宇都宮市立東図書館 2階集会室
● 東図書館で映画をもう1本。1951年の「十六文からす堂 千人悲願」。敗戦からまだ6年しか経ってない。この時代の映画はセレブの娯楽だったはずだ。
そうであっても,娯楽の復興は早かったことがわかる。どんな状況でも,ぼくらは娯楽なしでは生きられない。
● 主役の「からす堂」に黒川弥太郎,宿敵「三つ目御前」に大友柳太朗。他に,横山エンタツも出演。
が,花を添えるのは女優陣。お紺(市川春代)とお柳(春日あけみ)。特に小料理「たつみ」の女将であるお紺の色気たるや,ゾクゾクするほど。
やはり娯楽映画にはお色気は必須というかね。
● 正直,安くあげた映画だなと思う。そりゃそうなんだ,1951年の日本で作られたものなんだから。今の目線でモノを言っちゃいけない。
当時の大人たちは,これで充分以上に楽しめたに違いないのだ。ぼくも昔の記憶をたぐっていくと,映画じゃないけど,少年ジェットやナショナルキッドや怪傑ハリマオや月光仮面でワクワクドキドキしていたのだ。今見たら,ほんとにチャチっぽい映像に違いない。