2025年9月29日月曜日

2025.09.28 ママレード・ボーイ

Amazon Prime Video

● 原作は吉住渉の漫画。少女コミック誌「りぼん」に連載されたのは1990年代。
 劇場公開は2018年4月。

● 2組の夫婦がスワップ結婚するというところから話が始まる。双方に高校生の息子と娘がいて,皆で一緒に暮らし始める。
 何も起こらないわけがないという設定ですよね。

● 主演は桜井日奈子と吉沢亮。筒井道隆,檀れい,谷原章介,中山美穂が両親役。檀れいにしろ,中山美穂にしろ,つい最近までヒロイン役を張っていたと記憶しちゃってる(中山美穂は亡くなったけど)。いつの間にか時間はスルスルと過ぎて行ったんだなぁと思う。
 他に,佐藤大樹,優希美青,寺脇康文など。

● 最後のどんでん返しは途中から予想できたって人が多いんじゃないかと思う。ぼくもそうで,予想できるような展開になっているもんね。
 早とちりで余計な煩悩を抱えてしまった若者の話でもある。抱えたいから抱えたのでもある。どこかで抱えたいという気持ちがあったに違いないと思う。

● 主題歌は GReeeeN の「恋」。

2025年9月27日土曜日

2025.09.26 僕等がいた 後篇

Amazon Prime Video

● この物語は,菊田一夫の「君の名は」の系譜に属するものだろうか。恋する2人が会おうとすると,邪魔が入って会えなくなるという。
 その邪魔はもっぱら矢野(生田斗真)の側に発生するんだけど。

● 劇場公開は2012年4月21日。後篇では千見寺亜希子役で比嘉愛未が出演。
 その安希子もそうだけれども,竹内(高岡蒼甫)はほとんど神様だ。矢野と七美(吉高由里子)の間に生まれる破綻を1人で繕っている。そうして,報われない。

● この映画は,しかし,吉高由里子が支えている。吉高由里子だからという気がする。
 こういう純愛物語は,主演女優が左右するものでしょ。

● 主題歌は Mr.Children「pieces」。前篇も Mr.Children の「祈り~涙の軌道」だった。

2025年9月26日金曜日

2025.09.25 僕等がいた 前篇

Amazon Prime Video

● 原作は小畑友紀の少女漫画。劇場公開日は2012年3月17日。
 主演は生田斗真と吉高由里子。13年前の吉高由里子がこういう形で残るんだから,映画ってのは大したものですよ。

● 共演は高岡蒼甫,本仮屋ユイカ,小松彩夏,麻生祐未,須藤理彩,柄本佑。
 須藤理彩ってたぶん初めて見たんじゃないかと思うんだけども,魅力的な女優さんじゃないですか。

● 前篇は登場人物たちが高校生。ずいぶんとヒネた高校生になってしまうのは仕方がない。そんな中で,本仮屋ユイカの山本有里がリアルの高校生に近かったかな,と。
 後篇は大学を卒業したあとの話になるようなので,この辺の不自然さはなくなるはず。

● 主なロケ地は釧路。幣舞橋も登場する。釧路には行ってみたい
 実際に見てみればなぁーんだとなるに違いないなだが,それでも幣舞橋は見てみたい。名前が魅力的じゃないですか。

● 釧路郵便局のノベルティの鉛筆を持っている(今は亡きコロナ鉛筆製)。この鉛筆を携えて釧路に行って,スタバかどこかでノートを開いてこの鉛筆で何か書いてみる。
 そうして,生まれ故郷に来たぞ,と鉛筆に言ってやるのだ。

2025年9月25日木曜日

2025.09.24 神様のカルテ 2

Amazon Prime Video

● 櫻井翔,宮﨑あおい,柄本明,池脇千鶴,原田泰造,西岡徳馬,吉瀬美智子,朝倉あき,要潤の前作から組の他に,藤原竜也,市毛良枝,濱田岳,吹石一恵が出演。
 劇場公開は2014年3月。

● ファンタジー度は前作より高まっている。娯楽映画度が高まっていると言ってもいい。映画は何より娯楽なのだから,これでいいのだ。
 藤原竜也,上手いなぁ。彼の演技が画面をピッと引き締める。

● 宮﨑あおいはここでも彼女にしか出せない,独特の清純さ。本当に清純かどうかなんてどうでもいい。彼女とお付き合いしようってんじゃないんだから(できるわけがない)。
 俳優は,ぼくらにとって,画面の中の彼ら彼女らのこと。それがすべて。リアルの私生活なんかホントどうでもいいものだ。

● 言い方を換えると,ぼくらは俳優を使い捨てにしているわけでね。使い捨てにされるのは,彼ら彼女らの宿命だよね。
 それが嫌なら俳優なんかやってるな,ってことですよね。

2025年9月23日火曜日

2025.09.22 神様のカルテ

Amazon Prime Video

● 原作は現役医師の作家である夏川草介の同名小説。ぼくは読んでいないのだが,2010年本屋大賞第2位に選出され,ベストセラーになったらしい。

● 劇場公開は2011年8月。主演は櫻井翔と宮﨑あおい。14年前の彼と彼女を見れるわけね。
 他に,加賀まりこ,柄本明,池脇千鶴,要潤,吉瀬美智子,岡田義徳,原田泰造,西岡徳馬,朝倉あき。

● 櫻井翔が演じる内科医の栗原一止が,病院に泊まり込むのが常態化しているようなブラック職場で成長していく物語とも言えるし,末期がん患者の安曇雪乃を演じた加賀まりこの超絶技巧を味わうためのものだとも言えるのだが,ぼくはどうしても宮﨑あおいをに目が行くんだな。
 彼女が演じる榛名は,ストーリーの展開にはほとんど関わらない。端役にすぎない。原作の小説ではそういう扱いになっているのではないかと(読んだことはないのだが)思う。

● が、監督は当時の宮﨑あおいを使って,女神像を創造してみたくなったのではないかと想像する。「舟を編む」と同じだ。
 その方がエンタメとして形が整う。あるいは色彩が豊かになる。と,考えたのだろう。しかし,そういうことよりも,とにかく宮﨑あおいを使ってみたかったのだろう。

● 主題歌の作曲とピアノ演奏は辻井伸行。CDも当然,出ている。

2025年9月21日日曜日

2025.09.20 リバーズ・エッジ

Amazon Prime Video

● 原作は岡崎京子の同名漫画。この漫画が雑誌「CUTiE」で連載されたのは1993年。前世紀のこと。
 劇場公開は2018年2月。2018年というとついこの間のことと思ったしまうのだが,7年も前になるのだな。

● 主演は二階堂ふみと吉沢亮。他に,上杉柊平,SUMIRE,土居志央梨,森川葵。
 「それぞれの事情を抱えた少年少女たちの不器用でストレートな物語」とと紹介されているんだけれども,不器用だのストレートだのという段ではない。登場人物の誰もが逸脱の度が過ぎる。

