2020年12月24日木曜日

2020.12.24 舟を編む

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● NHKの大河ドラマ「篤姫」は総集編を見て決着をつけたつもりだったんだけども,その後もYouTubeの「完全版 篤姫シーン」を見てしまっている。終わりがない。
 ここでの宮﨑あおいは,日本女優史(?)の巻頭を飾るに相応しい存在かもしれないね。

● どうにも,宮﨑あおいが頭から抜けないので,仕上げにAmazonプライムビデオで「舟を編む」(2013年)を見た。これが7回目になる。見るたびに気づかなかった設定を発見する。
 馬締は荒木によって一生の仕事に出会え,タケおばあさんがキューピットになってくれて香具矢と結婚できた。幸運は人が運んでくるね。不運もだろうけどさ。

2020年12月16日水曜日

2020.12.16 トリック新作スペシャル3

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● 「トリック新作スペシャル3」(2014年)。ドタバタを散りばめたミステリードラマ。福士蒼汰と朝倉あきが影の主役。
 これで残りはなくなってしまったよ。二度見るものじゃないしなぁ。

2020年12月14日月曜日

2020.12.14 トリック新作スペシャル2

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●「トリック新作スペシャル2」。2010年5月15日にテレ朝で放送。
 一斉を風靡しましたよねぇ。山田奈緒子(仲間由紀恵)の「全部お見通しだ!」はこの作品ではビシッとは炸裂しないのだけど。

2020年12月12日土曜日

2020.12.12 こんぷれっくす×コンプレックス

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● 「こんぷれっくす×コンプレックス」(2017年)。25分間の短いアニメ。
 ワキ毛フェチの女子中学生とワキ毛がコンプレックスの男子中学生の淡い恋と,わずかな呼吸の合わなさゆえのすれ違い。誰にでも思いあたるものかもね。思春期初期ってこうだよな,って。

2020.12.12 トリック新作スペシャル1

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● 「トリック新作スペシャル1」。2005年11月13日にテレ朝で放送されたもの。
 「劇場版」の4本はすでに見ている。新作スペシャル3本もAmazonで見られるようになった。バカバカしくも面白いので,謹んで見させていただきます。

2020年11月20日金曜日

2020.11.20 嵐電

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● 「嵐電」(2019年)。3組の男女の恋愛譚を絡ませて,リアルと妄想(?)の行き来,時間の交錯を織りこみ,シュールな印象。深刻さとか重さは感じさせないのだが。
 最も印象にのこった俳優は,小倉嘉子役の大西礼芳。岡本綾に近い雰囲気というか。

2020年11月19日木曜日

2020.11.19 迷宮カフェ

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● 「迷宮カフェ」(2015年)。主演は関めぐみ。役柄によるのだと思うが,市川由衣と藤原薫の存在感が濃厚だったか。
 「そこを訪れる客が次々に失踪するという怪しげな」カフェが舞台というので,おどろおどろしいサスペンスなのかと思ったら,そうじゃなかった。

2020.11.19 Mr.ホームズ 名探偵最後の事件

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● 「Mr.ホームズ 名探偵最後の事件」(2015 英&米)。老いた名探偵が最後の事件を思いだそうとする。推理を楽しむ物語ではない。

● ホームズをイアン・マッケランが演じる。マンロー夫人のローラ・リニーもいいです。50歳を超えてもそこはかとない色気があります。大事なことです。

2020年11月18日水曜日

2020.11.18 ファンシイダンス

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● 「ファンシイダンス」(1989年)。
 本木雅弘の初主演映画らしいのだが,後の「おくりびと」と変わらない演技の完成度。達人は最初から達人だったのであって,下手から上手くなったんじゃない,という感じがする。
 演技の基本は筋肉を整えることかもしれないねぇ。

2020年11月13日金曜日

2020.11.13 NHK大河ドラマ「篤姫」総集編

DVD

● 宮﨑あおいの出世作といえば,2008年のNHK大河「篤姫」でしょうか。
 大河は見なくなって久しい。今はテレビ自体を見なくなったが,それ以前から大河は見ないようになっていた。
 「篤姫」も見ていない。今となっては惜しいことをしたものだよ。

