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主演は韓国人女優のぺ・ドゥナ。ずいぶん,日本語の勉強もしたのだろう。他に, ARATA(井浦新), 板尾創路,星野真里,オダギリジョーなど。
● ラブドールが心を持つというかなりシュールな設定。しかも,登場人物たちがとにかく健全じゃないのばかりだ。
ラブドールを恋人にする中年男性,帰らない母親を待つ少女と彼女の父親,過食症の女性,歳を取ることを拒否している中年女,自罰性の妄想に行っちゃってるお婆ちゃん,座して死を待つお爺ちゃん,覗きを生きる糧にしている若い男性。いよいよ,シュールだ。
● 原作は業田良家の『ゴーダ哲学堂 空気人形』。ぼくは読んでいないんだけれども,原作にこのシュールさがあるんだろうか。是枝さんの創作によるところが大きいのではないかと思うんだが。
● キャッチコピーは「心をもつことは,切ないことでした」。心を持ってしまった空気人形も,彼女を取り巻く登場人物たちも本当に切ない。何で生まれて来ちゃったのよ,と思っているに違いない。
けれども,一方で,その切なさに執着しているようでもある。生きづらい性格を持って生まれてきてしまったゆえに切なさを味わうが,その切なさあるがゆえに生きたいと思うというふうな。
● 今月の21日でAmazonプライム会員になって丸3年になる。直近の1年間はまだ200本に到達していない。数字にこだわることもあるまいと思うが,まぁ200本は目安ではある。
何だか,イチローみたいだな。200本の中身は月とスッポンだけどさ。