● 命の危機に晒されるほどイジメを受けても登校を拒否しない同性愛者。逆にイジメる側。
 自分の恋敵と思い込んだ相手の家に放火してしまう。売春も薬もやる。過食しては吐くを繰り返す。

● 唯一,二階堂ふみが演じるハルナがまともではあるのだが,あまりまともではいけないと考えたのか,学校でも煙草を吸わせている。
 全世紀末に逸脱がカッコいいとする価値観がはびこったことがあったんだろうか。そんな記憶はないんだがな。

2025年9月19日金曜日

2025.09.19 宇都宮市立視聴覚ライブラリー映画会 20世紀名画座「そして誰もいなくなった」

宇都宮市立東図書館 2階集会室

● 原作はアガサ・クリスティの同名小説。原題は「And Then There Were None」。
 1945年10月に公開されたアメリカ映画。日本公開は1976年8月。終戦直後にこういう映画を公開できる国と戦争してはいけなかった。

● 出演者も綺羅星の如し。バリー・フィッツジェラルド,ウォルター・ヒューストン,ルイス・ヘイワード,ローランド・ヤング,ジューン・デュプレ,ミシャ・オウア,オーブリー・スミス,ジュディス・アンダーソン,リチャード・ヘイデン,クイニー・レナード,ハリー・サーストン。
 最後まで残る疑問は,最後まで登場しない Mr.オーエンは10人の罪状をどうして知り得たのかということだ。本人が自ら話さない限り,知りようがない事実のはずなのだ。

● たぶん,Amazon Prime でも観られると思うのだが,DVD とはいえ大勢で観るという体験もした方がいいのだ。
 お客さんのかなりは後期高齢者であって,これは高齢者福祉事業の一環なのかと思ったりもするのだが,自分もまた後期高齢者になってもこうした催事に出てこられる程度には元気でいたいと思うのだ。

2025.09.18 ババンババンバンバンパイア

Amazon Prime Video

● 原作は奥嶋ひろまさの同名漫画。劇場公開日は今年(2025年)の7月。
 主演は吉沢亮。共演は板垣李光人,原菜乃華,関口メンディー,満島真之介,眞栄田郷敦,堤真一,笹野高史ら。

● 織田信長に仕えた森蘭丸が450歳のバンパイアになって,銭湯で住み込みで働いている。その銭湯の15歳のひとり息子の血を狙っている。“18歳で童貞” の男の血が究極の旨さであるという設定。

● 世間に問題提起をしたい社会派映画であれ,人間を鋭く抉ったり,どうしようもない諸行無常を描いて,人生の切なさを訴える文学派映画であれ,“楽しめる” 要素がない映画は観てもらえないはずだ。
 ならば,こういうアホになって楽しめる映画も,映画の重要な柱の1つでるし,これからもあり続ける。映像の美しさとか面白さは,当然求められるだろうが。それがなかったら,わざわざ映画なんか観るもんかい,ということね。

2025年9月18日木曜日

2025.09.17 青くて痛くて脆い

Amazon Prime Video

● 原作は住野よるの同名小説(読んでいない)。劇場公開は2020年8月。
 主演は吉沢亮と杉咲花。共演は柄本佑,岡山天音,松本穂香,森七菜,光石研ら。

● 田端楓は吉沢亮が演じているからそれなりに様になっているけど,ほとんど病的レベルと言いたいほどに,自分を大事にしてしまうタイプ。相手を俯瞰することもできない。自分に都合のいいようにしか見れなくなっている。他者との距離を測れないのも一因ではある。
 だけども,劇中でいつからそうなったのかは不明。途中から別人になっている。

● 対して,杉咲花の秋好寿乃はどんどん成長して,2人の間には大差がついてしまった。ここまでの差が付いてしまうと,言葉が通じなくなる。
 楓が秋好に懺悔しようとするところで映画は終わるのだが,秋好は洟も引っかけないだろう。

● 吉沢亮を追っかけてみたくなっている。しばらく,彼が出演している映画を観ることにしようか。
 こういうとき,Amazon Prime は便利ですな。

2025年9月17日水曜日

2025.09.16 ブラックナイトパレード

Amazon Prime Video

● 原作は中村光の同名漫画。劇場公開は2022年12月。
 主演は吉沢亮。NHK大河(ぼくは見ていない)を終えたあと。共演は橋本環奈,中川大志,渡邊圭祐,佐藤二朗ら。

● 北極にある「サンタクロースハウス」。赤いサンタと黒いサンタ。サンタクロース間の勢力争い。ネズミの大群。
 原作は漫画なんだろうなと,わかりやすく推測させますな。

● 橋本環奈の道化役(変顔とか)も見どころかもしれませんね。サッとリクエストに対応した変顔を作れるのは,役者の第一条件なのかもしれませんよ。

2025年9月16日火曜日

2025.09.15 怒り

Amazon Prime Video

● 原作は吉田修一の小説(読んでいない)。劇場公開は2016年9月。
 出演者が凄い。渡辺謙,森山未來,松山ケンイチ,綾野剛,妻夫木聡,宮﨑あおい,広瀬すず。オールスターゲームのようだ。

● 主演は渡辺謙になっているようだが,むしろ渡辺謙は後ろに退いているような感じ。上記の誰が主役であっても不思議はないような。
 さらに,ピエール瀧,三浦貴大,佐久本宝,原日出子,池脇千鶴,高畑充希が脇を固める。

● 殺人現場からスタートする。その犯人は誰なのか。田代(松山ケンイチ)なのか,直人(綾野剛)なのか,田中(森山未來)なのか。直人だと思わせるように誘導しているのだが。
 愛子(宮﨑あおい)にも泉(広瀬すず)にも壮絶な過去があって,登場人物が重い過去を持ち過ぎている。

● 音楽は坂本龍一が担当。監督は李相日。
 『悪人』と同様にズッシリと重い。見応えがありすぎて,全部はとても受け止めきれない。

2025年9月14日日曜日

2025.09.13 さなぎの猫

Amazon Prime Video

● 製作は2022年。舞台は香川県佐柳(さなぎ)島。多度津町になるらしい。
 その佐柳島の観光PR映画ではないんだけれども,結果的にその側面もある。過疎を描くために,こういう手法を採ったのだと思うこともできる。

● 人間を描きたかったのだと思われる。が,文学界や映画界に棲息する人たちが言う “人間を描く” には妙なバイアスがかかっていることが多いような気がする。彼らの好きな人間というのがあるらしい。わかるんだけど,それって人間のリアルじゃないよね,っていう感じ。
 「様々な場所を住む場所に選んだ者たちの未来・過去そして今にまつわる切なくて美しい人間模様を丁寧に描く」っていうんだけどね。ピンと来ないかもしれないよね。

● 出演は浅雛拓,鳩川七海,一瀬尚代,野村有志の4人。監督・脚本も野村有志。

2025年9月13日土曜日

2025.09.12 岸辺露伴は動かない 懺悔室

Amazon Prime Video

● 原作は,荒木飛呂彦の漫画「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズのスピンオフ「岸辺露伴は動かない」。テレビドラマの映画版第2作。
 劇場公開は今年(2025年)の5月。