● が,YouTubeでちょこっちょこっと見れるので,今までも気がすむまで見ておりました。特に今月3日からその頻度が多くなった。
 ただ,YouTubeでちょこっと見るのを繰り返しても,スポットCMを見ているようなもので,話がつながるわけではない。結局,気はすまないままなんだよね。

● そうであっても,終盤の小松帯刀(瑛太)との再開シーンなんか,何とも言えませんわ。何でこういう演技ができるかね。撮影時,宮﨑あおいは21歳だったか。すごいわ,天才だわ。
 それから,“上様” が亡くなったときの演技ね。見事すぎるんだよねぇ。
 これはアレだな,ちゃんと見なきゃしょうがないな。やっぱ,総集編のDVDですかねぇ。見てみるか。リアルタイムで見なかったことが悔やまれるよね。

● で,今日,「篤姫」総集編を見た。DVD3枚組を一気に。1枚目のボーナストラックも当然見ましたよ。
 いや,宮﨑あおい,凄すぎでしょ。巧いというより凄いという感じがしますわ。
 劇中の篤姫のキャラクターが魅力的なのは言うまでもないんですよ。自分を殺していろんなものに絶えながら,逃れられない責任を果たしていく。一方で,天真爛漫さを失わない。
 けれども,それ以上にそれを演じる宮﨑あおいの演技の見事さが見どころですよねぇ。

● 背筋が伸びますね,こういうのを見ると。ずっと伸びたままでいてくれればいいんだけど,すぐ猫背に戻っちゃうんだよねぇ。

2020年11月2日月曜日

2020.11.02 舟を編む

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● 「舟を編む」(2013年)。6回目。もはや心の友。この映画を見ると調子が整う。これからも何度も観ることになるっしょ。
 やっぱ,宮﨑あおいだよね。ってか,彼女が演じる劇中の林香具矢。その香具矢が登場する場面って中秋の名月なのね。香具矢に月。ベタなんだけど,全然OK。

2020年10月22日木曜日

2020.10.22 センセイの鞄

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● 「センセイの鞄」(2003年)。二度目。
 センセイ(柄本明)が病気になったと聞いた月子(小泉今日子)が,センセイ宅に走って,センセイ!と3回声をかけるシーンがある。
 詰るようであり,媚びるようであり,誘うようであり,どうにも色っぽい。前回の印象はそれがすべて。

● が,あらためて見ると,全体にユーモアというかコミカルがまぶしてある。センセイの妻(樹木希林)が大笑い茸ををそうと知って食べてしまったり(妻の性格設定にも重要なシーンなのだが)。ちなみに,このときの樹木希林の演技は絶品。

● 撮影時,小泉今日子は37歳(たぶん),柄本明は54歳。が,劇中の2人はもっと年齢差があるように見える。柄本明の功徳だろうか。
 しかし,柄本明を相手に五分以上の絡みを見せている小泉今日子を鑑賞するために,この映画(Wドラマだが)はあるだろう。

2020年10月21日水曜日

2020.10.21 ジヌよさらば かむろば村へ

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● 「ジヌよさらば かむろば村へ」(2015年)。“お金アレルギー” になって,過疎の村で1円も使わずに生きていこうというのが出発点だから,基調はコミカル。
 が,主演の松田龍平をはじめ,阿部サダヲ,松たか子,二階堂ふみ,西田敏行,片桐はいり,荒川良々,松尾スズキと,芸達者が作るコミカルなのだから,何というのか,奥行きがある。

● 監督&脚本も松尾スズキ。三谷幸喜の向こうを張る才人ですかなぁ。

2020.10.21 CAT'S EYE キャッツ・アイ

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● 「CAT'S EYE キャッツ・アイ」(1997年)。前世紀の映画。
 冒頭はアニメ。なので,内田有紀,稲森いずみ,藤原紀香は声優をやるのかと思った。ら,数分後に実写になった。

● ストーリー展開にはいくら映画でもそれはルール違反だろうと言いたいところがあるし,登場人物のキャラクターにもそれはないでしょと思うところが満載なんだけれども,この映画は23年前の若い3人のセクシーさを堪能するためにあるのだから,それ以上を求めてはいけないものでしょ。

