宇都宮市立東図書館 2階集会室
● 映画って,DVDでいくらでも観られる。名画だろうと何だろうと,古い映画のレンタル料は驚くほど安い。買ったって知れている。新作映画1本分で,数本のDVDが買える。
これじゃ,昔はあった名画座も,消滅するしかないですよね。名画と評価が確定している映画であっても,昔の映画をお金を取って上映するのは不可能だろう。
● したがって,公共機関が無料で上映するしかないというか。逆に,DVDじゃいやだ,大きなスクリーンで大勢で見たいよということになれば,そうした公共機関の催しをチェックするしかないでしょうね。
● ということで,宇都宮市立東図書館で「私を野球につれてって」を観てきましたよ,と。
1949年の公開。昭和でいえば24年。コミカルなミュージカル映画。出演者はフランク・シナトラ,ジーン・ケリー,エスター・ウィリアムズ,ベティ・ギャレット。
エスター・ウィリアムズが主役格。ジーン・ケリーの軽いお色気が魅力。当時としては軽くもなかったのかもしれないけど。
● 健全な娯楽映画という感じ。つまり,映画の王道を行くもの。ときどき笑って,このあとはこういうふうに展開するんだろうなと思うとそのとおりになって,っていう。
ずっしりとした問題を投げかけられるのも場合によってはいいけれど。
● あとは,ミュージカルの部分。フランク・シナトラとエスター・ウィリアムズがその大半を担うわけだけど,ここがしっかりしているとビッと締まる。
この映画はここでもっている。それは間違いないな。
● で,この映画,もう1回観たいかというと,1回で気がすんだ感じ。でも,1回は観ておきたかった。
2019.01.22 にAmazonプライム会員になりました。その1年後にコロナが世界を覆ったので,最近は自宅のノートPCの画面がスクリーンになっています。というわけで,タイトルに偽りありが常態化しました。申しわけありません。
2015年4月18日土曜日
2015年4月5日日曜日
2015.04.05 宇都宮市立南図書館名作映画会 「西鶴一代女」
宇都宮市立南図書館 サザンクロスホール
● 開演は13時30分。入場無料。
監督は溝口健二。1952年の作品。原作は井原西鶴の「好色一代女」。
田中絹代演じるお春の不幸としかいえない一生を描く。
御所にあがっていたお春が,若党の勝之介(三船敏郎)に思いを寄せられ,駈け落ちするもうまくいくはずがなく,都を追われる。が,大名の側室にあがることになり,めでたく世継ぎをもうける。
でも・・・・・・。父親に島原に売られたり,いろいろあって,最後は夜鷹に身を落とす。
● 最後の最後に,お春が生んだ子が大名の跡継ぎになり,お城で一緒に暮らせると喜ぶ。
けれども,夜鷹にまで身を落としていたのをお城の重役たちが問題視し,幽閉されることになる。それを潔しとしないお春はお城を抜けだして,乞食をしながら巡礼の旅に出る。
● 貴種流離譚というのとも違う。何なのかこれは。
純粋だけれども後先を考えない勝之助に思いを寄せられ,それを拒みきれなかったのが破綻の始まり。
要するに,お春の不幸は彼女が美人で気立てがよかったのが原因だ。美人に生まれてしまったのが,彼女の不幸を作った。美人なら気も強くないといけないねぇ。
美人なばっかりによけいな不幸を抱え込む女性って,今でもいるのかもしれない。女優とか局アナなんかに多いのじゃないかなぁ。
● 海外で高い評価を受け,ヴェネツィア国際映画祭で国際賞を受賞。ウィキペディアによると「田中絹代も一世一代の名演を披露」とある。
彼女は庶民的なおかみさんが似合う顔立ちですよね。花魁姿にはちょっと違和感を覚えたんですけどね。
● 生活保護なんてのはない時代だから,落ちだすときりがない。過酷な時代ではある。これじゃ長生きはできない。
江戸時代の風流とか雅というのが,この作品で描かれているようなものだとすると,雅の元はやせ我慢ということになる。これはよくわかる。今でもお洒落の源泉はやせ我慢だからね。ぼくはそういう我慢はしたくないけれども。
● 開演は13時30分。入場無料。
監督は溝口健二。1952年の作品。原作は井原西鶴の「好色一代女」。
田中絹代演じるお春の不幸としかいえない一生を描く。
御所にあがっていたお春が,若党の勝之介(三船敏郎)に思いを寄せられ,駈け落ちするもうまくいくはずがなく,都を追われる。が,大名の側室にあがることになり,めでたく世継ぎをもうける。
でも・・・・・・。父親に島原に売られたり,いろいろあって,最後は夜鷹に身を落とす。
● 最後の最後に,お春が生んだ子が大名の跡継ぎになり,お城で一緒に暮らせると喜ぶ。
けれども,夜鷹にまで身を落としていたのをお城の重役たちが問題視し,幽閉されることになる。それを潔しとしないお春はお城を抜けだして,乞食をしながら巡礼の旅に出る。
● 貴種流離譚というのとも違う。何なのかこれは。
純粋だけれども後先を考えない勝之助に思いを寄せられ,それを拒みきれなかったのが破綻の始まり。
要するに,お春の不幸は彼女が美人で気立てがよかったのが原因だ。美人に生まれてしまったのが,彼女の不幸を作った。美人なら気も強くないといけないねぇ。
美人なばっかりによけいな不幸を抱え込む女性って,今でもいるのかもしれない。女優とか局アナなんかに多いのじゃないかなぁ。
● 海外で高い評価を受け,ヴェネツィア国際映画祭で国際賞を受賞。ウィキペディアによると「田中絹代も一世一代の名演を披露」とある。
彼女は庶民的なおかみさんが似合う顔立ちですよね。花魁姿にはちょっと違和感を覚えたんですけどね。
● 生活保護なんてのはない時代だから,落ちだすときりがない。過酷な時代ではある。これじゃ長生きはできない。
江戸時代の風流とか雅というのが,この作品で描かれているようなものだとすると,雅の元はやせ我慢ということになる。これはよくわかる。今でもお洒落の源泉はやせ我慢だからね。ぼくはそういう我慢はしたくないけれども。
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