2021年11月10日水曜日

2021.11.09 Inside My Borders

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● 「Inside My Borders」(2020年)。
 「世界を揺るがしたCovidのパンデミックは,多くの人々の旅行方法にも影響を及ぼし,海外への旅行や目的地の発見の可能性を制限しています。しかし,これは,イタリアの場所を訪問する機会を得たミケーレ・サンナにとっては問題ではありませんでした」というのが紹介文。

● イタリア南部の自然の中を自転車で走って,映像を紹介するというもの。
 Michele Sanna が1人で撮影しているんだろうか。自身が出発するところや坂道を下っていくシーンもあるのだが,予め機材を設置したうえで走って映し,カメラの視野を抜けたところで引き返して,機材を回収する。そういう撮り方をしているんだろうか。それとも撮影スタッフが動向しているんだろうか。

● ぼくらは水田に代表される水っぽい風景を好む民族じゃないかと思っているのだが,彼らは乾いたところが好きなようだ。
 なぜなのか。乾いたところで生まれ育ったからだと考えるほかはない。彼らにとって世界とはそういうものだろう。

● 登場人物は厳密には Michele Sanna のみではないのだが,事実上,旅行者であり語り手である彼しか出てこない。彼がイタリア語で喋り,画面に英語の字幕が出る。
 したがって,正確な意味はわからないのだが,基本,それで支障はない。自然を愛でる動画であって,起承転結のストーリーがあるわけではないし,人対人の会話があるわけでもない。
 Michele Sanna の独白だけなので,画面の景色を見ていれば,こんなことを言っているのだろうと想像がつく。その想像で困るところは何もない。

2021年11月9日火曜日

2021.11.08 蚤とり侍

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● 「
蚤とり侍」(2018年)。原作は松重男の同名の小説短編集。
 主役は阿部寛。豊川悦司,斎藤工,寺島しのぶ,風間杜夫,大竹しのぶ,松重豊,前田敦子らが脇を固めている。

● 主人公の寛之進が,理不尽な理由で “猫ののみとり” を行う江戸の貧乏長屋に左遷されてしまう。そこから話が始まるのだが,“猫ののみとり” とは「表向きは飼い猫の蚤除けで日銭を稼ぐが,女性客の求めがあれば売春も行う,江戸時代に実在した裏稼業であった」。江戸期のホスト業のようなものか。
 空想の産物ではなく,江戸期に実際にあった職業らしい。そこに眼を付けたところで,勝ちが約束されたようなものではないか。面白くならないはずがない。

● 「生真面目なエリート侍が,様々な出会いを通じて新たな生き甲斐を見つけていく様をユーモラスに描いた時代劇コメディ」。
 たとえば,豊川悦司の清兵衛が前田敦子の妻から,股間にうどん粉を塗りつけられるという場面がある。浮気封じのためなのだが,当然,うどん粉なんてどこにもあるわけで。しかし,敵は一枚上手だったという。
 そうした小道具を散りばめてあるので,それらも楽しみながら2時間弱を過ごすことができる。

2021年11月7日日曜日

2021.11.06 ラブ・クレイジー セックスだけの関係

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● 「ラブ・クレイジー セックスだけの関係(字幕版)」(2020年 アメリカ)。
 「裕福な女性2人が失業中の男性2人を自宅のプールハウスに滞在させる代わりに,彼女たちへの性の奉仕を提案」して始まる。これにタイトルを加味すると,どんだけエロい映画なんだろうと期待に胸を膨らませることになるだろうが,じつはコミカルな純愛映画といっていい内容。
 ベッドシーンはあるんだけれども,どぎつい描写はない。オッパイの露出すらない。

● ジョー(ヨハン・アーブ)とスタニー(スティーヴィー・ロング)が仕事を首になった失業者の2人組。アン(クリステン・カー)とドナ(アンバー・ベンソン)が裕福な女性の2人組。
 ジョーとアン,スタニーとドナが恋仲になって・・・・・・という展開。ほとんど,この4人芝居で進行する。

