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五代友厚の一生を描く。主演は三浦春馬。撮影は2019年中に終了していたが,コロナの流行に加えて,三浦春馬の急逝(2020年7月18日)もあって,公開は2020年12月になった。
「公開から3日間で11万7959人を動員,興行収入は1億6653万7600円の大ヒットスタートとなった」ようなのだが,三浦春馬効果(?)の故だろう。
● つまり,それほど面白い映画ではなかった。三浦春馬が出ていなければ,Amazonプライムで見られても,果たして見たかどうか。
しかし,“それほど面白くなかった” は “つまらなかった” ではない。長崎丸山の遊女を演じた森川葵が,もちろん実在の人物ではないのだろうけれども,準主役と言ってもいいくらいの存在感を見せた。彼女なかりせばこの映画もない,と言っていいくらいだと思う。
● 友厚の母の筒井真理子,友厚の妻となる蓮佛美沙子,遊女を置いている料亭女将のかたせ梨乃。これら女優陣がこの映画を支えているといってもいい。
終盤,友厚が大阪商工会議所で演説する場面には,吉村大阪府知事と松井大阪市長も聴衆の1人として出演していた。吉村さんには台詞を喋らせてみたかったな。上手いんじゃないか,この人。