● 舞台はイタリアのベニス。テーマは「呪い」。事件は起こるのだが,犯人はいない。
 「呪い」の正体は何なのかとあれこれ詮索するのも無用なこと。これもファンタジーだ。無邪気に映画を楽しむのが最上としたものだ。

● 出演者は主役の高橋一生の他に,道化役の飯豊まりえ。玉城ティナ,井浦新,戸次重幸,大東駿介。

2025年9月12日金曜日

2025.9.11 山のトムさん

Amazon Prime Video

● 2015年12月26日にWOWOWプライムで放送されたドラマW。原作は石井桃子の同名小説(福音館文庫)。
 脚本は群ようこ,音楽は大貫妙子が担当。

● 主演は小林聡美。共演が市川実日子,光石研,もたいまさこ。いつものファミリー。
 他に,高橋ひとみ,伊東清矢,佐々木春樺,木南晴夏,ベンガル。

● 「東京で暮らしていたハナ(小林聡美)は,友人のトキ(市川実日子),トキの子どもトシ(佐々木春樺)と,慣れない田舎での生活を始めます。そこに中学を卒業したばかりのハナの甥アキラ(伊東清矢)が加わり,4人の新しい家族の暮らしが始まります」という設定なのだが,設定自体がファンタジーと言える。
 「近くに住み何かと相談に乗ってくれるゲン(光石研)とシオリ(高橋ひとみ)の夫婦に助けられながら,少しずつ慣れていく畑仕事の毎日が続きます」というものも,あり得ない。こんなに面倒見の良い神様みたいな隣人が最初からいるなんて。

● 一番辛い立場なのはアキラ。中学を卒業したのに高校には行っていない。
 自分の人生は中2で終わったと語る場面があるのだが,その理由というのがじつにつまらないもので,挫折というほどの話でもない。どうしたんだ,おまえは,と言いたくなる。

● ハナは作家かエッセイストであるらしく,夜は書きものをする。その際に万年筆やボールペンではなく鉛筆を使っているのも,この作品の風合いに合わせたものかと思われるのだが,その鉛筆は Hi-uni。
 小学生のトシが使っているのは,黄色い消しゴム付きの鉛筆で,おそらく三菱鉛筆の9852ではないか。

● 悪どい人や腹にイチモツを持つような人は登場しない。気のいい善人ばかりだ。そこに猫のトムや山羊まで加わって,穏やかな田舎暮らしが理想的に描かれる。
 女の園という趣もある。男が一定数を超えて存在してしまうと,フィクションでもこういう世界は描きにくくなりそうだ。
 アキラもゲンもどこか女性的というか,母親に庇護されている子供のような風合いを漂わす。

2025年9月11日木曜日

2025.09.11 孤独のグルメ シーズン9 第10話 栃木県宇都宮市のもつ煮込みとハムカツ

YouTube

● 地上波(テレ東)放送は2021年9月10日。YouTubeで期間限定で視聴可能になっていたので,観てみましたよ。
 普段,テレビは観ないので,この番組もテレビで観たことは一度もない。

● 五郎さんって,酒が飲めない分,相当な健啖家なんだな。ペースを落とさず,グイグイ食べる。それも芸のうちということになるんだろうけど。
 こういうふうに食べてもらえれば,作った方も嬉しいだろうね。

● ここに出てくる「庄助」は県庁の近く。何度も行きました。ただし,昔の話。
 オコゼの唐揚げを必ず注文する同僚がいた。ぼくのお勧めは,番組にも出てくるモツ煮と,馬刺しかな。ニンニク使う? と必ず訊いてくるので,もちろんと答えるのが儀式のようなものでした。
 それから,ここ,日本酒は会津の「末廣」しか置いてなかったと記憶する。オーナーが会津の出なんだろうかね。

● 庄助の店員も俳優さんが演じているわけだが,けっこうリアルに近いんですよね。実際もこんな感じですよ。
 撮影前に,客として店に行って,リアルを確かめているんですかね。

● 出演は松重豊の他に若月佑美,U字工事,銀粉蝶。若月佑美はホテルのブライダルスタッフ。U字工事は「庄助」の客。銀粉蝶は「庄助」の女将さん。

2025.09.10 劇映画 孤独のグルメ

Amazon Prime Video

● テレビドラマ「孤独のグルメ」の劇場版。原作は久住昌之(作画・谷口ジロー)の同名漫画。
 劇場公開は今年(2025年)の1月。

● 松重豊の井之頭五郎が “イッチャン汁” のスープを求めて,国内外を探し歩く。舞台はパリ,五島列島,韓国巨済島,東京。
 一番の見どころは五郎さんが食べるシーンだと思うのだが,五郎さんがスタンドアップパドルボードで隣の島に渡ろうとして遭難したり,毒キノコを食べてしまったりといったコミカルもある。
 重い話は出てこない。最後はハッピーエンド。

● 監督も松重豊が務めている。
 出演者は,松重豊の他に,杏,塩見三省,村田雄浩,内田有紀,ユ・ジェミョン,磯村勇斗,オダギリジョー,遠藤憲一(登場順)。内田有紀はキレイですよねぇ。現代の正統派美人という気がする。

● その内田有紀が演じる志穂のいる韓国の島は,まさしく女護が島。五郎さんが言っていたとおりの龍宮城だな。リアルの女しかいないところには近づきたくないけどさ。
 五郎さんがスーツの内ポケットから取り出したメモ帳はモレスキンだった。ソフトカバーのやつ。五郎さんはこういうのを使うのか。

● 輸入雑貨の貿易商という設定なのだけれども,五郎さんは結婚はしているんだろうか。家庭臭は皆無。
 それなのに,身なりはいつもきちんとしている。不思議な人だな。
 杏が演じる千秋の母親と同棲していたことがあるという設定になっている。彼女と別れた後は独身を通したんですかねぇ。

2025年9月10日水曜日

2025.09.09 コーヒーはホワイトで

Amazon Prime Video

● 「地元の人たちに愛されている昔ながらの純喫茶「モア」には,探偵事務所というもうひとつの顔があった」という紹介文。こういうのって,面白そうだ。

● その探偵役に加藤小夏。ホームズやコナンと五分を張れる観察力,推理力,格闘能力の持ち主。
 したがって,スカッと爽やかに終わる。

● 出演者は他に,好井まさお,川崎麻世,奥貫薫,小野真弓,和田崇太郎,石田千穂,生島勇輝,桃月なしこ,大村彩子。
 劇場公開は2024年2月。

2025年9月9日火曜日

2025.09.08 さんかく窓の外側は夜

Amazon Prime Video

● 原作はヤマシタトモコの同名コミック。劇場公開は2021年1月。
幽霊が視える特異体質の男と除霊ができる男がコンビを組んで,“呪い” に関わっていく話。

● けっこうグロテスク。グロテスクになりすぎないように,死体をキッチュにしたりもしているけど。
 岡田将生と志尊淳のダブル主演。準主演で平手友梨奈(元 欅坂46),滝藤賢一。他に,筒井道隆,和久井映見,マキタスポーツら。北川景子もちょい役で。

