宇都宮市民プラザ 多目的ホール
● 1939年のアメリカ映画。監督はウィリアム・ワイラー。キャシー(マール・オベロン)とヒースクリフ(ローレンス・オリヴィエ)の恋物語。
オベロンとオリヴィエが反目しあっていて,撮影はなかなか大変だったとは,Wikipediaから得た豆知識。
● エミリー・ブロンテの原作は読んだことがないんだけど,「嵐が丘」ってハーレクイン・ロマンスの1冊なのかい?
というのは,キャシーもヒースクリフも大人になりきれてないんだよね。いうなら,大人になれない中年男女の純愛物語といった感じなんだよ。特にキャシーは二重人格的なところがあって,物語の展開がわりと御都合主義だと思ってしまった。
まぁ,原作と映画とでは,微妙に違うのが常だろう。細部が違うと受ける印象はけっこう違ってくるものだとは思うんだが。
● しかも,2人が純愛を貫くおかげで,周りの人は不幸になっていくんだよね。そうまでして貫かなければならない愛なんて,あっていいのかと思うよ。
それでも若いときにはやってしまうことがある。でも,いい年こいてもなおっていうのはなぁ。
● ま,これは映画の世界の話。リアルにはないことがあるから映画なのだ。そうなのだと思うことにする。
が,もう一度見たいかと問われれば,一度で充分というのがぼくの答え。