2020.10.21 奈緒子

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● 「奈緒子」(2008年)。主演は上野樹里。どうしても “のだめ” のイメージに引きずられてしまう。「のだめカンタービレ 最終楽章」は劇場で二度見ているので。

● 県大会で勝って,感極まって泣くシーン。こういうシーンでの上野樹里の泣き顔は唯一無二。
 相手役はこのとき18歳の三浦春馬。ここで見せているのは,彼の才能のごく一部。その才能が消えてしまったわけだ。
 チーム補欠の吉崎悟を演じたタモト清嵐も存在感を示していたと思う。

2020年10月20日火曜日

2020.10.20 うた魂♪

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● 「うた魂♪」(2008年)。夏帆って,顔,小っちゃ。俺の半分しかないな。とか,つまらないことを思いながら見てた。
 薬師丸ひろ子の抑えた演技。この人,やっぱすごいですねぇ。わずかな表情の変化でこの世の森羅万象を表せるような。

2020年10月17日土曜日

2020.10.17 禅 ZEN

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● 「禅 ZEN」(2009年)。原作は大谷哲夫の小説『永平の風 道元の生涯』。
 主人公を正義感に富み,能力に溢れ,慈愛に満ちた完全無欠のヒーローとして描かれると,特に映像の場合は薄っぺらな印象になる。仏教の開祖ともなれば,クリーンさも強調されがちだから尚更だ。
 かといって,道元が凡庸なはずもない。凄さを描くのが難しいジャンルだと思う。

● 画面に華を添えているのは内田有紀。男オンリーでは白黒になってしまって,色彩感が出ない。
 登場人物たち(特に笹野高史)の中国語がそれらしく聞こえるのに驚いた。

● 臨終に際して,中村勘太郎の道元は,弟子たちに一瞬たりとも懈怠するなと説く。それは普通の人にはできませんよね。
 日本史の授業で鎌倉仏教は易行を特徴とすると習った記憶があるのだが,禅は考え方も修法も易行とは対極にあるもので,鎌倉仏教全体をそのように括ってしまうのは間違いでしょうねぇ。

2020.10.17 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ

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● 「すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」(2019年)。
 すみっコたちと落書きヒヨコの出会いと別れの物語,というわけではないんだろうけど,仲間が大事的なメッセージが通奏低音になっているようだ。1人でもナンクルナイサーと伝える方が重要かもね。

● ナレーターは井ノ原快彦と本上まなみ。さすがに上手いものだ。
 主題歌は原田知世「冬のこもりうた」。この人,声が歳を取らないんだよね。

2020年10月16日金曜日

2020.10.16 どろろ

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● 「どろろ」(2007年)。原作はあの手塚漫画。
 グロテスクなシーンをリアルにグロテスクにしてしまうと誰も見なくなる。マイルドにしているわけだが,肘から先が刀になっていて,それを自在に動かす映像って,どうやって撮るんだろう。

● 主題歌はMr.Children「フェイク」。

2020.10.06 鴨川ホルモー

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● 「鴨川ホルモー」(2009年)。
 バカバカしさの極地。ムダなことにとんでもないエネルギーを費やす若者たち。でも,ま,ムダじゃないことなんてあるのか。なら,踊る阿呆になるが吉。

● 画面を作っているのは栗山千明と濱田岳ですかね。芦名星も重要な役どころで出演。

2020.10.16 涙そうそう

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● 「涙そうそう」(2006年)。妻夫木聡が演じる “にーにー” の薄幸すぎる人生。長澤まさみが演じるカオルの,1km先まで照らすのじゃないかと思える明るい華やぎ。
 “にーにー” が救急搬送された病院で診察する医師が大森南朋。“にーにー” の恋人役の麻生久美子も印象に残る演技。

2020.10.16 おくりびと

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● 「おくりびと」(2008年)。かなり以上に話題を読んだこの映画を,映画館では見ていない。その余裕がなかった。時間がなかったのではなく,余裕がなかった。で,今になってしまったわけだが。

