2025年6月30日月曜日

2025.06.30 LUPIN THE III RD 次元大介の墓標

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● ネットの解説によれば,「LUPIN the third ~峰不二子という女~」に続くスピンオフ作品第2弾であり,シリーズ初の短編映画。
 劇場公開は2014年6月。新宿バルト9で6月21日(土)〜27日(金)(実質は7月4日(金)まで)に限定特別上映され,同年7月以降も,全国主要都市の劇場で限定公開された,とある。

● 上映時間は約50分。通常の劇場版ルパン三世にはメルヘンやコメディがたっぷり盛り込まれるが,これはハードボイルド色が濃い。銭形警部も登場しない。
 峰不二子の完全ヌードもあって,子供じゃなく大人に向けて作られている。緊張感もある。50分くらいでちょうどいい。

● 本作の後は「血煙の石川五ェ門」が作られている。それも Amazon Prime で観られる。
 当然,観るでしょ。観ますよ,これは。

2025.06.29 茶飲友達

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● 「2013年10月に高齢者売春クラブが摘発された事件を元に,超高齢化社会の現代日本が抱える閉塞感や寂しさなど,さまざまな問題を反映して描いた群像ドラマ」ということなんだけども。
 劇場公開は2023年2月。

● 高齢者専門の売春クラブの主宰者を岡本玲が,クラブ瓦解の理由を作った老売春婦を磯西真喜が演じる。海沼未羽も存在感を発揮。
 シーンとしては,映画の最後の方で,磯西真喜の松子が岡本玲の佐々木マナに,私は何も悪くないでしょう,マナちゃんが捕まってくれればいいのに,と呟くところが白眉。ゾーッとさせる静かなシーン。

2025年6月23日月曜日

2025.06.22 劇場版 おいしい給食 卒業

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● 劇場版の第2作。劇場公開日は2022年5月。
 常節中学校から黍名子中学校に飛ばされた甘利田。常節中学校と黍名子中学校はさほど離れたところにあるのではないらしく,驚いたことに神野ゴウも転校してきている。
 給食のなくなった常節中学校から,給食のある黍名子中学校に移ったという設定なのだろうけど,両校は同じ市にあるっぽいから,給食の取扱いが異なることはあり得ない。どちらも公立なんだし。
 が,そういう細かいことは気にするな。

● 前作から継続して終演するのは,市原隼人と佐藤大志。それと,給食調理員のいとうまい子と教育長の直江喜一。
 新たに登場するのが,ヒロイン役の土村芳のほか,勇翔,山崎玲奈,登坂淳一,木野花,酒井敏也が新たに参加。

● 展開は前作と同じ。水戸黄門と同じで,それが傷になることはない。というか,その展開じゃないと観てる側が納得しない。
 給食を目の前にした市原隼人の渾身のコミカルが,それを支えている。

2025年6月22日日曜日

2025.06.21 劇場版 おいしい給食 Final Battle

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● 「おいしい給食」はテレビドラマとして放送され,映画も作られた。時系列的な順番は次のようになる(らしい)。

ドラマ「おいしい給食」シーズン1
劇場版「おいしい給食 Final Battle」
ドラマ「おいしい給食」シーズン2
劇場版「おいしい給食 卒業」
ドラマ「おいしい給食」シーズン3
劇場版「おいしい給食 Road to イカメシ」
劇場版「おいしい給食 炎の修学旅行」(2025年10月24日公開予定)

● 劇場版だけ観ていこうと思う。で,まずは「Final Battle」。劇場公開は2020年3月。
 主人公の給食マニアの中学教師・甘利田幸男を市原隼人が演じる。甘利田に思いを寄せる御園ひとみに武田玲奈。給食の食べ方に関して甘利田と “Battle” を繰り広げる生徒の神野ゴウに佐藤大志。
 他に,いとうまい子,酒向芳など。

● ぼくは最後まで御園ひとみに武田玲奈であることに気づかず,観終えた後も,武田玲奈って顔変わったのかな,と思ってたんだけども,武田梨奈と混同してたんでした。
 そりゃ,顔も違うはずだわ。というか,武田玲奈を知らなかったってことじゃないですか。

2025年6月20日金曜日

2025.06.19 天使

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● 「とある町に舞い降りた物言わぬ天使が,人生に迷う人々に勇気を授ける群像ファンタジー」。その天使に深田恭子。
 劇場公開は2006年1月。20年前の深キョンを見られるわけね。