2025年9月8日月曜日

2025.09.07 真夏の方程式

Amazon Prime Video

● 福山雅治が演じる物理学者・湯川学が超人的に殺人事件の動機と方法を解き明かしていく。
 原作は東野圭吾の同名小説。劇場公開は2013年6月。

● 出演者は吉高由里子,北村一輝の警視庁側に,杏,風吹ジュン,前田吟のワケあり側。
 重要な子役(恭平クン)に山崎光。他に,西田尚美,塩見三省ら。

● 福山雅治の当たり役。クールでスマートで心優しくて。カッコ良すぎでしょ。
 前田吟と風吹ジュンの芸達者ぶりも見どころだ。特に,前田吟が凄みを発揮する。

2025年9月7日日曜日

2025.09.06 地球防衛未亡人

Amazon Prime Video

● とびっきりのB級映画。公開は2014年2月。“SFコメディ” とあるのだが,コメディはともかく,SFの要素は皆無。
 「ウルトラセブン」の森次晃嗣と「ウルトラマンA」の沖田駿一が主要な役柄で出演しているのが,特撮ファン向けのサービスか。他に,モト冬樹,堀内正美など。

● 檀蜜が主演なのだから,モチのロンでお色気あり。「地球防衛軍のエースパイロット,ダン隊員は,元芸者で未亡人という経歴の持ち主。核廃棄物を食べる宇宙怪獣ベムラスに婚約者の命を奪われた彼女は,地球の危機を救うために怪獣と戦うが,何故か攻撃を行なう度にエクスタシーを感じてしまう」というね。

2025年9月5日金曜日

2025.09.04 劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来

109シネマズ川崎

● 劇場公開は7月18日。興行収入はすでに300億円。興行成績は「無限列車編」を塗り替えてすべて更新するんでしょ。すごい人気。
 ぼくが観たのは平日21時からのレイトショー。夏休みが終わって動員の峠は越えたのだろう。客席はガラガラだったが,それでも21時過ぎ,予告編を流しているところにバタバタと人がやって来た。
 2度目,3度目の人がわんさかいるはずだ。そうでないと動員数の辻褄が合わないことになる。

● かく申すぼくも久方ぶりに映画館で映画を観た
。やっぱり観たくなりましたよ。ネットでどんどん情報が入ってくるしね。
 これは観ないわけには行かない,観て確かめなきゃしょうがない,という気分になりましたよ。

● Fire10 の画面で Amazon Prime を観るのとは別の体験になるのは間違いないけれども,自宅で Amazon Prime を観るのでは観たことにならないとは思わない。
 それはそれ,これはこれ。そういうまとめ方でいいと思う。けど,たまには劇場で観ることもした方がいいでしょうね。劇場で観るのがやはり原点でしょうしね。

● 早々に,しのぶちゃんが童磨(上弦の弐)にやられちゃうんだけど,その後に善逸が獪岳(上弦の陸)を倒す。善逸,いつの間にこんなに強くなっていたんだ?
 メインは炭治郎&義勇と猗窩座(上弦の参)の戦い。猗窩座が猗窩座になったいきさつ紹介される。すっげえいいヤツだったんだな,猗窩座って。

● 結局,猗窩座が人間だった頃の記憶を思い出して自滅することになるのだが,ここは炭治郎と義勇にしっかりと戦いで勝たせて欲しかったな,とも思った。
 「柱稽古編」で永遠とは人の思いだと語ったお館様を立てる意味合いもあっんだろうか。

● もっと泣けるシーンが多いんじゃないかと思っていたが,それほどでもなかった。わりと冷静に観ていられたというか。
 鬼たちが魅力的であることが,この作品の眼目だ。単なる悪役ではなかて,色々なものを抱えてしまった結果,鬼になり,そして恐ろしく強い。
 みんなが皆,炭治郎のように清く正しい熱血漢ではノッペラボーになってしまって,そもそも物語が始動しない。魅力的な悪漢がいるから,炭治郎のような優等生が主役として存在できる

● 今回は禰󠄀豆子は主要なキャラクターとしては登場しない。無限城編は3部作になるらしいのだが,禰󠄀豆子の登場は第三章まで待たなくてはいけないのか。それまでは正規の鬼殺隊員と鬼の幹部たちとの戦いになるのだろう。
 第二章が公開されるのは来年になるんだろうか。早く続きを観たいんだけどね。来年の夏休みにぶつけてくるんだろうかね。
 これ,テレビ放送もするんだろうか。しても仕方がないような気はするが。

● 原作(吾峠呼世晴による漫画)の連載はすでに終了しているから,ぼくらは結末を知っている。
 童磨はもうすぐ,しのぶちゃんが仕込んだ毒が効いて,カナヲに首を切られる。鬼舞辻無惨も炭治郎に倒される。

● しかし,結末をわかっていても,映画は観るよね。無限城の作り込みひとつとっても,この映像,凄いもんね。原作では味わえないスケールになっている。
 主題歌は Aimer「太陽が昇らない世界」と LiSA「残酷な夜に輝け」。

2025年8月25日月曜日

2025.08.24 九十歳。何がめでたい

Amazon Prime Video

● モデルはもちろん,作家の佐藤愛子。ぼくは彼女の読者ではないし(エッセイをいくつか読んでいるが,彼女の代表作となる小説はまるで読んでいない),『九十歳。何がめでたい』も未読。
 遠藤周作がエッセイで佐藤愛子さんに何度か触れており(苦労が身につかない人だ,と),それを通じて人となりを想像していた程度だ。現在は102歳になる。

● 劇場公開日は2024年6月。主演の草笛光子も本作を演じたのは90歳のとき。スーパーレディがスーパーレディを演じたわけだ。
 共演者は唐沢寿明,真矢ミキ,藤間爽子,木村多江,中島瑠菜。他に,三谷幸喜もタクシーの運転手役で登場。オダギリジョー,清水ミチコ,LiLiCo,石田ひかりも。

● コメディ映画にもなっているし,唐沢寿明演じる編集者の家庭問題の展開が単調になるのを防いでもいる。
 こういう人をロールモデルにしてはいけないのだろうけれども,元気をもらえたと錯覚できる娯楽映画で,面白かった。

2025年8月24日日曜日

2025.08.23 明日を綴る写真館

Amazon Prime Video

● 劇場公開は2024年6月。原作は,あるた梨沙の同名漫画。

● 主演は平泉成。80歳にして初の映画主演。劇中の鮫島は60代じゃないのか。世に希望を与える80歳だな。
 他に,佐野晶哉,市毛良枝,黒木瞳,嘉島陸。“友情出演” で佐藤浩市,吉瀬美智子,高橋克典,田中健。

