音楽は佐藤直紀が担当。伊福部昭の「ゴジラ」ももちろん使われている。
● 特撮によるゴジラの迫力もさることながら,神木隆之介演じる敷島浩一の葛藤,浜辺美波の大石典子との交情も柱になっている。
 凛として決断力もある典子と,優柔不断で臆病者の敷島。その敷島がヒーローになり,最後はこれ以上にないハッピーエンド。
● 敷島の特攻作戦で首がちぎれたゴジラが,深海の海底で再生するシーンが最後に流れる。ゴジラはそういうキャラなんだけど,まるで鬼舞辻無惨のようだ。
 ひょっとすると,次があるのかと期待させる。
● 浜辺美波もすっかり大人になったなぁ。『君の膵臓をたべたい』の頃の,少女の面影を宿していた彼女ではない。
 そうして,今のスッとした淑女でいるのも束の間のことなんだよね。誰にとっても,月日はスルスルと過ぎていくのだ。
 ただし,俳優はこうして映像が残る。それが祝福なのか刑罰なのかは,わからないけれども。

