2022年9月3日土曜日

2022.09.02 映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争2021

Amazonプライムビデオ

● 今年(2022年)の3月4日に公開。当初は2021年3月5日公開予定だった。コロナによって1年間の延期を余儀なくされた。
 長編シリーズの第1作である「ドラえもん のび太の宇宙小戦争」(1985年) のリメイク作品。「映画ドラえもん」シリーズ通算第41作目。

● ピリカ星から地球にやってきたパピとのび太たちが,ピリカ星に行ってパピを追放した悪者たちと戦う。善対悪の戦いで善が勝つ。大衆も立ちあがって善につく。ストーリーは非常にわかりやすい。
 子供が見る映画だとしても嘘を教えていいのか,という意見もあるかもしれない。が,この映画の肝はそういうところにあるのではなくて,言うなら冒険譚なんだよね。
 冒険者の中にも勇敢な者もいれば臆病者もいる。知恵者もいれば直情径行な者もいる。しかし,結局,首尾よく果たして帰還するという冒険譚。

● パピの姉のピイナの声を松岡茉優が,悪玉の総帥ギルモアの声を香川照之が,それぞれ担当。

● 何も考えないでいられるこういうアニメ映画が,ぼくにはピッタリ。「映画ドラえもん」と「劇場版 名探偵コナン」は,Amazonプライムのおかげで全作品を見れた。「クレヨンしんちゃん」も然り。
 「ワンピース」はあまり見てない。どういうわけか,劇場版はあまり面白くないんだよね。

2022年9月2日金曜日

2022.09.01 のだめカンタービレ 最終楽章 後編

Amazonプライムビデオ

● 「6月になってからバッタリとAmazonプライムで映画を見なくなった」のだが,その状態が継続し,8月はついに1本も見ないで終わった。
 理由の1つは家で音楽を聴く時間が増えたこと。1日数時間になっている。主にはNHK-FMの番組を「らじる★らじる」の聴き逃し配信で聴く。
 昨年はゼロだった。オーディオ機器をウォークマンしか持っていなかったからで,ウォークマンを使うのは外を歩いているときだけだ。家では聴かない。

● 変わったきっかけはダイソーでBTスピーカを買ったこと。千円のスピーカを2台。2台並べるとステレオ再生してくれる。ぼくの耳だと,音質はこれで充分だ。SONYやBOSEの高価なスピーカがほしいとは思わない。
 というわけで,時間がなくなったってことがあるのさ。8月はフェスタサマーミューザのネット配信もあったので,特に忙しかった(?)のさ。

● もうひとつ。県民旅割に目がくらんで,東京や神奈川のホテルに泊まりまくっていたからだ。ホテル泊だと日々のルーティンは途切れてしまう。
 それが続くと,ルーティンに復帰するのに苦労することになる。歳を取ると一層そうだ。皆さんもあと何十年か経つと,身体でわかることになるだろう。

● 「のだめカンタービレ 最終楽章 後編」(2010年)。上野樹里にとっても, 玉木宏にとっても,これは代表作になった。本人たちにすれば,これだけじゃないよと言いたいだろうが,上野樹里が一番きれいだった頃,玉木宏が一番カッコよかった頃だからね。
 どうしたって代表作になってしまいますよ。ヒットもしたしね。

● ギャグありポップありで,青春映画,音楽映画というよりも,ドタバタ映画の趣もある。そこに軽めのシリアスがミックスして,肩のこらない娯楽映画に仕上がった。
 パリやプラハが舞台なのに,現地人も日本語を話す。これも軽さに寄与しているでしょうねぇ。

● 重要な小道具はラヴェルの「ピアノ協奏曲ト長調」。生でも聴いたことがあるが,けっこう難解というか,万人受けする曲ではないような気がした。
 と,評論家を気取っていないで,CDで聴き直してみることにしよう。何といっても野田恵が千秋先輩と一緒にやるのはこれしかないと決めた曲だからね。

2022年7月25日月曜日

2022.07.24 のだめカンタービレ 最終楽章 前編

Amazonプライムビデオ

● 6月になってからバッタリとAmazonプライムで映画を見なくなった。過去にも同じような時期があったので,まぁこういうこともあるさと思っているけど。
 今日は久しぶりに(6月7日以来)Amazonプライムビデオを見た。「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」(2009年)。

● 映画館で一度見て,次に音楽ホールで上映されたのを見ている。今回が3度目。
 副題は「上野樹里が最もキレイだった頃」。というのはもちろん嘘で,彼女は今でもキレイだからね。

