2022年9月14日水曜日

2022.09.13 プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレード(字幕版)

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● 「プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレード」(2017年 捷・英)。
 映画とは,どんな内容のものであっても,映画であるというだけでつまらないものはない,と思っていた。が,これはどうなのか。印象が輪郭を結ばない感じ。

● サロカ男爵(ジェームズ・ピュアフォイ)がいる。金満家でプラハの劇場の経済面を支援している。彼にそっぽを向かれたら,劇場は維持できない。
 しかし,この男爵が猟色家で,使用人の娘に次々に手を出している。陰謀家でもある。モテるタイプではないので,陰謀の助力が必要という設定。噂は街に広まっているが,彼に逆らえる人はいない。

● そこに,好色では負けていないモーツァルト(アナイリン・バーナード)がやってきた。陰謀家である男爵とは正反対で,後先を考えないトッチャン坊やだ。よく言えば直情径行,普通に言えばバカ。
 で,このクズ2人が新進ソプラノ歌手のスザンナ(モーフィッド・クラーク)を巡って対立する。

● スザンナはモーツァルトに惹かれていくのだが,その設定には無理がある。そんな女,イネーだろ。劇中のモーツァルトは売れっ子作曲家で,今で言えばアイドル的な存在になっているのだが,それにしたって恋愛対象になるような男じゃないだろ。
 一方,男爵はスザンナを家に拉致して,首を締めて殺してしまう。他にも首に痣を作る女が何人もいるので,首を締めるのは男爵の趣味(?)であるらしいのだが,スザンナに対してはモーツァルトとの関係によほど腹を立てていたのだろう,絞め殺してしまった。おいおい・・・・・・

● それで男爵はどうなったかというと,死刑を執行された。ちょっと待てよ,これで死刑にできるのなら,住民がここまで彼にひれ伏していたのはおかしいだろ。
 というような流れだ。映画では男爵は冷酷な悪玉で,モーツァルトは純情な善玉になっているのだが,これはどっちもどっちという感じなんだよね。

● 結局,モーツァルトをどうしたかったのだろうという疑問が残った。史実の制約を受ける話ではないのだから,いかようにでも造形できたはずだ。こういう思春期前期のニキビ兄ちゃんにしてよかったのか。
 ストーリーや劇中人物の造形はどうでもよくて,18世紀の欧州の上流階級の様子を描きたかったのか。あるいは,音楽を届けようとしたのか。豪華な衣装で歌うオペラを見てくれよ,舞台は本場のオペラ劇場だよ,と。

● そういうことではないだろう。結局,よくわからない,ということだね。

2022年9月13日火曜日

2022.09.12 真夜中の弥次さん喜多さん

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● 「真夜中の弥次さん喜多さん」(2005年)。原作はしりあがり寿の同名漫画。それを宮藤官九郎が脚本化し,監督も務めた。宮藤官九郎の初映画監督作品になるらしい。
 「歌・ダンス・お色気・何でもありのシュールな時代劇コメディー」ということ。弥次さん(長瀬智也)と喜多さん(中村七之助)が恋人同士という設定なので,男色シーンもあり(ソフトだけど)。しかも,喜多さんはヤク中で,途中で女性への愛にも目覚めるという。

● ハチャメチャな内容なのだが,ハチャメチャな映画にこれだけの俳優を集めたのが凄い。
 阿部サダヲ,小池栄子,柄本佑,生瀬勝久,寺島進,森下愛子,岩松了,おぎやはぎ,竹内力,板尾創路,古田新太,山口智充,大森南朋,清水ゆみ,松尾スズキ,研ナオコ,中村勘九郎,毒蝮三太夫,ARATA,麻生久美子,荒川良々,妻夫木聡,楳図かずお。
 といった多彩な面々。原作者のしりあがり寿も出演している。

● 優れた監督かどうかを決める第1要因は,いい俳優を集めることができるルートを押さえているかどうかではないのかと思うほどだ。
 あるいは,俳優との人間関係をどこまで築けているか。

● それも身体から茸が生えていたり,裸で走り回ったり,とんでもない恰好や演技をさせているわけで,本人はともかく,所属事務所を説得するのが大変だったのではないかと,素人勘ぐりをしてしまう。
 圧巻は荒川良々で,よくもまぁここまで振り切ることができるものだと感心するしかない。いやいや,かなり面白かったです。

2022年9月12日月曜日

2022.09.11 インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国(字幕版)

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● 「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」(2008年 米)。インディ・ジョーンズ シリーズの第4作。
 第1作の「レイダース 失われたアーク《聖櫃》」は1981年だから,27年が経過している。