● 本木雅弘の端正さが際立つ映画と言っていいのではないか。ルックスのことではなくて,所作や表情,言葉の発し方が端正なのだ。
 端正を徹底すると若く見えるね。夫婦役の広末涼子とは14歳の年齢差があるのに,劇中ではとてもそうは見えない。

2020年10月15日木曜日

2020.10.15 LIAR GAME REBORN

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● 「LIAR GAME REBORN」(2012年)。主演は松田翔太と多部未華子。

● 最も印象に残ったシーンは,すべて終わって,江角マキコの主催者から,次のゲームを用意しなさいと命令された芦田愛菜(このとき,7歳)の事務局員が,もういいんじゃないでしょうか,と答えるところ。
 そのときの表情の作り方がねぇ。7歳の少女の大人の表情ね。正確にいうと,これが大人のこういうときの表情だと掴まえて演じた,7歳の少女の表情ね。ゾゾゾっと来ましたよ。

2020年10月14日水曜日

2020.10.14 LIAR GAME The Final Stage

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● 「LIAR GAME The Final Stage」(2010年)。Final Stage というからにはその前がある。それはTVドラマ(フジ)で放送されたらしい。

● 松田翔太演じる秋山深一がシャーロック・ホームズもかくやと思うほどの名探偵ぶりを発揮する。それが与えるカタルシスがこの映画の醍醐味。

2020年10月9日金曜日

2020.10.09 隠し剣 鬼の爪

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● 「隠し剣 鬼の爪」(2004年)。松たか子の可愛さはどうだ。無形文化財にしたいくらいだ。
 これもテレビの地上波で一度見ていると思うのだが,ひょっとすると見たつもりの記憶違いかもしれない。
 末尾で必殺仕事人的な展開になり,そのときの凶器が題名につながる。

2020.10.09 たそがれ清兵衛

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● 「たそがれ清兵衛」(2002年)。テレビの地上波で放送されたのを一度見ていると思うのだが,内容の記憶はない。忘れている。おかげで,初めて見るように見ることができた。
 真田広之が圧巻。言葉も出ない。ストイックに鍛えに鍛えた名人の技。

2020.10.09 殿,利息でござる!

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● 「殿,利息でござる!」(2016年)。劇中の舞台は仙台藩吉岡宿(現在の宮城県黒川郡大和町吉岡)。
 殿様に千両を貸して,その利息で課されていた賦役を軽減しようという試みは,実話であるらしい。一大プロジェクトであったろう。担い手は,身分は百姓ながら富裕層であった。

2020.10.09 フレフレ少女

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● 「フレフレ少女」(2008年)。

 12年前のガッキー。演技もそんなに上手だとは思えないし,思わせぶりなところもあって,要するに今の方がずっといい。

● 劇中の櫻木高校は栃木県立。もちろん,そんな洒落た名前の高校は栃木にはないが,ロケには旧田沼高校や栃木高校も使われている。

2020年10月8日木曜日

2020.10.08 三蔵法師・玄奘の旅路

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● 「三蔵法師・玄奘の旅路」(2016年 中国)。
 日本産の映画なら途中で見るのをやめていた。これが中国映画の文法というか,ヒーローの描き方なんですかねえ。史実とはまるで違っているのはいいとして,こんなバカじゃとてもインドには辿り着けないだろうと思わせる,そのバカでは見てて辛いんだよねぇ。

● インド到着後の名所案内はサービスのつもりだろうか。玄奘を飾るためのものか。そこにある必要のないものだと思った。中国でも大人の事情というやつがあったのかもしれないが。いや,中国だからこそ。

2020.10.08 しなの川

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● 「しなの川」(1973年)。47年前の映画。恥ずかしながら,当時,ぼくは高校生。
 で,映画館で見たと思い込んでいるんだけど,記憶違いかもしれない。話題になったことは憶えている。何が話題になったかといえば,由美かおるのヌード。

● 実際,奔放な女の生き方や持って生まれた人の業を描くというよりも,由美かおるの裸身や和装,洋装,セーラー服姿の美しさをどう出すかに腐心しているように思える。それがこの映画の成分の70%を占める。

2020.10.08 武士の献立

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● 「武士の献立」(2013年)。主演は上戸彩と高良健吾。