● この映画の功績の1つは,ベートーヴェンの交響曲第7番を日本国内においてスターダムに押し上げたことだが,ガーシュウィンの「ラプソディー・イン・ブルー」をエンディングテーマに使うなど,クラシック音楽ファンを一時的にでも増やした。が,その “のだめ効果” もとっくに切れて,元に戻っていると思う。
 というか,それ以前からクラシック音楽の受容者は大衆化していて,だからこそ「のだめカンタービレ」がここまでヒットしたのだとも言える。

● 上野樹里をはじめ,俳優陣が三枚目になってユーモラスなシーンを演じるのが,この映画の肝。次にのだめの純情。
 あと,恋愛は女性が引っ張らないとなかなか上手くいかないものだと教えているような。逆にいうと,女に目をつけられたら,男はなかなか逃れられないものだ。恋愛に関しては,男は浅く,女は深い。浅い側が太刀打ちできるはずがない。そういうことも描いているのかなぁ,と。

2022年7月16日土曜日

2022.07.15 宇都宮市立視聴覚ラ イブラリー 20世紀名画座 「ブロードウェイ・メロディー」

宇都宮市立東図書館 2階集会室

● 今週は梅雨に戻ったような天気が続いている。今日も強くはないが雨が降っていた。こういうときは外出なんかしないで家にいるのが,隠居暮らしの役得というものだが,電車にのって宇都宮にやって来た。
 老人ホームを彷彿させる,気が滅入るほどに年寄りだらけの空間に身を置くことにしたんだけれども,この天気とあって,会場には数人しかいなかった。役得を存分に活用した爺婆が多かったようだ。

● 1929年のアメリカ映画。大恐慌の端緒になる株の暴落が起こった年なのだが,株の暴落が大恐慌の理由ではない。株式市場にそんな力はない。実体経済が危険な兆候を示したので,それを株価が反映しただけだ。どういうわけか人の目に明らかになるまえに株価が動くので,株が原因のように言われるが,あくまでも実体経済の問題。
 とまれ,この映画が撮影されたのは大恐慌の前の幸せな時期だったと思われる。

● 西部から踊り子としての成功を夢見て,ニューヨークにやってきたを抱いてブロードウェイにやってきたハンク(ベッシー・ラヴ)とクィニー(アニタ・ペイジ)の姉妹と,ハンクの婚約者(ハンクはまだOKの返事をしていないという設定なのだが)であるエディ(チャールズ・キング)の3人が主要な登場人物。
 あろうことか,エディが妹のクィニーに気持ちを移してしまう。クィニーは姉のために姉とエディから離れようとする。そうとは知らないハンクは,そんなクィニーを責める。
 で,結末はというと,これがどうにも・・・・・・。

● ウィキペデイア教授によれば,「世界初の全編トーキーによるミュージカル作品」。3人の三角関係が見どころなのではなくて,ミュージカルの場面が楽しみどころなのだと思うのだけれども,踊りのレベルはそんなに高くない。ショーガールには見えない。
 「ブロードウェイ・ミュージカルの優秀な人材がハリウッドへ流入する以前の作品であるため,レビューシーンが素人めいた出来映えに見えるのも致し方のない所とされる」と,ウィキペディア教授は説明している。

● 約1世紀前のアメリカ映画を,こうして100年後の日本の名もなき年寄りたちが見ている。映像を残せるって凄いことなんだなぁと思うんだよね。
 いかに科学技術が進歩しても,タイムマシンは想像上の機械にとどまるだろうが,たとえ映像であっても,100年前に生きていた俳優たちが演じている映画を見ることができるのは,100年前に行けるタイムマシンを持っているのとそんなに変わらないような気がする。

2022年6月17日金曜日

2022.06.17 宇都宮市立視聴覚ライブラリー 20世紀名画座 「我が家の楽園」

宇都宮市立東図書館 2階集会室

● 1938年のアメリカ映画。原作はジョージ・S・カウフマン&モス・ハートの戯曲。
 昭和13年にこういう映画を作っていたのか,アメリカは。今見ても全然古くない。もちろん,劇中人物が乗る自動車はクラシックカーだし,街並みや街路の様子は今とは違うわけだが,それ以外はほぼ違和感を感じない。
 アメリカ人はこの頃にはすでにタイプライターで文書を作っていたのか,という驚きもあり。

● ハッキリとした主役はいない。アリスのジーン・アーサー,トニーのジェームズ・スチュワート,バンダーホフのライオネル・バリモア,カービーのエドワード・アーノルドの4人が主役格。
 この中で最も存在感があるのは,体型ゆえかもしれないのだが,エドワード・アーノルド。

● 当代のコメディアンも出演していて,随所にお笑いがある。コメディでもあるところが,古さを感じさせない理由のひとつかもしれない。
 何が幸せか。何を幸せと感じるか。それも時代の制約を受けるものだと思うのだが,その掘下げ方も現代にジャストフィットする。それも古さを感じさせない理由だろう。