● 原作は桜沢エリカのコミック「天使」「天使の巣」。
 出演者は,内田朝陽,永瀬正敏,永作博美,佐藤めぐみ,西田尚美,鰐淵晴子,泉谷しげる。

● 最も印象に残る役者はというと,5歳の保育園児を演じた森迫永依。
 現在は27歳になるのか。素敵なレディになってますな。上智大学の国際教養学部卒の才媛でもある。凄いですな。

2025年6月18日水曜日

2025.06.18 バカ昔ばなし -その弐-

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● 「劇画家・五月女ケイ子と劇団・大人計画の細川徹による異色ギャグ第2弾。今回も昔話をおバカにアレンジ。ひとりで全役をこなした温水洋一の語りがおバカさを醸し出す!」。
 DVD の発売元は2011年。

● 今回は全4話。
 1 浦島歓迎会の出し物
 2 サルカニ合戦
 3 一寸法師ラブストーリー
 4 わらしべじいさん

● 前作同様の脱力系のバカバカしい話。けど,面白い。

2025.06.17 20世紀少年 -最終章- ぼくらの旗

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● 3部作の最終章。劇場公開は2009年8月。上映時間は155分とかなり長め。

● 「ともだち」の正体はヨシツネ(香川照之)なんじゃないかと,ぼくも思ってましたよ。作中でもそう匂わせるしね。
 でも,“第2章” ですでにヨシツネなんじゃないかと思った人,結構いるんじゃないか。
 こういう結末だったとはねぇ。伏線はちゃんと張ってあったので,言われてみればそうだったのかとなるんだけどね。だけど,死んでたはずの人だからねぇ。

● “最終章” は1章・2章と比べると,平板でつまらなくなる。「ともだち」の正体があばかれるんだから,もっとワクワクドキドキするんじゃないかと思ってたんだけど,そうでもなかった。
 浪花節に落ちちゃうっていうか。「ともだち」が,世界を滅ぼす過程において,上昇気流に乗ってるときの方が面白い。

● エンドロールに神木隆之介の名があった。彼,どこに出てたんだ? と思いましたよ。気づかなかったのかって。
 したらば。エンドロールの後に登場したんでした。少年時代の回想シーンにおいて。
 斎藤工も出てたようなんだけども,これは正真正銘気づかなかった。

2025年6月17日火曜日

2025.06.17 20世紀少年 -第2章- 最後の希望

Amazon Prime Video小松政夫

● 劇場公開は2009年1月。3部作の2作目。
 高校生になったカンナ(平愛梨)がストーリーの中心に座る。

● 2作目で初登場の出演者も豪華なものだ。ユースケ・サンタマリア,藤木直人,古田新太,小池栄子,六平直政,佐藤二朗,西村雅彦,田中要次,小松政夫など。

● 突き抜けたバカバカしさがリアリティを生むというのはちょっと違うんだけども,ハラハラドキドキするんですよ。画面の中に入っていけるんですよ。
 コメディも随所に散りばめてあるんだけれども,なまじのコメディはストーリーの深刻さに飲まれてしまう。

● 「ともだち」がかつての小学校の仲間たちの誰かなのはわかっている。では誰なのか。それがわからないことが通奏低音のように効いている。

2025.06.16 20世紀少年 -第1章- 終わりの始まり

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● 劇場公開は2008年8月。原作は浦沢直樹の同名コミック。
 それを3部作で映画化。まず,第1作目を観ましたよ,と。

● 出演者がとんでもない。めっちゃ豪華版。
 唐沢寿明,豊川悦司,常盤貴子,香川照之,石塚英彦,宇梶剛士,佐々木蔵之介。
 森山未來,石橋蓮司,中村嘉葎雄,石井トミコ,黒木瞳,ARATA,生瀬勝久,小日向文世,池脇千鶴,及川光博,竹中直人,遠藤憲一,竜雷太,光石研,吉行和子,津田寛治,佐野史郎,片瀬那奈
 宮迫博之,藤井隆,藤井フミヤ,山田花子,中田敦彦,藤森慎吾,竹内都子,研ナオコ。

● 最初は冴えない中年だったケンヂ(唐沢寿明)が,自分の店を焼かれたあたりからどんどんヒーロー化していく。オッチョ(豊川悦司)とユキジ(常盤貴子)は最初からカッコいいんだけどね。
 いやいや,面白かったですよ。観てよかったわ。

● 第2部は,唐沢寿明に代わって平愛梨がセンターを務めるらしい。
 明日,観ますよ。Amazon Prime ではあと3日で Prime 配信が終わってしまうのでね。それまでに観ておかないと,次の配信の順番が回ってくるまでしばらく待つことになりますからね。