● 武家(に限るまいが)の家は嫁でもつ,という話。最後はハッピーエンドで,春(上戸彩)の苦労と機転と料理の腕が実って良かったと,安堵のうちにエンドロールを迎えることができる。

2020.10.08 風が強く吹いている

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● 「風が強く吹いている」(2009年)。原作は三浦しをんの同名小説。
 熱血青春ドラマ。林遣都のシャープさに惹かれるか,小出恵介の茫洋としたリーダーシップに惹かれるか。

2020.10.08 リトル・フォレスト 冬・春

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● 「リトル・フォレスト 冬・春」(2015年)。
 ヒロインが稲刈りを手刈りでやっているのは絵作りのためのご愛嬌だとしても,田舎暮らしは年寄りにはキツイなと思える。若いときならいいけど。子供の頃からその環境にいた人じゃないと続かないかもな。

● 美しく描くために大変さを隠しちゃってる。そうじゃないと商業映画にならないんだろうけどさ。
 それでも(つまり,リアルの大変さを隠しても)なお,相当に大変だろうなと思えますよ。

2020年10月7日水曜日

2020.10.07 リトル・フォレスト 夏・秋

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● 「リトル・フォレスト 夏・秋」(2014年)。主演は橋本愛。彼女の一人芝居ではないけれども,それに近い。

● 東北の山間の村で自給自足の生活。山の幸を使った食事はこんなに旨いんだよ,という紹介番組のようでもある。
 けれども,橋本愛の手は農業者のそれには全然見えない。

2020年10月6日火曜日

2020.10.06 ハゲタカ

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● 「ハゲタカ」(2009年)。ナギサさんではない大森南朋。カッコいい。空きがなくカッコいい。

● 8月に一度だけ泊まったことのあるマンダリンオリエンタルが何度か舞台に使われているんだけども,こんなのあったっけと思うのばかり。
 コロナのせいもあったのかもしれないけれど,あのホテルってオープンスペースをウロウロするのが憚られる雰囲気があったな。物理的に浮遊しにくいというのもある。

2020年10月5日月曜日

2020.10.05 太陽の塔

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● 「太陽の塔」(2018年)。
 錚々たるメンバーが岡本太郎の太陽の塔について語る。語る人の器に合わせてしか語れないところが当然あり,観る人のレベルに合わせてしか観れないものでもある。

● 南方熊楠との共通性の指摘は有難いものだった。

● 途中から,政治や原発反対に投影する気味合いが濃くなり,日本とか日本人が出すぎるような気もした。経済的にか精神的にか,語る側が国に寄りかかりすぎているゆえかもしれない。
 反発も寄りかかりの類型のひとつだ。国を超越できていないということだから。
 ぼくは基本的に現状を肯定する派なので,これが足らない,あそこがダメという人に距離を置きたがるゆえに,そういう印象になったのかもしれない。

● この映画を見て,表参道の岡本太郎記念館と川崎の岡本太郎美術館に行かなきゃと思った。
 今週末は横浜にいる。川崎の美術館に行ってみるか。
 ところが。横浜からだと乗換が面倒なのね。運賃も片道500円くらいになる。新宿からだと1本ですんで,片道250円。

● 川崎に住んでる新宿区民や渋谷区民,品川区民が多いんだろうな。
 川崎を南北につなぐのはJR南武線だけだもんね。川崎市民というのは存在していないような気がしてきた。

2020年9月28日月曜日

2020.09.28 半沢直樹2

TBS Free

● 24日。TBS Free で「半沢直樹2」の第1話と第2話を。いやいや,評判どおりじゃないですか。面白い。伊佐山部長の市川猿之助,最高ですよ。
 あと2日で第9話まで見なきゃいかん。見ますとも。見ますよ,これは。

● 25日。第3話から第9話まで見た。顔芸とか,これは歌舞伎だとか言われていたけれど,じつにそのとおりだ。随所にお笑いというのかくすぐりを挿入しているので,重さが取り除かれてもいる。
 なるほど,サラリーマン諸氏は毎週日曜日に堺雅人演じる半沢から元気をもらって,月曜日に備えていたのだな。