● 「ピンクのカーテン」の美保純がおばあちゃん役だもんな。昭和は遠くなりにけり,というか。
 橋の下をたくさんの水が流れたんだな,と思いますわね。

● ホームドラマという言葉がかつてあった。この映画はそのホームドラマではないんだけれども,最後はこれ以上はないと思えるハッピーな大団円。
 カタルシス効果は充分。映画を観る理由のひとつ(というか,その一番目に来るもの)は,このカタルシスに浸りたいからだよねぇ。

● それを安っぽいと言う人もいるのかもしれないけれども,ま,言わせておけばいいんじゃないですか。
 人生にこんなことはないと,誰でもわかっている。人生とは四苦八苦。順風満帆はあり得ない。万人に平等に魔坂が降り注ぐ。だからこそ,ときにカタルシスが必要なんですよね。

2025年8月23日土曜日

2025.08.22 二十歳に還りたい。

Amazon Prime Video

● 最初に,“製作総指揮・原作 大川隆法” と大書で示される。そういう映画だったのかと思ったわけだが,そのまま最後まで観た。
 劇場公開日は2023年9月。

● 80歳の男性が20歳の青年に戻って,悔い多かった人生をやり直す話。何だかスーパーマン的な才能を与えられているのが面白くないが,彼はやり直しに成功したと言っていいだろう。
 自分が同じことをやりたいかと問われれば,もちろんノーだ。現在の世間知をそのまま抱えて20歳の身体を与えられるとしても,お断りだ。

● たいして変わり映えしない人生になるだろう。画期的に違った人生になるわけがない。現在のぼくが抱えている世間知にそこまでのパワーは,絶対という言葉を使っていいだろう,ない。
 ただし,定年退職後からもう一度やり直せるというなら,諸手をあげてウェルカムだ。何度でもやり直したい。今やってるのと同じことをやる。

2025年8月22日金曜日

2025.08.21 るろうに剣心 最終章 The Beginning

Amazon Prime Video

● シリーズ最終作。劇場公開は2021年6月。原作の「追憶編」がベースになっている。
 Amazon Prime で観られるようになっていたので,小躍りして観ましたよ。

● 剣心(佐藤健)と巴(有村架純)の因縁の物語。なるほど,これは “追憶” で時系列的には最初に来るものなんだけれども,映画としては最後に持って来なければいけないものですわね。
 高橋一生が桂小五郎役で出演。剣心は桂小五郎の部下だったのか。ので,大久保利通や伊藤博文のこともサン付けで呼んでいたのか。

● あり得ない奇想天外。漫画の原作者の頭の中はどうなっているのか。よくこういうことを思いつくな,と。
 それをここまで実写にするのも凄い。殺陣のレベルも高いし,アクション映画としても相当なもなでしょうよ。

● 恋愛譚は美男美女が演じてこそというのも痛感。醜男や醜女の恋愛は傍から見てると絵にならないという,悲しい現実があるんだな。
 というわけで,娯楽映画として充分に楽しめましたよ。

2025年8月21日木曜日

2025.08.20 ゴジラ-1.0

Amazon Prime Video

● 劇場公開は2023年11月。主演は神木隆之介。共演者は浜辺美波,山田裕貴,青木崇高,吉岡秀隆,安藤サクラ,佐々木蔵之介。橋爪功もちょこっと登場。
 音楽は佐藤直紀が担当。伊福部昭の「ゴジラ」ももちろん使われている。

● 特撮によるゴジラの迫力もさることながら,神木隆之介演じる敷島浩一の葛藤,浜辺美波の大石典子との交情も柱になっている。
 凛として決断力もある典子と,優柔不断で臆病者の敷島。その敷島がヒーローになり,最後はこれ以上にないハッピーエンド。

● 敷島の特攻作戦で首がちぎれたゴジラが,深海の海底で再生するシーンが最後に流れる。ゴジラはそういうキャラなんだけど,まるで鬼舞辻無惨のようだ。
 ひょっとすると,次があるのかと期待させる。

● 浜辺美波もすっかり大人になったなぁ。『君の膵臓をたべたい』の頃の,少女の面影を宿していた彼女ではない。
 そうして,今のスッとした淑女でいるのも束の間のことなんだよね。誰にとっても,月日はスルスルと過ぎていくのだ。
 ただし,俳優はこうして映像が残る。それが祝福なのか刑罰なのかは,わからないけれども。

2025年8月20日水曜日

2025.08.19 室町無頼

Amazon Prime Video

● 劇場公開は今年(2025年)の1月。原作は垣根涼介の同名小説(読んでいない)。
 飢饉と疫病で死体が溢れていた時代に “無頼” たちが室町幕府に一揆を起こす話。

● 主演は大泉洋。殺陣は初挑戦らしい。それが上手いかどうかということではなくて,彼が主演する映画にハズレなしというのは,そもそものキャラクターの魅力なんですかねぇ。どうなんだろ。
 共演者は堤真一,長尾謙杜,松本若菜,柄本明,北村一輝,武田梨奈ら。

● 一夕の歓を尽くすに充分。俳優の存在価値って大きいんだなぁと実感する。おそらく,人類の誕生後まもなく生まれた仕事だろう。職業としては最古のものの1つになるんじゃなかろうか。
 演技論だの演劇論だのという難しいことはさておいて,大衆が生きていく上で,欠かせない広義の芸能の1つ。1つというより,最右翼に位置するものだよね。

2025年8月19日火曜日

2025.08.18 るろうに剣心 最終章 The Final

Amazon Prime Video

● 劇場公開日は2021年4月。一作目が2012年だから,9年の月日が経っている。
 佐藤健も武井咲も蒼井優も,9年前とは面影が同じではない。だから何がどうということではないのだが。

● 今回も伊勢谷友介の四乃森蒼紫と土屋太鳳の巻町操が助っ人に現れる。操の強いこと。
 神木隆之介の瀬田宗次郎まで剣心の味方につく。昨日の敵は今日の友。

● けれども,今回の主役は,ストーリー上も演技的にも,雪代縁を演じた新田真剣佑になる。
 圧巻の演技と存在感。いや凄いものだ,と感じ入った。

● Amazon Prime で観られるのはここまて。次の「最終章 The Beginning」は入っていない。待たなくちゃいけない。
 でも,面白かったぁ。コミックの実写版だからか,あり得ない太刀回りがドンドン出てくる。それが観ていて痛快だ。おそらく観返すことになるねぇ。

● やっと気がついたのかと叱られそうなんだけど,Amazon Prime ではエンドロールが観られない。主題歌も聴くことができない。以前は観れたのに何でよ,と思ってたんですよ。
 “次作” の不表示ボタンをタップすればよかったんてすね。いやいや,不表示をデフォルトにして欲しいぞ。

2025年8月17日日曜日

2025.08.16 るろうに剣心 伝説の最期編

Amazon Prime Video

● 劇場公開は2014年9月13日。京都大火編が8月1日だったから,連続しての公開だった。第2部の後編という位置づけ。
 ので,京都大火編の出演者が引き続き登場。福山雅治は剣心の師匠,比古清十郎役。

