2019.01.22 にAmazonプライム会員になりました。その1年後にコロナが世界を覆ったので,最近は自宅のノートPCの画面がスクリーンになっています。というわけで,タイトルに偽りありが常態化しました。申しわけありません。
2021年8月31日火曜日
2021年8月30日月曜日
2021.08.30 ぼくらの七日間戦争
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それが本人にとって幸せなことだったのかどうかは,また別な話。というようなことを言えるのも,ぼくらは14歳の宮沢りえがこの後どういう人生行路を辿ったかを,表層の出来事だけではあっても,知っているからだ。
● 大人ができればこうありたかったと考えがちな,ある意味,理想の中学生を造形しているわけだ。もちろん,ファンタジーだ。ここまでの仕掛けを演出できる中学生などいるわけがない。
が,それゆえ,楽しめる娯楽映画になっているわけだ。
● それと,中学生に翻弄される教師を演じている俳優たち(笹野高史,大地康雄,佐野史郎)の貢献も大きい。
2021.08.30 野球狂の詩
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その連載も読んでいた。「ドカベン」とかもね。
● 半世紀前の映画。当時20歳だった人はもう70近い爺か婆になっている。主役の木之内みどりもそうですよ。
歳を取るのはいとも容易いことだな。20歳で死ぬのが早逝で,80歳まで生きるのが長命なのではなく,誰の人生も短いものだ。
● 今の目線で見ればC級の娯楽映画になる。いや,当時からそうだったか。
野村克也が本人役で出演している。舞台はプロ野球界なのだが,その空気は高校野球の県予選未満の草野球のもの。
それが鑑賞(?)の支障にならないところが,C級の所以ということだろう。
● このブログは「映画は劇場で」という名前にしている。今までは映画館で見た映画(公立図書館などが開催している名画上映会的なものも含む)のみを記録していた。
実際には,2019年1月にAmazonプライム会員になって,映画は家でパソコンの画面で見るのが普通になっていた。が,その感想は,このブログ名の顔を立てて,Twitterに記してきた。
● しかし,29日にTwitterにアクセスできなくなった。再びできるようになる見込みは,ないと思う。
ので,今日より以後はAmazonで見たものもここに記録しておくこととする。併せて,Twilogで過去のツイートは全部見ることができるので,Twitterにあげた映画感想文はこちらの方に退避させておこうと思う。その作業も順次進めていく。
2021年8月29日日曜日
2021.08.29 俺たちの交響楽
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武田鉄矢って昔から老け顔のイメージがあるのだが,さすがにこの頃は若かった。相手役が友里千賀子。懐かしい。
● 舞台は川崎。武田鉄矢は工場の労働者。登場人物のほとんどは地方から出てきた人ということになっている。
当時の川崎は現在の川崎とはだいぶ違うのは確かだろう。駅西はまるで違った光景だったはずだ。ミューザもラゾーナもない。
が,そうはいっても,当時であってもこのような空気が川崎にあったかどうか。1979年の川崎はこうだったと思ってはいけないだろう,たぶん。
● 劇中の登場人物たちは皆,一途で一生懸命で,「仲間」と「連帯」が好き。その頃に好まれた性格類型だ。
当時の大学の寮とか労働組合とかには,そうしたものを良しとする,薄っぺらな,同時にどことなく権威主義も纏っている,迷惑なリーダーがいたものだ。
ので,展開が平板になるのは仕方がない。形を替えたスポ根物語だから。
● 合唱もそうだし,吹奏楽もそうなのだが,音楽は政治的な主義主張と相性がいい。ナチスを持ちだすまでもない。
日本では戦後,共産党系の日本青年共産同盟が主導する「うたごえ運動」が全国を席巻した。首都圏でそれを担ったのが「中央合唱団」だが,現在に至るもその流れが通奏低音のように続いている印象を受けることがある。
● 本作も川崎労音合唱団「エゴラド」がモデルになっているらしい。工場の労働者がベートーヴェンの第九を歌うというのが,いかにも労音好みの設定だ。
労音とは勤労者音楽協議会の略称で,もともとは「日本労働組合総評議会,日本教職員組合といった日本社会党の影響力の強い団体が中心の国民文化会議の構成団体であった」が,日本共産党が入り込んでくるなど,左内部での勢力闘争があったらしい。