● 27日。東京に出かけていたのだけど,どうにか21時には帰宅できた。超絶久しぶりにTVを見た。「半沢直樹2」の最終回。
 いいんですか,こんなに簡単に何もかも上手く行っちゃって。上手くいくときってのはこんなものですか。
 大和田さん,すごくいい人だったんじゃん。最後まで策士でいて欲しかったような気もするけど。

● で,今日(28日)。「半沢直樹2」の最終回を TBS Free で再視聴。2回見ると,さすがに気がすんだ気分。
 この数年間で銀行の産業界におけるプレステージはダダ下がりに下がった。3大メガバンクも今のままですむはずがない。地銀に至っては銀行ごと要らない。劇中の東京中央銀行も今となっては時代劇の登場人物のようだ。

2020年9月18日金曜日

2020.09.18 函館珈琲

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● 「函館珈琲」(2016年)。「キスできる餃子」(栃木)や「物置のピアノ」(福島)と同じご当地映画かと思う。
 最も印象に残った役者はAzumi。ピンホールカメラマンの藤村佐和を演じる。主題歌も担当。

2020年9月17日木曜日

2020.09.17 君は月夜に光り輝く

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● 「君は月夜に光り輝く」(2019年)。不治の病に侵されたヒロインを演じるのは永野芽郁。ずいぶん大人びて見えるのだが,この映画を撮っていたときは(たぶん)18歳。驚いた。

● その天使のようなヒロインを見ていて,すぐに思いだしたのは「君の膵臓をたべたい」で浜辺美波が演じた山内桜良だ。そっくり入れ替わってもおかしくない。
 したらば。監督は同じ月川翔。ヒロインの相手役はどちらも北村匠海なのだった。

2020年9月16日水曜日

2020.09.16 あした世界が終わるとしても

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● 「あした世界が終わるとしても」(2019年)。
 “知能搭載遠隔人型兵器”であるミコとリコが主役なんじゃないかと思った。画面に出てくる川は目黒川だと思う。主題歌はあいみょん。

2020年9月15日火曜日

2020.09.15 舟を編む

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● 8月17日以来のAmazonプライムビデオ。その前は7月29日だ。バタッと見なくなっちゃいました。

● まずは,“見る” に復帰しなきゃしょうがない。ので,「舟を編む」を見ることにした。5回目になる。ぼく的にはこの映画は鉄板。
 ここでの宮﨑あおいは,何というのか,癒しの女神でありますな。

2020年9月12日土曜日

2020.09.12 私の家政夫ナギサさん

GYAO

● 7月13日
 7月7日から始まったTBSドラマの「私の家政夫ナギサさん」。評判良さげ。第1話をGYAOの見逃し配信で見た。
 女子高生の制服が似合っていた多部未華子がアラサーですよ。ゆく河の流れは絶えずして,しかももとの水にあらず,ですよ。方丈記ですよ。
 噂どおり大森南朋のおじさん家政婦がかなりいい。中高年が日本人の大部分を占めるようになると,中高年を悪し様に扱うことはしにくくなっているのかなとも思ったりね。

● 7月15日
 第2話。これからどうなってくんだろ。多部未華子のメイと瀬戸康史の田所はつき合うことになるとして,そうなるとナギサさんはどうなる? どうなっちゃう? っていうか,今のところ,ナギサさんのプライバシーは謎に包まれている。
 ちなみに,相方が出勤の準備をしながら,iPadでこれを見てた。第1話は見てないらしい。ストーリー教えてと言うから,ストーリーなんてない,多部ちゃんとナギサさんに癒される話だ,それだけだ,と答えておいた。

● 7月22日
 第3話。今回のナギサさんは鋭角的にカッコよかったですなぁ。内面的には両性具有。しかし,身体は鍛えてある的なね。こりゃぁ,天下無敵ですよ。
 メイの三枚目的キャラクターと多部未華子の相性がピタリと合致。高視聴率は当然。

● 7月29日
 第4話。メイの父親が登場。光石研。
 メイの田所に対する態度が急に変わっちゃったよ。が,それを不自然に感じさせない展開。
 ナギサさんの生い立ちが少し明らかになった。結婚歴はなく,5年前まで会社員をしていた。