● ラテン気質 vs サクソン気質 の対決のドラマというわけではないのだが,ワーカホリックのカービーとそこから降りたバンダーホフの対比がひとつにはある。
 その頃のワーカホリックなど,今から見ればノンビリしたものではなかったかと思うのだが,劇中には現代と変わらないストレスに見舞われるカービーがいる。
 最後は,カービーはバンダーホフの軍門に降り,それをみて観客は拍手喝采することになる。あるいは,良かった良かったと胸をなでおろすことになる。

● さて,会場は気が滅入るほどに年寄り臭い(→ おまえが言うな)。見事に年寄りばかりだ。後期高齢者が多い。金曜日の昼間に映画を見に来れる人は年寄りしかいないだろうし,こういう昔の映画を若い人は見ないのだろう。
 昔は見る若者がいた。インターネットはおろか,DVDもビデオテープもなかったから,名画座が成り立った。
 とはいえ,この映画は見れて良かった。家で1人で見るのではなく,他の人たちと一緒に大きな画面で見るという見方で見れて良かった。

2022.06.17 宇都宮市立視聴覚ライブラリー 日本映画劇場 「きみが輝くとき」

宇都宮市立東図書館 2階集会室

● 1985年の公開。「片腕のないハンデを克服して,サッカーに熱中する少年の姿を描く」。原作は田中館哲彦『燃えろ! キッカーズ』。実話であるらしい。
 といっても,実話なのは片腕のないサッカー少年の存在だけであって,それ以外の登場人物は作者の想像力が作った群像だろう。

● 片腕のない少年,岡島進を実際に片腕のない少年(西山剛史)が演じている。その両親が香山美子,高橋長英。祖父が三國連太郎。
 進と親交を結ぶことになるのが,西原由加(佐々木美和)と河村虎一(増山良久)。由加の両親が藤田弓子と伊東四朗。虎一の両親が池波志乃と川谷拓三。
 他に,田中隆三,田中美佐子,菅井きん。なかなか以上の豪華キャストと言っていいだろう。

● 悪人は出てこない。みんないい人ばかりだ。そうした人に囲まれて,進はテームのレギュラーまで育っていくのだが,片腕のない進より過酷かもしれない環境にいるのが,虎一。
 父親がどうしようもないヤツで2回夜逃げをする。これでよくサッカーを続けていたなと感心する。

● そのどうしようもない父親をとことんどうしようもないようには描いていないのがこの映画の特徴のひとつで,そのために虎一の救いのなさは表面には出てこない。
 出したのでは主役を喰ってしまうことになるけどね。そうじゃなくてもけっこう喰っているので。

● 三國連太郎は自分が興した中小企業のオーナー社長役。
 「釣りバカ日誌」シリーズは1988年に第1作目が公開されるのだけれども,三國連太郎にスーさん役の白羽の矢が立ったのは,ひょっとして制作陣がこの映画を見ていて,彼しかいないとなったものでしょうかねぇ。

● DVDではなく16mmフィルムを使っての上映だった。フィルム交換が2回あった。懐かしい。
 2回目の交換の際,何をやっているんだと文句をつぶやいたジジイがいて,鼻白むことにもなったけれど。

2022年6月14日火曜日

2022.06.07 天外者

Amazonプライムビデオ

● 「天外者」(2020年)。テンガラモンと読む。「鹿児島の方言で「すごい才能の持ち主」を意味する」らしい。
 五代友厚の一生を描く。主演は三浦春馬。撮影は2019年中に終了していたが,コロナの流行に加えて,三浦春馬の急逝(2020年7月18日)もあって,公開は2020年12月になった。
 「公開から3日間で11万7959人を動員,興行収入は1億6653万7600円の大ヒットスタートとなった」ようなのだが,三浦春馬効果(?)の故だろう。

● つまり,それほど面白い映画ではなかった。三浦春馬が出ていなければ,Amazonプライムで見られても,果たして見たかどうか。
 しかし,“それほど面白くなかった” は “つまらなかった” ではない。長崎丸山の遊女を演じた森川葵が,もちろん実在の人物ではないのだろうけれども,準主役と言ってもいいくらいの存在感を見せた。彼女なかりせばこの映画もない,と言っていいくらいだと思う。

● 友厚の母の筒井真理子,友厚の妻となる蓮佛美沙子,遊女を置いている料亭女将のかたせ梨乃。これら女優陣がこの映画を支えているといってもいい。
 終盤,友厚が大阪商工会議所で演説する場面には,吉村大阪府知事と松井大阪市長も聴衆の1人として出演していた。吉村さんには台詞を喋らせてみたかったな。上手いんじゃないか,この人。