● 小体なという言い方があるが,その小体な感じがする。洒落ている。
 ラストの後味もいい。スタニーがいいところを拐っていったという感じですかね。

2021年11月6日土曜日

2021.11.06 ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス

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● 「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス(字幕版)」(2017年 アメリカ)。Amazonプライムでは,次のように紹介している。
≪世界最大級の〈知の殿堂〉ニューヨーク公共図書館の知られざる舞台裏を描いた,劇場大ヒットの話題作!≫
世界中の図書館員の憧れの的であり,NY有数の観光スポット。本作の主役は,荘厳な19世紀初頭のボザール様式の建築で知られる本館と92の分館からなる世界最大級の〈知の殿堂〉ニューヨーク公共図書館だ。文学,芸術などの分野でも多くの人材を育て,またNY市民の生活に密着した敷居の低い図書館。その活動は,我々の固定観念を打ち壊す。映画には,リチャード・ドーキンス博士,エルヴィス・コステロやパティ・スミスなど著名人も多数登場するが,カメラは図書館の内側の,観光客は決して立ち入れないSTAFF ONLYの舞台裏を見せていく。司書やボランティアの姿,幹部たちの会議…ここでしか見られない図書館の姿は必見!!
● 写真のような壮麗な図書館の内部を紹介していくのではない。この図書館で開催されるセミナーやワークショップ,講演会,音楽会,さらには図書館側の運営会議の様子が坦々と映される。
 それが3時間25分も続くのだ。その中にはたしかにリチャード・ドーキンスなどの著名人が登場するのだけれども,格調が高すぎるというのか,べダンチックが勝ちすぎるというのか。

● 坦々と続くセミナーやワークショップの様子を3時間以上も見続けるのは,かなりの苦行だった。というか,あと1時間というところでついに匙を投げた。もういいやと思ってしまった。
 図書館の周辺を映してくれているだろうから,まだ行ったことのないニューヨークにいる気分を味わえるかもしれないとの期待は,叶えられなかった。ニューヨークの街並が映ることがなくはないのだけれども,ほんの少し。
 
● ただ,今さらながらに知ったこともある。図書館には膨大な本が集積されているわけだが,図書館が提供するのは読書の喜びではないということだ。
 では何を提供するのか。調べるための手段を提供する。図書館の本義は市民が何ごとかを調べたいというときに,それを手助けすることにある。そのために図書館というシステムはある。

● 利用者が使っているノートパソコンは図書館のものではなくて,利用者が個人のものを持ち込んでいるのだろうが,Macばかりが映っていた。図書館スタッフが会議中に開いているパソコンもMac。たまぁにDELLが映ることもあったけどね。
 図書館が備えているパソコンもMacなんだろうか。ひょっとすると,民主党支持者と共和党支持者ではMacの使用者比率が違ったりするのかね。民主党支持者はMacを好むんだろうかね。つまり,Macユーザーにはリベラルが多いんだろうか。

2021年11月5日金曜日

2021.11.05 居眠り磐音

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● 「居眠り磐音」(2019年)。Amazonプライムで見られるのは今日まで。といっても,じきにプライム対象に戻るだろうけど。

● 主人公の坂崎磐音(松坂桃李)は,「故郷・豊後関前藩で起きた,ある哀しい事件により,2人の幼馴染を失い,祝言を間近に控えた許嫁の奈緒を残して脱藩」ということになるのだが,その哀しい事件の初発というのがとにもかくにもバカバカしい。こんなバカはいないだろうというバカが事件を引き起こす。
 まぁ,それがないと話が始まらないのだが,ここの設定だけはどうにかならなかったのか。原作は小説だから,つまり文字で表現するから,バカバカしさを消すこともできようが,映像でこれはなぁ。
 原作を外れてでも,もう少しリアリティをまとわせて欲しかったかな。リアリティというか,それはありかもねと思えるキッカケを拵えて欲しかった。

● けれども,その後は面白かった。おこんの木村文乃,金兵衛(おこんの父親)の中村梅雀,阿波屋有楽斎の柄本明など,芸達者が脇を固めるのだが,高尾太夫の中村ゆりがどういうわけだか,見終えた後もチラチラ残っている。
 続編を見たい。坂崎磐音をシリーズものの剣豪に仕立てるのは難しいですかなぁ。刀をダランと下げた構えではインパクトに欠けますかねぇ。