2025年6月16日月曜日

2025.06.15 岸辺露伴 ルーヴルへ行く

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● “荒木飛呂彦の大人気コミック「ジョジョの奇妙な冒険」のスピンオフ作品で,高橋一生の主演でテレビドラマ化されて2020年にNHKで放送された「岸辺露伴は動かない」の劇場版” ということだが,テレビドラマは観ていない。
 劇場公開は2023年5月。

● 相手の脳を本にして読むことができ,さらにそこに指示を書き込むこともできる特殊能力を持つという,とんでもない漫画家が主人公。
 そこに,この世で最も邪悪な「最も黒い絵」。江戸時代に生きた女性の亡霊(?)。

● 出演は高橋一生,飯豊まりえ,木村文乃,長尾謙杜,安藤政信,美波ら

● 高橋一生と飯豊まりえは,この “岸辺露伴” での共演がきっかけで結婚したらしい。17歳の年の差婚。
 しかし,諸君はこれをロールモデルにはしないように。諸君は高橋一生ではないのだからね。40歳を過ぎたオヤジが20代の女性と結婚したいだなんて,頭おかしいんじゃねーか,と思われるだけだからね。

2025年6月14日土曜日

2025.06.14 ルパン三世 風魔一族の陰謀

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● 「ルパン三世」シリーズの第4作。劇場公開は1987年12月。バブルの頃ですかね。
 オープニングテーマは麻倉未稀 「セラヴィと言わないで」。

● 声優陣がお馴染みの布陣とは違っている。ルパンが古川登志夫,次元が銀河万丈,五右エ門が塩沢兼人,峰不二子が小山茉美,銭形警部が加藤精三。

● 「墨縄家の家宝をめぐるルパン三世と風魔一族の戦いを描く」。何も考えないで観ていられる。
 こういうのがいいんですよ。映画は社会や人生を考えさせるものであるよりも,まず娯楽であって欲しい。問題作なんてのは歓迎しませんね,ぼくは。

2025.06.13 喜劇 急行列車

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● 劇場公開は1967年6月。上映時間は90分。
 1967年といえば,映画館の数は今よりずっと多かった。書店や文具店の減少が指摘されるが,映画館も同じで,当時は街の映画館がけっこうあった。今は絶対数は減ったが,大型化されたシネコンに変わった。
 どちらがいいかといえば,今の方がずっといい。便所の臭いが漂って来なくなっただけでも,快適度が増したというものだ。

● 当時は,少なくとも田舎では,映画は庶民の娯楽とは言えなかった。休みのたびに映画館に映画を観に行くなんて大人はいなかったと思う。子供も夏休みとか冬休みに,つまり年に一度か二度しか行かない特別な場所だった。
 では,田舎の映画館に入り浸っていたのは誰だったのか。田舎ではまだ少数派のエリートだったサラリーマン諸氏だったろうか。今と違って,勤め人にはインテリの響きもあったのだ。

● 主役の渥美清が演じるのは寝台特急の専務車掌。前半の舞台は,東京発長崎行きの寝台特急「さくら」。後半は日豊本線で西鹿児島まで行く「富士」。
 ブルートレインという言葉ができてからのことになるが,どちらにも一度だけ乗ったことがある。すでにこの映画に描かれているような窮屈さは改善されていたが,それでも寝台特急とはこういうものだったなと懐かしくなった。

● ちなみに,三段寝台も知っている。上野から高崎線,信越本線,北陸本線を辿って福井に行く寝台急行だった。
 今,ああいうものに乗れるか。ま,乗れなくはないと思うが,乗りたいとは思わない。

● 寝台特急を惜しむ声が今でもあると思うのだが,仮に復活させたとして,惜しむ人たちが乗ってくれるかといえば,そういうことにはならない。乗りゃしない。
 運賃が飛行機の方が安くなった。LCCではなくレガシーキャリアであっても,相当運賃を割り引いている。先日,長崎に行ったのだけど,羽田から長崎までJALで片道8,700円だった。寝台特急の “乗車券+特急券+寝台券” がこの値段で収まるはずがない。かつては憧れだった飛行機が,今は庶民の足になっている。
 寝台特急は消えるべくして消えたのだ。消える理由があって消えたのだから,復活するはずがない。懐かしむのは勝手だけれど。

● 出演は渥美清の他に,佐久間良子,西村晃,小沢昭一,左卜全,楠トシエ,大原麗子,関敬六,三遊亭歌奴など。こちらは,文句なしに懐かしい。
 佐久間良子というと良妻賢母的な役柄しか知らなかったが,やっぱあれですよ,ハッとするほどきれいな女優さんですな。