● インディ・ジョーンズ(ハリソン・フォード)も歳を取った。前作では父親(ショーン・コネリー)からジュニアと呼ばれるのを嫌がっていたが,今度はジュニアと呼ぶ側に回っている。
 「レイダース 失われたアーク《聖櫃》」のヒロイン役だったカレン・アレンも出演。インディとの間にできた子どもを育ててたという設定。あらためて2人の結婚式が行われるところで終わる。大団円。つまり,これがシリーズ最終作。

● 残念ながら(?),「SPACE BATTLESHIP ヤマト」よりずっと面白い。かけてるお金が違うということもあるのだと思うが,振り切り方がアメリカ映画は凄い。ぶっ飛んでいる。
 アクションシーンも迫力がある。臨場感もある。じつはインディの息子のマット(シャイア・ラブーフ)が,並走する2台の車にまたがって格闘するシーンとか。1作目の途中まで乗れなかったのだが,そのあとはずっと面白かった。

● 前作(第3作)からも19年が経過しているが,監督(スピルバーグ),製作総指揮(ジョージ・ルーカス),音楽(ジョン・ウィリアムズ),製作(フランク・マーシャル),音響効果(ベン・バート),編集(マイケル・カーン)など主要スタッフは変わっていない,とはウィキペディア教授の解説。

● これでシリーズ全作を見ることができた(来年,5作目が公開されるらしい)。Amazonプライム様々。

2022年9月11日日曜日

2022.09.10 SPACE BATTLESHIP ヤマト

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● 2010年12月1日公開。当時の手帳を引っ張りだして確認した。ぼくは3日にTOHOシネマズ宇都宮で見ている。
 当時はけっこう熱烈なキムタクファンだったので(今もそうだが),見ないなんて選択肢はなかったのだ。

● が,半世紀以上も生きてきた人間が,こういう映画でワクワクしてていいのかと思ったり思わなかったり。
 その時からさらに12年も過ぎてしまったのかと,うたた感慨に耐えないっていうかね。

● 最後,ガミラス・ミサイルめがけてヤマトが特攻するところでは,泣きましたよ。12年前は。今回は意外にそうでもなかった。
 古代進と森雪は仕事場でイチャイチャしすぎだろうとか,ワープ中に子作りしちゃうのはマズいだろうとか,そっちの方が引っかかったりしたくらいで。

● 斎藤工も出ていたんだね。柳葉敏郎と池内博之が美味しい役で出ているが,やっぱり沖田艦長の山崎努の存在感は大きい。これはもう,沖田艦長は山崎努しかいないよなと納得させられる。
 音楽は佐藤直紀が担当。

● ジャニーズ事務所所属の俳優が主演する映画は,Amazonプライムになかなか出てこない。「マスカレード・ホテル」と「検察の罪人」はAmazonプライムで見ているが,見られるようになったのは他の映画より遅かった。
 「武士の一分」も見られるようになっているが,「無限の住人」はまだだ。「ヤマト」にしても12年かかっている。
 それでも,ともかく「ヤマト」が見られるようになったのは,事務所の弱体化の現れでもあるんだろうか。

● いずれ「無限の住人」も見られるようになるのだろう。楽しみがひとつ増えることになる。
 小さな楽しみだが,楽しみや幸せはすべからく小さなものだ。小さくない楽しみや幸せは,危険が服を着ているようなものだ。

2022年9月8日木曜日

2022.09.07 インディ・ジョーンズ 最後の聖戦(字幕版)

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● 「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」(1989年 米)は,「インディ・ジョーンズ シリーズの第3作目であり,「レイダース 失われたアーク《聖櫃》」の続編」ということなのだが,「失われたアーク《聖櫃》」を見ずに,本作から先に見ても何の支障もない。

● インディ(ハリソン・フォード)の父親ヘンリー・ジョーンズ役でショーン・コネリーが登場。初代の007を引退してから18年。すっかり好好爺になっている,はずがない。依然としてカッコいいんでした。
 ヒロインのエルザ・シュナイダーにアリソン・ドゥーディ。エルザはインディたちの仲間と思いきや,じつは敵方(ドイツのナチス)の人間。なんだけれども,ナチスに付いているのは便宜上の話であって,たとえばナチスが焚書坑儒的に書物を集めて焼くシーンでは涙を流す。これがどうも薄っぺらい感じがしてね。もうちょっと作りようがなかったんだろうかねぇ。
 悪の親玉のウォルター・ドノバンにジュリアン・グローヴァー。アメリカの慈善家が,じつはナチスの重役クラスの人物だったという設定。