● 京都大火編では伊勢谷友介の四乃森蒼紫は不要なキャラクターと思えたのだが,本編まで観ると,なるほど,こういうことだったのね,となる。

● 何しろ,志々雄サマが強すぎて,剣心と江口洋介の斎藤一,青木崇高の相楽左之助,唐突に登場した蒼紫の4人がかりでも勝てない。
 最後は剣心がやるんだけれども,志々雄サマはカラータイマー付きのウルトラマンのような弱みがあるので,時間勝ちといったところ。

● 本来はこれで終わるはずだったのだと思う。が,数年後にさらなる続編が制作された。
 楽しみは残っている。

2025年8月16日土曜日

2025.08.15 るろうに剣心 京都大火編

Amazon Prime Video

● 劇場公開は2014年8月。主役の佐藤健のほか,武井咲,蒼井優,江口洋介は前作から引き続き。
 新たに,神木隆之介,伊勢谷友介,土屋太鳳,田中泯,藤原竜也らが登場。最後の最後に福山雅治も。

● 今回の志々雄サマは相当に手強い相手らしく,「人斬り抜刀斎」と恐れられた緋村剣心も窮地に追い込まれる。普通なら死んでいるわけだが。
 武井咲の神谷薫も,今回は足手まとい。あと,伊勢谷友介の四乃森蒼紫はなくてもいいキャラクターなんじゃないかと思った。

2025年8月15日金曜日

2025.08.14 るろうに剣心

Amazon Prime Video

● 原作は和月伸宏の漫画「るろうに剣心 明治剣客浪漫譚」。劇場公開は2012年8月。
 全5作で4作目まで Amazon Prime で観ることができる。

● 主演は佐藤健。他に,武井咲,吉川晃司,蒼井優,綾野剛,奥田瑛二,江口洋介,香川照之ら。
 香川照之という役者がいて良かったと思った。銀座で何やらあったようで,今でも活動を自粛しているのかどうか,詳しいことは知らないのだけれども,残って欲しい役者だな。

● あり得ないほど強い(というか,フィクションなんだけども)スーパーヒーローを佐藤健が演じる。佐藤健といえば緋村剣心ということになるんだろうか。
 けど,俳優という職業はかなり苛酷だよね。演技が上手いだけでは務まらないよな。

2025年8月14日木曜日

2025.08.13 恋は雨上がりのように

Amazon Prime Video

● 4回目になる。「舟を編む」と同様,安心できるのがわかっているので,困ったときはこれを観ればいいというところがある。
 まことに,進取の気性に乏しい。

● 17才の美人女子高生が45才のバツイチ子持ちのさえない男に片思いするというあり得ない展開は,原作が漫画(眉月じゅんの同名コミック)だからかもしれない。

● なのだが,大泉洋が演じる近藤正己は,それを不自然に感じさせない。どうしてかね。
 小松菜奈の橘あきらも,高校生にしては肝が据わりすぎていて,世間を知り尽くしているように見える。もはや高校生であることを忘れさせる。
 要するに,一般的な恋物語になっていて,状況の特殊性が背後に退いていくという感じなんだな。

● 唯一,清野菜名の喜屋武はるかがビジュアル的に高校生に見えないのが,残念といえば残念。大したことじゃないけど。
 劇場公開は2018年5月だから,ずいぶん前の映画になる。この映画での小松菜奈や山本舞香は,もういないわけだよね。

2025年8月12日火曜日

2025.08.12 日光物語

Amazon Prime Video

● 日光の御当地映画。男体山,中禅寺湖,華厳の滝,憾満ヶ淵,神橋など,日光の観光名所がほぼ網羅される。二社一寺は言うまでもない。東武駅前の風景も,当然,登場する。
 日光のプロモーションビデオではあるのだが,それだけではなくて,映画としてけっこう面白かったよ。楽しめた。

● 第一には,武藤十夢の清楚な美しさかね,やっぱり。スネオヘアーの,普段のダメっぷりから時々真人間になる変わり方も良かった。金谷ホテルのバーテンダーの岩瀬顕子も存在感があった。
 つーか,スネオヘアーの大場嘉門は,ほとんど遊んで暮らしてるのに,何で金谷ホテルのバーで飲めるんだよ,って話ではあるな。
 他の主な出演者は,九十九一,伊藤克信,大桃美代子,吉永アユリ,宝田明。宝田明のこれが遺作になるらしい。

● 今市にある日光ランドマークの観覧車も登場する。残念ながら,映画ほど賑わってはいないかも。
 劇場公開日は2023年6月だが,全国の映画館で上映されたわけではない。そういう映画ではない。

2025.08.11 劇場版 おいしい給食 Road to イカメシ

Amazon Prime Video

● 市原隼人主演の「おいしい給食」の劇場版3作目。劇場公開は2024年5月。今年の秋には4作目が公開予定。
 1作目,2作目と同じ展開で,設定も市原隼人のコミカルな動作も同じ。給食の前に校歌を歌うのも同じ。

● ヒロインは大原優乃。制服を着せればそのまま生徒役もできそうな感じ。
 舞台が函館に移っているのに,給食のオバさんはいとうまい子のまま。甘利田を追いかけて,函館までやってきてしまったのか。
 1作目,2作目の神野ゴウ(佐藤大志)の役は,粒来ケン(田澤泰粋)に。最後に佐藤大志も登場する。
 他に,石黒賢,六平直政,小堺一機,高畑淳子ら。

2025年8月11日月曜日

2025.08.10 舟を編む

Amazon Prime Video

● この映画を観るのは,これが8回目か9回目。そんなに観たくなる理由は非常に単純。宮﨑あおい演じる林香具矢のキュートさだ。
 劇場公開は2013年だが,2024年3月に期間限定のリバイバル上映が行われたらしい。

● 前回見たのは数年前のことだが,その間,こちら側の変化(?)もある。ひとつは,三浦しをんの原作を読んだこと。
 原作と映画で大きく違うのは,やはり香具矢の扱いで,原作での香具矢は前半に出てくるだけで,辞書作りが佳境に入る後半では脇役ですらない。
 映画では全編を通じて重要な役であり続け,ラストも香具矢の台詞「みっちゃんって,やっぱり面白い」で終わる。宮﨑あおいを使ってみたかったんでしょうねぇ。

● もうひとつは,万年筆やボールペンで手書きをしていたのが,鉛筆派に変わったことだ。それが何なんだというと,劇中での辞書編集作業はすべて鉛筆(と朱藍鉛筆)で行われているのだ。用例採集から校正まで,シャープペンは一度も使われない。
 リアルの辞書作りではどうなのか知らないし,仮に鉛筆一辺倒であったとしても,それがいかなる理由によるのかは推測しかねるのだが,劇中の現場との距離がグッと詰まったような気がして,妙に嬉しかったというかね。