● 印象に残ったシーンは,渥美清が夏みかんのタネをペッペッと吐きだすところ。上手いもんだなぁと思った。
 もうひとつ。佐久間良子が渥美清を誘う小悪魔的な演技。この演技はすべての女優さんが上手にやってのけると思うけど。

● 要するに,面白かった。自分の映画とはこういうものというイメージは,このような映画によって作られているのかもしれないと思った。
 この時期にリアルタイムで映画を観ていたわけではないのだけれども。

2025年6月10日火曜日

2025.06.09 STAND BY ME ドラえもん 2

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● 劇場公開は2020年11月。2014年に公開された「STAND BY ME ドラえもん」の続編。
 主役はおばあちゃんと大人のび太。しずかちゃんとの結婚式の場面がストーリーの結節点。

● 大原めぐみ(ドラえもん),水田わさび(のび太),かかずゆみ(しずか),木村昴(ジャイアン),関智一(スネ夫)のレギュラーの他に,妻夫木聡が大人のび太を,宮本信子がおばあちゃんを担当。
 主題歌は菅田将暉 「虹」。

● タイムマシーンで過去の自分や未来の自分に会うという設定にすると,現在の自分に戻せなくなるんじゃないか心配になるのだが,そこを上手く処理している。もちろん,ご都合主義的にだけれども。
 「ドラえもん」は最も多くのファンを持つSF作品じゃないかと思いそうになるんだけども,こういうのをSFとは言いませんよね。

2025.06.09 ルパン三世 バビロンの黄金伝説

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● 劇場公開は1985年7月。主題歌は河合奈保子「MANHATTAN JOKE」。
 ひょっとしたら,その昔にレンタルショップでビデオを借りて観ているのかもしれないが,まったく記憶がないから初めてと同じ。正真正銘,初めて観たのかもしれない。

● 製作会社は東京ムービー新社。映画化の3作目になるらしい。
 声優陣は,山田康雄(ルパン),小林清志(次元),井上真樹夫(五右ェ門),増山江威子(峰不二子),納谷悟朗(銭形警部)の初期レギュラーの他に,塩沢とき,河合奈保子,カルーセル麻紀,大塚周夫など。戸田恵子も。

● この頃は画面も昭和風というか,昔はこうだったと思わせるもの(実際,昔なんだからあたりまえなんだが)。ノスタルジック。懐かしい。

2025年6月8日日曜日

2025.06.07 鬼がら

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● 文部省選定・日本映画ペンクラブ推薦・日本青年団協議会推薦・宮崎県知事推薦。となると,観る気が失せる向きもあるかと思うけれども,なかなか面白かった。
 創作民話(原作:たかしよいち)とある。宮崎県椎葉村を舞台とした27分のアニメーション。

● 製作は虫プロ。公開は1994年12月。主人公の与助の声は古谷徹が担当。

2025年6月6日金曜日

2025.06.06 彼女と彼女の猫 -Everything Flows- 完全版

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● 原作は新海誠が1999年に発表した短編作品「彼女と彼女の猫」。それを原作としたテレビアニメらしい。
 完全版の劇場公開は2016年5月。公開といっても,東京の下北沢トリウッドで1週間の限定上映をしたに留まる。DVD の発売に合わせて上映したっぽい。
 つまり,上映以前にファンにはよく知られていたわけでしょ。その辺の事情はまったく知らないんだけど。

● 27分の短いアニメーション。単純といえば単純な話ではある。
 でも,不思議なアトモスフェア。新海ワールドと言っていいんだと思うけど,何とも言えない不思議な世界。
 
● 「彼女」の声は花澤香菜,「猫」のダルは浅沼晋太郎が担当。

2025年6月4日水曜日

2025.06.04 鬼滅の刃 柱稽古編

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● 「刀鍛冶の里編」に続いて,昨年(2024年)5月12日からテレビ放送されたもの。テレビは見ないので,この放送も見ていない。アマプラで見られるからいいわ,的な。
 が,それだけではなく,さしもの鬼滅人気にも翳りが見られるんでしょ。アマプラで早く見たいとも思わなかったから。皆さん,同じなんじゃないかなと思う。

● 禰豆子が太陽を克服したことが物語の出発点。鬼だって昼間に動きたいんですよ。そりゃそうでしょうよ。
 が,全8話のうち,7話までは鬼との対決はなく,稽古の様子ばかり。柱稽古編は中休みかと思っていたら,最終話でいきなりクライマックス。

● 鬼舞辻󠄀無惨,登場。無惨が太陽を克服すれば,無限の生命を手にすることができる。
 さて,このあと,どうなる?