宇都宮市立東図書館 2階集会室
● 映画って,DVDでいくらでも観られる。名画だろうと何だろうと,古い映画のレンタル料は驚くほど安い。買ったって知れている。新作映画1本分で,数本のDVDが買える。
これじゃ,昔はあった名画座も,消滅するしかないですよね。名画と評価が確定している映画であっても,昔の映画をお金を取って上映するのは不可能だろう。
● したがって,公共機関が無料で上映するしかないというか。逆に,DVDじゃいやだ,大きなスクリーンで大勢で見たいよということになれば,そうした公共機関の催しをチェックするしかないでしょうね。
● ということで,宇都宮市立東図書館で「私を野球につれてって」を観てきましたよ,と。
1949年の公開。昭和でいえば24年。コミカルなミュージカル映画。出演者はフランク・シナトラ,ジーン・ケリー,エスター・ウィリアムズ,ベティ・ギャレット。
エスター・ウィリアムズが主役格。ジーン・ケリーの軽いお色気が魅力。当時としては軽くもなかったのかもしれないけど。
● 健全な娯楽映画という感じ。つまり,映画の王道を行くもの。ときどき笑って,このあとはこういうふうに展開するんだろうなと思うとそのとおりになって,っていう。
ずっしりとした問題を投げかけられるのも場合によってはいいけれど。
● あとは,ミュージカルの部分。フランク・シナトラとエスター・ウィリアムズがその大半を担うわけだけど,ここがしっかりしているとビッと締まる。
この映画はここでもっている。それは間違いないな。
● で,この映画,もう1回観たいかというと,1回で気がすんだ感じ。でも,1回は観ておきたかった。