● いや,面白い映画ですよ。今までは宮﨑あおいしか観ていなかったけれども,馬締光也を演じる松田龍平の眼の演技も見どころでしょ。
 馬締を具体的にどんな形にするか,かなり難しかったと思う。やり過ぎくらいにしないと,画面では映えないと思うんだが,その加減を間違うとリアリティの有無に関わってしまう。
 他に,オダギリジョー,小林薫,加藤剛,黒木華,池脇千鶴,渡辺美佐子,鶴見辰吾,伊佐山ひろ子,八千草薫と,芸達者がキラ星のごとし。

● NHKのドラマの方も観るつもりなんだけども,主演の池田エライザが扮するのは林香具矢ではなくて,映画では黒木華が演じた 岸辺みどり なんだな。
 映画では香具矢と馬締のロマンスを柱のひとつにしていたけれども,辞書作りを焦点にした物語にするのなら,みどりをヒロインにするのは納得だ。

2025年8月9日土曜日

2025.08.08 キングダム 運命の炎

Amazon Prime Video

● キングダムシリーズの3作目。劇場公開は2023年7月。
 原作は原泰久の漫画で,ぼくは読んだことはないんだけれども,面白いに違いない。が,実写化となると,漫画では目立たなかった荒唐無稽が際立ってしまうことになるのは仕方がないのだろう。

● 山崎賢人,吉沢亮,大沢たかおは1作めからの登場で,これは動くことはない。橋本環奈もね。清野菜名も2作目に続いて出演している。
 杏,山本耕史,片岡愛之助,山田裕貴が初参加。小栗旬と長澤まさみもちょこっと登場。
 吉沢亮の秦王の側近を務める,髙嶋政宏,玉木宏,佐藤浩市らも引き続きの出演。

● 主題歌は宇多田ヒカル「Gold 〜また逢う日まで〜」。Amazon Prime だと,どういうわけかエンドロールが弾かれてしまうので,これを聴くことができないんだよね。

● 最後は次作の予告編のような感じ。すでに公開済みで,さらにその次が来年夏に公開されるらしいね。
 Amazon Prime に入るのを待つことにするよ。

2025年7月21日月曜日

2025.07.19 宇都宮市立視聴覚ライブラリー映画会 日本映画劇場 「父と暮せば」

宇都宮市立東図書館 2階集会室

● 劇場公開は2004年7月。原作は井上ひさしの同名戯曲。
 台詞のある登場人物は宮沢りえ,原田芳雄,浅野忠信の3人だけ。事実上,宮沢りえと原田芳雄の2人芝居と言っていいだろう。2人とも迫真の演技で,圧巻の実力を見せてくれる。

● 所々にあるコミカルは原作譲りなんだろうか。原作は読んでいないので,何とも言えない。
 ストーリーはややもすると平板になりがちなものだと思うのだが,原爆投下から3年後の広島を舞台にすることで,そのストーリーにリアリティーを与えている。

2025年7月19日土曜日

2025.07.19 宇都宮市立視聴覚ライブラリー映画会 20世紀名画座「山河遙かなり」

宇都宮市立東図書館 2階集会室

● 映画はもっぱら Amazon Prime で観るようになっている。面倒がないし,観放題だし,家の中で完結するしというわけで,水が低きに流れるがごとくに,そうなってしまった。
 が,それだと,自分が観たいものしか観なくなる。基本,それでいいのだろうけれども,自分以外の人が選んだものを強制的に観るように仕向けることがあってもいいと思う。

● というわけで,じつに久方ぶりになるのだが,宇都宮市立東図書館に出かけてみた。
 「ナチスによって母親と離れ離れにされ,恐怖のあまり失語症・人間不信になった少年が,心優しきアメリカ兵の青年に拾われ,様々な人々との交流により病んだ心を治してゆく中,行方不明になった息子を必死で探し旅をする母の姿を描いた感動ドラマ」を観た。

● アメリカ映画。アメリカでの公開は1948年。日本で公開されたのは1954年。
 強制収容所を体験した少年カレル・マリクを演じたのはイファン・ヤンドル。心優しきアメリカ兵のスティーブにモンゴメリー・クリフト。国連救済所の世話係マレイ夫人にアリーン・マクマホン。カレルの母ハンナにヤルミラ・ノヴォトナ。スティーブの友人フィッシャーにウェンデル・コーリイ。フィッシャー夫人にメアリー・パットン。

● それぞれ印象に残るが,少年のイファン・ヤンドルが可愛くて,健気で,この映画を支えた立役者のように思う。劇中の少年は10歳にして,常人の一生分以上を生きてしまった。
 世話係のアリーン・マクマホンも存在感があった。

● Amazon Prime でこの映画を観ることはなかったろう。いい映画を観れて満足だ。

2025年7月7日月曜日

2025.07.06 ひびき

Amazon Prime Video

● 上映時間わずか15分の超短編。SKIPシティー国際Dシネマ映画祭2021 の入選作。
 登場人物は3人。山下ケイジ,中山佳祐,藤原ジャン龍。が,実質的には山下ケイジ(初老の警備員)と中山佳祐(話し相手のいない会社員の男)の2人芝居。
 しかも,台詞があるのは中山佳祐だけ。

● 気になるのは,初老の警備員にどんな過去があったんだろうってことね。会社員が抱える切なさは,説明があるからわかる。いや,本当にはわかってないかもしれないけれども,一応,想像はつく。
 が,この無口な,けれども懐の深そうな,この初老の男はどんな人生をやってきたんだろう。

2025.07.05 LUPIN THE IIIRD 銭形と2人のルパン

Amazon Prime Video

● 「2025年6月20日に Prime Video ほかで一斉配信,WOWOWで2025年6月22日に放送された」らしい。

● 銭形&ルパン vs ロビエト連邦(国家)という壮大(?)な構図。「峰不二子の嘘」の最後に出てくる “あのお方” らしき人が,国家元首をも操っているらしい。
 それが誰なのかは,現在上映中の「LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族」で明らかにされるっぽい。

● 「血煙の石川五ェ門」と「峰不二子の嘘」は旅行先でスマホで観た。これは自宅で Amazon Fire10 で観たわけだが,画面の大きさが違うだけで,けっこう観た感の充実度が変わってくるものだな。
 セブスクでも画面と音響にこだわった方がいいのかもね。いや,好きな人はこだわっているのだろう。

● ぼくはあまりこだわらないので,Amazon Fire10 あたりで満足している。こだわりだすと沼にハマりそうでもあるので。
 ただ,次に買うタブレットは普通に Android にしようとは思ってるけど。

2025年7月4日金曜日

2028.07.04 LUPIN THE IIIRD 峰不二子の嘘

Amazon Prime Video

● 次元,五ェ門に続いて,今回は不二子。不二子を極限まで魅了的にしようとするとこうなる,という解答を作ったたのだろうか。

● どうもわからないことがある。ラスボスのはずのゴドフリーが,私はあるお方のいうままに動いていただけだとルパンに告げ,そのお方とは誰だと追い詰められたところで,射殺される。
 射撃したのは「次元大介の墓標」で次元を狙ったヤエル奥崎であり,「血煙の石川五ェ門」で五ェ門を苦しめたホークも登場させている。あるお方とは誰なのか。