● 8月8日
 第5話。コミカル。深刻にさせない。悪人がいない。疲れて帰ってきた人が視るのにちょうどいいでしょ。多部未華子はもちろん,大森南朋の貢献が大きい。
 今回は相原家の構えが整った。メイが母親からの呪縛を呪縛と認識できていることが明らかにされた。
 次回はナギサさんの驚くべき過去が明らかになる。メイのナギサさんに対する感情に,どんな変化が生じるのか,あるいは生じないのか。褌の紐を締め直して待て,次回。

● 8月17日
 第6話。必死のメイ,必死のナギサさん。ナギサさんはMR時代に部下の女子社員を死なせてしまったのだろうか。それとも母親と何かあったのだろうか。
 このドラマ,気持ちいいくらいに悪人がいない。ユートピアが描かれている。
 このドラマの続きを見たいから,ともかく生きてみようとしている人,きっといると思う。そこまでいかなくても,生活の一里塚,道標にしている人はけっこういそうな気がする。期して待て,次回。
 今,思いだしたんだが,メイの母親と妹が,メイとナギサさんが結婚すればいいのに,と話していたよね。28歳の娘と50歳の男をくっつけようとする母親が,どこの世界にいるというのだ。ナギサさんがいくら相原家の和合に献身したからといって,それとこれとは別の話だぞい。
 それからもう1つ。田所のナギサさんを見る目が鋭すぎるんだよね。ほんとにメイの父親なのかと疑っているだけじゃなくて,それ以上に。この2人には過去に接点があったという設定なんだろうね,たぶん。しかし,田所はそのことを思い出せなくて,引っかかりだけを感じている,たぶん。

● 8月23日
 第7話。メイ,ナイスプレイ。でもさ,ナギサさんの見込みどおりだったとしても,そこまで責任を感じてはいけないよねぇ。そこまで他人に対して責任を取れるって考えてしまうのは,むしろ傲慢に近づくかな,と。
 でも,この回はハッピーエンド。

● 8月26日
 第8話。メイがどんどん凛々しくなって来ちゃいましたよ。これじゃナギサさんもグッと来ちゃいますよねぇ。
薫(高橋メアリージュン)がナギサさんに切り込むところも印象的ね。
 で,次回が最終回か。早いねぇ。

● 9月4日
 最終回。こうなりましたか。そうですか。大森南朋のナギサさんだから,不自然さを消してくれるけどなぁ。メイの選択はどうだったんだろうな。
 次週もSPあり。楽しみが1週間延びましたなぁ。

● 9月12日
 「私の家政夫ナギサさん」の “新婚おじキュン!特別編” をGyaOの見逃し配信で視聴。
 総集編。メイとナギサさんはこの先うまく行くか。どうなんだろうかなぁ。リアルにこの2人を置いてみると,どうなんだろ。メイがしっかりしてるから大丈夫か。

2020年8月17日月曜日

2020.08.17 チーム・バチスタ FINAL ケルベロスの肖像

Amazonプライムビデオ

● 7月29日以来のAmazonプライムビデオで「
チーム・バチスタ FINAL ケルベロスの肖像」(2014年)。
 生瀬勝久がカッコいい役。このちょっと変わったキャラは彼がはまる。
 いくつかの描写を重ねて,事件の犯人は誰なのかを撹乱するんだけど,でも何となく推定できるようにも作ってある。

2020年8月4日火曜日

2020.08.04 コンフィデンスマンJP プリンセス編

TOHO CINEMAS 宇都宮

● この映画は相方が見たがった。先日自殺した三浦春馬のことを,しばしば以上にぼくに話しかけてくる。
 たとえば,コロナのためにわずか1週間で終わってしまったミュージカル「ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド-汚れなき瞳」のこと。絶対見たかったのに,と。

● そのミュージカルから“恐れないで”をYouTubeで聴けることを相方に教えてもらって,ぼくも聴いてみたんだけども,プチはまってしまった。
 その後,三浦春馬が女装して出演する,これもミュージカル「キンキーブーツ」も,その一部をYouTubeで視ることができることを教えてもらった。
 いろんな才能を持っている俳優であることがわかる。その三浦春馬が出演している映画だ。
 相方とすれば,三浦春馬を追悼したかったのだろう。それだけファンだったのだろう。

