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安田顕演じる亀岡拓次は37歳独身という設定なのだが,さすがに少し無理がある。37歳には見えないや。
「“最強の脇役” ぶりで仕事が途切れることはないが,プライベートは一人お酒を楽しむ地味な生活」ということなのだが,地味というには少し以上に飲みすぎているぞ。これだけ飲んで仕事に穴をあけないなんて,ちょっと考えれらないぞ。
● マドンナ役の麻生久美子がとてもいい。これは亀岡ならずとも惚れちゃうでしょ。実家(小体な居酒屋)に出戻ったバツイチ子持ち。このとき,麻生久美子は36歳だったのか。
その後の亀岡のおかしくも悲しい再訪の仕方もいいんだけど,子供のために別れた夫とヨリを戻すとマドンナが語ったあとの,態勢の立て直し方もなかなかいい。
● が,全体を通して流れているのはほのぼのとした癒やしではなくて,ある種のアンニュイだ。終わりが見えない閉塞感のようなもの。
亀岡が人生に疲れているような感じをかもしているからだ。