● 不二子は5億ドルを持って逃げることもできたのに,あえてビンカムを呼び出して,父親の仇を取るというジーンの願いを叶えようとする。このとき,不二子は父親が生きていることを知っていた(視聴者は死んでいると思っているわけだが)。
 それが本作のストーリー上のピークを作るのだが,そこが不二子らしからぬ「嘘」なのか,ジーンが不二子に貸金庫の暗証番号を教えた後に,ジーンに厳しく当たったのが「嘘」なのか。「峰不二子の嘘」とは思わせぶりなタイトルだ。

● 劇場公開は2019年5月。

2025年7月2日水曜日

2025.07.01 LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門

Amazon Prime Video

● 「石川五ェ門の若き日を描くスピンオフ作品」。「次元大介の墓標」では主役は次元ながら,ルパンももうひとりの主役的なところがあったが,今回は徹頭徹尾,五ェ門が主役。
 劇場公開は2017年2月。

● 今回は銭形警部も登場。が,ルパァン,逮捕だぁ,とは言わない。キリッとしてきる。

● 声優陣は,ルパンと次元は,栗田貫一と小林清志が担当しているが,五ェ門は浪川大輔,不二子は沢城みゆき,銭形は山寺宏。
 って,レギュラー声優陣がこのメンバーに代わってるわけですね。

2025年6月30日月曜日

2025.06.30 LUPIN THE III RD 次元大介の墓標

Amazon Prime Video

● ネットの解説によれば,「LUPIN the third ~峰不二子という女~」に続くスピンオフ作品第2弾であり,シリーズ初の短編映画。
 劇場公開は2014年6月。新宿バルト9で6月21日(土)〜27日(金)(実質は7月4日(金)まで)に限定特別上映され,同年7月以降も,全国主要都市の劇場で限定公開された,とある。

● 上映時間は約50分。通常の劇場版ルパン三世にはメルヘンやコメディがたっぷり盛り込まれるが,これはハードボイルド色が濃い。銭形警部も登場しない。
 峰不二子の完全ヌードもあって,子供じゃなく大人に向けて作られている。緊張感もある。50分くらいでちょうどいい。

● 本作の後は「血煙の石川五ェ門」が作られている。それも Amazon Prime で観られる。
 当然,観るでしょ。観ますよ,これは。

2025.06.29 茶飲友達

Amazon Prime Video

● 「2013年10月に高齢者売春クラブが摘発された事件を元に,超高齢化社会の現代日本が抱える閉塞感や寂しさなど,さまざまな問題を反映して描いた群像ドラマ」ということなんだけども。
 劇場公開は2023年2月。

● 高齢者専門の売春クラブの主宰者を岡本玲が,クラブ瓦解の理由を作った老売春婦を磯西真喜が演じる。海沼未羽も存在感を発揮。
 シーンとしては,映画の最後の方で,磯西真喜の松子が岡本玲の佐々木マナに,私は何も悪くないでしょう,マナちゃんが捕まってくれればいいのに,と呟くところが白眉。ゾーッとさせる静かなシーン。

2025年6月23日月曜日

2025.06.22 劇場版 おいしい給食 卒業

Amazon Prime Video

● 劇場版の第2作。劇場公開日は2022年5月。
 常節中学校から黍名子中学校に飛ばされた甘利田。常節中学校と黍名子中学校はさほど離れたところにあるのではないらしく,驚いたことに神野ゴウも転校してきている。
 給食のなくなった常節中学校から,給食のある黍名子中学校に移ったという設定なのだろうけど,両校は同じ市にあるっぽいから,給食の取扱いが異なることはあり得ない。どちらも公立なんだし。
 が,そういう細かいことは気にするな。

● 前作から継続して終演するのは,市原隼人と佐藤大志。それと,給食調理員のいとうまい子と教育長の直江喜一。
 新たに登場するのが,ヒロイン役の土村芳のほか,勇翔,山崎玲奈,登坂淳一,木野花,酒井敏也が新たに参加。

● 展開は前作と同じ。水戸黄門と同じで,それが傷になることはない。というか,その展開じゃないと観てる側が納得しない。
 給食を目の前にした市原隼人の渾身のコミカルが,それを支えている。

2025年6月22日日曜日

2025.06.21 劇場版 おいしい給食 Final Battle

Amazon Prime Video

● 「おいしい給食」はテレビドラマとして放送され,映画も作られた。時系列的な順番は次のようになる(らしい)。

ドラマ「おいしい給食」シーズン1
劇場版「おいしい給食 Final Battle」
ドラマ「おいしい給食」シーズン2
劇場版「おいしい給食 卒業」
ドラマ「おいしい給食」シーズン3
劇場版「おいしい給食 Road to イカメシ」
劇場版「おいしい給食 炎の修学旅行」(2025年10月24日公開予定)

● 劇場版だけ観ていこうと思う。で,まずは「Final Battle」。劇場公開は2020年3月。
 主人公の給食マニアの中学教師・甘利田幸男を市原隼人が演じる。甘利田に思いを寄せる御園ひとみに武田玲奈。給食の食べ方に関して甘利田と “Battle” を繰り広げる生徒の神野ゴウに佐藤大志。
 他に,いとうまい子,酒向芳など。

● ぼくは最後まで御園ひとみに武田玲奈であることに気づかず,観終えた後も,武田玲奈って顔変わったのかな,と思ってたんだけども,武田梨奈と混同してたんでした。
 そりゃ,顔も違うはずだわ。というか,武田玲奈を知らなかったってことじゃないですか。

2025年6月20日金曜日

2025.06.19 天使

Amazon Prime Video

● 「とある町に舞い降りた物言わぬ天使が,人生に迷う人々に勇気を授ける群像ファンタジー」。その天使に深田恭子。
 劇場公開は2006年1月。20年前の深キョンを見られるわけね。

● 原作は桜沢エリカのコミック「天使」「天使の巣」。
 出演者は,内田朝陽,永瀬正敏,永作博美,佐藤めぐみ,西田尚美,鰐淵晴子,泉谷しげる。

● 最も印象に残る役者はというと,5歳の保育園児を演じた森迫永依。
 現在は27歳になるのか。素敵なレディになってますな。上智大学の国際教養学部卒の才媛でもある。凄いですな。

2025年6月18日水曜日

2025.06.18 バカ昔ばなし -その弐-

Amazon Prime Video

● 「劇画家・五月女ケイ子と劇団・大人計画の細川徹による異色ギャグ第2弾。今回も昔話をおバカにアレンジ。ひとりで全役をこなした温水洋一の語りがおバカさを醸し出す!」。
 DVD の発売元は2011年。

● 今回は全4話。
 1 浦島歓迎会の出し物
 2 サルカニ合戦
 3 一寸法師ラブストーリー
 4 わらしべじいさん

● 前作同様の脱力系のバカバカしい話。けど,面白い。