宇都宮市立東図書館 2階集会室
● 宇都宮市民でもないのに宇都宮市立東図書館にお邪魔して,“20世紀名画座”を。今回は「頭上の敵機」。原題はTwelve O'Clock High。1949年のアメリカ映画。「ナチス・ドイツ占領下のフランスに白昼爆撃を敢行したアメリカ陸軍第8空軍の兵士を描いた」もの。
監督はヘンリー・キング。主演はグレゴリー・ペック。
● 部分最適と全体最適という,組織の永遠の課題を扱った映画だと見ることもできる。が,そんなことよりも,グレゴリー・ペックの格好良さを楽しめばいいのだろう。
命がかかっている戦場という非日常の空間でも人間的な諸々が発生する。が,この映画に登場する人たちは,誰もが魅力的だ。そういうふうに作ってあるのだといってしまえばそれまでだけれども。
● フランク・サヴェージ准将(グレゴリー・ペック)とキース・ダヴェンポート大佐(ゲイリー・メリル)の司令部の作戦をめぐる丁々発止のやりとり。
立場が入れ替わったあとの,2人のやりとりも含めて,この映画の半分は2人の会話でできている。