Amazonプライムビデオ
● 「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」(1989年 米)は,「インディ・ジョーンズ シリーズの第3作目であり,「レイダース 失われたアーク《聖櫃》」の続編」ということなのだが,「失われたアーク《聖櫃》」を見ずに,本作から先に見ても何の支障もない。
● インディ(ハリソン・フォード)の父親ヘンリー・ジョーンズ役でショーン・コネリーが登場。初代の007を引退してから18年。すっかり好好爺になっている,はずがない。依然としてカッコいいんでした。
ヒロインのエルザ・シュナイダーにアリソン・ドゥーディ。エルザはインディたちの仲間と思いきや,じつは敵方(ドイツのナチス)の人間。なんだけれども,ナチスに付いているのは便宜上の話であって,たとえばナチスが焚書坑儒的に書物を集めて焼くシーンでは涙を流す。これがどうも薄っぺらい感じがしてね。もうちょっと作りようがなかったんだろうかねぇ。
悪の親玉のウォルター・ドノバンにジュリアン・グローヴァー。アメリカの慈善家が,じつはナチスの重役クラスの人物だったという設定。
● ドイツも,ナチスを被せられて,ずっと悪役にされている。表立って文句を言うわけにも行くまいし,少々気の毒ではある。敗戦国の悲哀の一端であるかもしれない。
おそらく,日本も同じように扱われている場面がけっこうあるはずだ。
● キリストの聖杯を探しだすのがストーリーの縦糸。その聖杯で水を飲むと永遠の命が与えられる,と。
東京ディズニーシーの「クリスタルスカルの魔宮」の “若さの泉” はここから思いついたものなんだろうかね。
● ジョーンズ父子と友人が馬に乗って去っていくシーンで終わる。西部劇のカウボーイのようだ。
アメリカ人にはこのシーンが一番しっくり来るんだろうか。少なくとも,アングロサクソンにとってはそうなんだろうかねぇ。