行収入的もドル箱になりそうだ。
ので,上映回数も多い。いつ行っても待たずに見れるだろう。
● オープニングは56年前のウルトラマンのそれをなぞっている。ウルトラマンのオープニングは,流体様の模様が蠢いてウルトラQの文字を浮びあがらせ,それを破ってウルトラマンの文字が出てくる。
シン・ウルトラマンでも同じようにしてシン・ゴジラの文字が浮びあがる。それを破って,シン・ウルトラマンの文字が出てくる。昭和原人はこれだけでゾクゾクしてしまうのだ。
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昭和のウルトラマンは地球での活動は1回につき3分間が限度で,2分を越えたあたりでカラータイマーがピコピコ鳴りだしたのだが,今回はピコピコはなし。
カラータイマーは初代ウルトラマンだけで,次のウルトラセブンからは消えているので,ないのが自然。しかし,地球での行動はエネルギーを激しく消耗するという設定にはなっている。
この5人が「禍特対(禍威獣特設対策室専従班)」のメンバー。昭和のウルトラマンでは科学特捜隊があって,早田隊員や嵐隊員がいた。その略で「科特隊」かと思いきや,そうじゃないのだった。禍特対を作るために,怪獣を禍威獣にしたんだな。
他に,田中哲司,山本耕史,岩松了。
● ヘソを曲げないで正解でしたよ。もう一度観たいです,このウルトラマンは。隅々まで楽しめる。
長澤まさみが色っぽかったしね。長澤まさみが巨人化するシーンがあって,当然,下から撮る。スカートで歩いているところを下から撮るんだからね。
このシーンは笑えるところでもある。撮る側も笑ってもらうつもりで,コミカルになるように撮っている。
● 特撮もとんでもないことになっている。昔とはエラい違いだ。
同時に,昔の工夫は工夫として凄いものだったのだなということもわかる。
● 昭和のウルトラマンでは,ウルトラマンに変身する早田隊員の年齢は25歳。村松隊長も36歳だ。
それを今回は,ウルトラマンに変身する斎藤工が40歳で,禍特対班長の西島秀俊は51歳。ウルトラマンの劇中世界でも高齢化は容赦なく進行している。
一方で,40歳の斎藤工がウルトラマンに変身することに違和感はほぼない。今の中高年は昔ほど老けていないのも確かだ。とはいえ,40歳は40歳だぞ。
● 主題歌は米津玄師「M八七」。
ちなみに,昭和のウルトラマンの音楽の一部を編集した「交響詩 ウルトラマン」は You Tube で聴くことができる。
● 山本耕史が演じるメフィラスや最後に登場するゼットンは,昭和のウルトラマンにも登場していた怪獣たちだ(メフィラス星人,ゼットン星人)。キャラクターはだいぶ変えられているが。
「禍特対」のバッジを欲しいと思う人は多いかもね。大人でもさ。当然,グッズになって劇場で販売されてますよ。770円だったかな。
● 映画を映画館で見るのと,Amazonプライムや Netflix でパソコンの画面で見るのと,どちらがいいかといえば,当然,映画館で見る方がいいに決っている。
けれども,唯一,映画館では本編を始める前に余計なものがくっついて来すぎる。ノーモア映画泥棒とか,ノー・キッキングとか。
● だいたい,Amazonプライムをはじめとして,これだけ映画のサブスクが普及しているのに,映画泥棒などする馬鹿はいまい。旧態依然とした著作権法絡みのノーティスを出すのだけは止めてほしい。
次期上映予定の映画の予告編も,あまり多すぎると鼻白むところがある。気分を盛りあげるために,適度な時間ならあった方がいいのだろうが,過ぎてしまっては逆効果だ。