● ところで,コロナがなければ三浦春馬は死ななくてすんだんだろうか。ミュージカル公演で忙しくて,悩んでる暇なんかなかったろうから。いや,そういう単純な話ではないんですかねぇ。

 恐れないで 何が起きても
 見かけほど 酷くないものだよ

 自分が歌っているこの歌に自分が救われることはなかったのだな,と埒のないことも思ってみても仕方がないか。そんな大衆好みのお伽噺なんてあるわけがない,とわかっているつもりなのだけど。

● 親との確執というか,そういうことも言われるのだけれども,百獣の王ライオンは,老いた親を千尋の谷に突き落とし,這い上がってきた場合のみ,面倒を看るというではないか。親なんてものはその程度の扱いでよろしいのだと,ぼくは思う。
 しかし,真相は何だったのか。状況証拠は色々と出てくるのだろうけれども,結論は“わからない”だ。それ以外の結論などあり得ない。

● 先月13日にAmazonプライムビデオで前作「ロマンス編」(2019年)を見た。こんなに早くAmazonプライムビデオで見れたのは,今回の「プリンセス編」に誘導するためだろう。映画会社とAmazonの思惑が合致したのだろう。
 ともあれ,この「ロマンス編」が面白かった。劇中での化かし合いもさることながら,観客・視聴者をも騙す。この大掛かりな騙しはルール違反だろうよ,これはどうやったって騙されるわ,と思いながらも,娯楽映画として痛快だったという満足感が残った。

● ので,相方のみならず,ぼくもいそいそと着座したのだ。
 まず,コックリ役の関水渚が存在感を示した。広瀬すずだと思ってましたよ。相方に,違うでしょ,とたしなめられるまで,広瀬すずだと信じて疑わなかった。似てません?

● 前田敦子の大阪のおかみさんも面白かった。彼女の顔立ちがそれに合っていると言ってしまっては失礼になるだろうか。あれは女優ならやりやすい役だと言うと,もっと失礼だろうか。
 AKB48でセンターを張っていたときの彼女との段差・落差が面白さを作る一因になっている。この言い方ではどうだろうか。

● 「ロマンス編」観客はぼくらを含めて11人。だいぶ少ないなと思ったら,平日の昼間だったんですよね。退職して隠居となると,このあたりの感覚を時々,失念する。
 コロナの影響もあるんだろうなぁと勝手に想像してしまったのだが,前作「ロマンス編」(興行収入は約30億円)を上回る勢いがあるらしいのだ。

● この時期にそれだけのお客さんを動員できるのは凄いことだ。
 あるいは,逆に,お客さんに自粛疲れがあって,何でもいいから外出を正当化できる理由が欲しい,という傾向が出ているのかもしれないね。
 ちなみに,ぼくは4月・5月はおとなしくしていたけれども,6月に入ってから現在に至るまで,一切の自粛を自粛している。

2020年7月29日水曜日

2020.07.29 そらのレストラン

Amazonプライムビデオ

● 「そらのレストラン」(2019年)。
 大泉洋が主演で,舞台は北海道せたな町とくると,『しあわせのパン』の原田知世を思いだすなぁ。映画のテイストもよく似ている。
 違いといえば,問題を抱えるゲストを迎えるのではなく,自分たちが問題を抱えているところ。違いすぎる? でも,テイストは似ている。観終えた後の観後感(?)も。

● こと絵(本上まなみ)が真冬に北海道の牧場にやってきた理由は,最後まで明かされない。娘・潮莉の庄野凛が第二の芦田愛菜っぽい。
 出番は少ないけれども,物語の展開の扇の要である大谷雄二を演じる小日向文世の存在感はさすがと言うべし。

● 羊も女も大人がいい,という台詞があった。子羊を屠って柔らかいと喜んで喰ってるのはバカで,大人になるまで育てて,羊の匂いがするようになったマトンの方が旨いという意味合い。
 でも,大人になって間もなくのところを食べなきゃダメなんでしょ。