● ドイツも,ナチスを被せられて,ずっと悪役にされている。表立って文句を言うわけにも行くまいし,少々気の毒ではある。敗戦国の悲哀の一端であるかもしれない。
 おそらく,日本も同じように扱われている場面がけっこうあるはずだ。

● キリストの聖杯を探しだすのがストーリーの縦糸。その聖杯で水を飲むと永遠の命が与えられる,と。
 東京ディズニーシーの「クリスタルスカルの魔宮」の “若さの泉” はここから思いついたものなんだろうかね。

● ジョーンズ父子と友人が馬に乗って去っていくシーンで終わる。西部劇のカウボーイのようだ。
 アメリカ人にはこのシーンが一番しっくり来るんだろうか。少なくとも,アングロサクソンにとってはそうなんだろうかねぇ。

2022.09.06 インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説

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● 「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」(1984年 米)。「レイダース 失われたアーク《聖櫃》」の前日譚であり,「インディ・ジョーンズ」シリーズの2作目,というのはウィキペディア教授の説明。
 インディ・ジョーンズは前作と同じくハリソン・フォード。ヒロインのウィリーにケイト・キャプショー。どういうわけでインディとのつながりを持つに至ったのかいまいち判然としないが,インディの相棒の少年ショート・ラウンドにクァン・キー・ホイ。ベトナム人だろうね。

● 冒頭の舞台は上海。それがヒマラヤを越えてインドに辿り着き,メインの冒険というかドタバタはインドで起こる。
 こんな内容でよくインド政府が文句を言わなかったなと思う。いや,文句は言ったのかもしれない。インド政府が自国内での撮影を拒んだらしいから。ので,ロケはスリランカで行われた。
 上海の場面はマカオの福隆新街で撮ったらしい。

● 少年のショート・ラウンドが機転を利かせて大活躍。インディは何度も少年に助けられる。
 最後の鉱山で繰り広げられるトロッコ・チェイスが東京ディズニーシーの「クリスタルスカルの魔宮」のモデルになったんですかね。“若さの泉” は出て来なかったけどね。

2022年9月7日水曜日

2022.09.05 インディ・ジョーンズ レイダース 失われたアーク《聖櫃》

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● 「レイダース 失われたアーク《聖櫃》」(1981年 米)。40年も前になるのか。
 原作というのか原案はジョージ・ルーカスとフィリップ・カウフマン。監督はスティーヴン・スピルバーグ。脚本はローレンス・カスダン。そして,音楽はジョン・ウィリアムズが担当した。まさしくキラ星のごとし。
 ジョーンズにハリソン・フォード,相棒となる女性・マリオンにカレン・アレン,適役のベロックにポール・フリーマン。

● ウィキペディア教授によると,「本作は全世界で約3億3,050万ドルの1981年の最高興行収入を記録し」,「アカデミー賞5部門,サターン賞7部門、BAFTA賞1部門を受賞した」。
 「史上最高の映画の一つとされており,大衆文化に永続的な影響を与え、いくつかのメディアで多くの模倣作品を生み出し,他の映画製作者にも影響を与えている。米国議会図書館は1999年にこの作品をアメリカ国立フィルム登録簿として保存することを決定した」。

● 007も顔色を失うのではないかと思うほどのアクションシーンが絶え間なく続く。
 ジョーンズ博士はスーパーマン以上のスーパーマンだ。考古学者であり,拳闘家であり,カウボーイでもあり,F1レーサー並みの運転技術を持ち,危険の予知能力やサバイバル能力も世界で随一だ。冷静沈着。最後まで諦めず,状況を打開する方法を考える。そうして奇跡を呼ぶ。
 要するに,色々詰めこんだ娯楽映画になっている。

● ドタバタと,ユーモアと,え,そんなのあちなのかよ,と言いたくなるご都合主義的な場面転換が,スイカにかける塩の役割を果たす。
 アメリカ人はこういうのが好きなのか。日本人はどうだろ? これについていけますか? 後半は本当に面白かったのだが,前半は何だか間延びしちゃってる感じもしてね。

● インディ・ジョーンズといえば,ぼくは東京ディズニーシーのアトラクション「インディ・ジョーンズ・アドベンチャー:クリスタルスカルの魔宮」しか思い浮かばない。
 小さかった頃の息子が好きで(センター・オブ・ジ・アースとレイジングスピリッツは怖くて乗れなかったが,クリスタルスカルの魔宮にだけは乗れた),かなり乗った。1日に何回も乗った。
 そんなことを思い出しながら,この映画を見た。クリスタルスカルの魔宮につながるシーンは,この映画にはなかったようだ。