2021.11.04 ロンドン・エディンバラ・ロンドン

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● 「ロンドン・エディンバラ・ロンドン(字幕版)」(2020年 イギリス)。これは何かというと,ロンドンからエディンバラまで自転車で往復するという,ブルベだね,1400kmブルベ。
 そのドキュメンタリーだ。したがって登場人物はブルベに参加した人たちだ。

● 寝るところと食べるところを主催者側が提供している。食べるのなんか上げ膳据え膳だ。こんな至れり尽くせりのブルベがあったのかと思った。
 それとも,コースと開催時期の関係で,主催者がそこまでのサービスを提供しないと競技が成立しないような過酷な条件があるんだろうか。

● このブルベがいかに過酷なもので,参加者はどのようにして最後まで頑張り抜いたかという,感動物語にしたいようだ。
 参加者もいかに大変かを語ってやまない。困難なことに挑戦している稀有なチャレンジャーなのだ,自分は。と,自分で自分に酔ってしまっている人もけっこういるようなのだが,あれは撮影側からの要請なんだろうか。
 寝るところを提供してもらっていながら,他の人の鼾がうるさくて眠れなかったと曰ってしまう,サイクリストの風上にも置けない参加者もいる。文句があるなら外で寝ろと思ってしまった(外では寝させてもらえないのかもしれないけど)。

● 「5日間の忍耐と試練の旅」とあるので,1400kmを宿泊・食事付きで5日間で走ればいいわけだ。単純計算で1日280km。
 この程度なら,スラッとやってのける人が日本国内にもかなりの数,いるんじゃないか。もちろん,ぼくはできないけど。

● どんな自転車で参加しているのかも興味があった。日本で言うロードバイクっていうのは,イギリスでは少ないんだろうか。けっこう太いタイヤを履いている。
 ハンドルもドロップは少なくて,フラットに近いのが多い。ブルホーンバー装着がデフォルトなんだろうか。
 過半の自転車が泥除けを付けていた。シングルギアの人もいた。リカンベントも。ミニベロは1回だけ映った。

2021年11月3日水曜日

2021.11.02 千夜一夜物語

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● 「千夜一夜物語」(1969年)。虫プロダクション製作の劇場用アニメ。ウィキペディア教授は「日本初の大人のためのアニメーション映画」と言っている。
 この時代としては,前衛的と言ってもいいような映像。たぶん18禁ではなかったのだと思うが,SEXシーンも含めて,官能的な描写がふんだんにある。抽象的な表現が多いのだが。
 でもって,その描写に惚れ惚れするというかな。この時代にここまでのアニメを作れていたんですねぇ。

● 声優陣も綺羅星のごとくだ。青島幸男,芥川比呂志,岸田今日子,小池朝雄,橋爪功,三谷昇,加藤治子ら。青島幸男の上手さが知れる。
 冒頭に女奴隷市のシーンが有る。女奴隷を競りにかけるわけだが,そのシーンの野次馬の声を,遠藤周作,吉行淳之介,北杜夫,小松左京,筒井康隆が担当していたらしい。これまた綺羅星のごとくだ。
 その場面だけ見直してみたのだが,誰がどの声なのかは当然ながらわからない。

● 主人公のアルディンはかなり身勝手な青年だ。快楽追求派で,惚れて連れだしたミリアムが死んでも,振り返ることはしない。マーディアを利用するだけ利用して,彼女を捨てて女護ヶ島の快楽を取る。そのマーディアはそれでもアルディンを忘れずに,15年後も彼を守る働きをする。
 イプセンの「ペール・ギュント」を連想させるところがあるが,アルディンの性格を造形するうえで「ペール・ギュント」も参考にしているのだろうか。

● 興行的にも成功したが,それでも虫プロの収支は赤字だったようだ。制作費を湯水のごとく使ったから。ともあれ,本作の成功で次の「クレオパトラ」につながっていく。
 それらもAmazonプライムで見ることができるんだろうか。なら,見ていこうと思うのだが。