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「晩春」は二度見ている。娘の原節子が父親の笠智衆に「おもらいになるのね,奥さん」という場面がある。それが恋人に対するもののようで,印象に残っている。同じ場面がこの作品にもあるのだが,本作では娘の父親に対するものだった。
● 「晩春」との違いは2つあって,ひとつは父親が娘の友人に,ああでも言わなきゃ娘は嫁に行く決心をしてくれなかったからと,自身が奥さんをもらうと言ったのは嘘だったと告げる場面があること。
もうひとつは,父親が茫然自失してリンゴを取り落とす場面がないこと。
● 娘の友人役の緒川たまきが存在感を放っていた。妖しい魅力。
(追記 2021.08.29)
● 「晩春」を見返しての訂正。ああでも言わなければ,というシーンは「晩春」にもあったんでした。見落としていた。すみませんでした。