今の目線で見れば,くだらない時代であったとなるわけだが,たいていのものは時代に要請されて生まれるものだろうから,戦後はそういう要請が長く続いたのだと諦めるほかはない。人間とは愚かなものだということも。そういう時代があったから,とにもかくにも今があるのだろうし。
● 左翼の学生団体がいくつもあるように,音楽運動にもいくつもの団体があるが,今でも合唱の指導者の中には,政治思想はリベラルな人が多いのではないか。
リベラルは,たいていの場合,情弱の代名詞でもある。細部を詰めないで(細部を考える人をバカにもする)一足飛びに理想に到れると考える夢追い人でもある。誰でも気がつく現状の不備にしか目が行かず,上手く回っている部分を捉えることができない。眼の解像度がおそろしく粗い人でもある。
人は正しいものを信じるのではなく,自分が信じたいものを信じるものだ。バカにはバカの道がある。その道を行かせるべし。その道しか行けないのだから。説得や議論は無益な徒労というべし。
● バカにはバカの道を行かせよ。昔からそう達観していた人は多かったろうが,それがいよいよ明らかになったのはTwitterなどのSNSが普及してからだろう。
「Twitterはバカ発見器」といった人がいたが,とりあえず全員をバカと推定したうえで,そうじゃない人を見つけようとするのが現実的ではないか。
● 世間はバカで満ちていると前提するのがいい。自分はどうなんだという話になるが,この際は自分のことは棚にあげておけ。
バカで満ちている世間に対する心得の第一は,雑談はいくらしてもいいが議論はやめよ,ということだ。議論は何も生まない。バカほど議論を好むから,議論好きとは距離を置いた方がよい。
● 「原案」が山田洋次。が,原案って何だろ?
そのよしみなのだろう,渥美清や倍賞千恵子など,「男はつらいよ」のメンバーが賛助出演している。
2021年8月28日土曜日
2021.08.28 晩春
Amazonプライムビデオ プラス松竹
● まだプラス松竹の無料期間が残っているので,「晩春 デジタル修復版」(1949年)を見た。一度,公的セクターの上映会でやったのを見ている。
● これは恋愛映画だよね。娘の原節子が父親の笠智衆に「おもらいになるの? おもらいになるのね,奥さん」と詰るところは,古今の日本映画の中で最も色っぽいところだと思っていてさ。「男が後妻をもらうことに嫌悪感を抱いていた」という理由では説明がつかない。
● 劇中で父親は56歳。で,お父さんはもうじき死ぬんだよ,という。それがリアルだった時代だね。
あと,これほどの紳士がくわえ煙草を路上に捨てるシーンがある。日本人のマナーはなってなかった。昔を美化しちゃいけないよ。
2021年8月27日金曜日
2021.08.27 釣りバカ日誌20 ファイナル
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1作目が1988年。1年に1作で22年。西田敏行も三國連太郎も22年の歳を重ねた。「男はつらいよ」があるものの,ここまでのロングランは大したものだな。
その秘訣はといえば,定形化にあると思うのだが,あまり利いたふうなことを言うと恥をかく。
● マドンナ(今回は吹石一恵)の恋愛,鈴木建設や営業3課のドタバタ,浜崎家のドタバタなど,いくつもの線を拵えて,笑いの陣を多重にする。あとは俳優たちの演技に任せる。任せるに足る俳優をもってくる。
結局は俳優なんだろうかねぇ。西田敏行&三國連太郎じゃない組合せはあったんだろうか。
オペラもそうだ。演出なんてのはどうでもよくて(すべての演出論は重箱の隅をつつくだけの些末論),つまりは演じ手の力量が結果を左右する第一要因で,結果の8割はそれで決まる。そういうことなんだろうか。
● スペシャル編ではみち子さんの実家は出雲だったんだけども,こちらでは鹿児島になっている。いや,それがダメだというんじゃないんだけど,短期間でまとめて見るという見方をすると,こういうところが気になったりする。
2021.08.27 花のお江戸の釣りバカ日誌
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● 続いて「花のお江戸の釣りバカ日誌」(1998年)。これは完全なる特別編。
浜ちゃんは独身。どう考えても高嶺の花で終わるはずの黒木瞳と結婚してハッピーエンド。レギュラーシリーズに比べると,ドタバタのナンセンス度が大人しい。
浜ちゃんは独身。どう考えても高嶺の花で終わるはずの黒木瞳と結婚してハッピーエンド。レギュラーシリーズに比べると,ドタバタのナンセンス度が大人しい。
● ナレーションを笹野高史が務めている。江戸時代に自動車はないから運転手もいない。
2021.08.27 釣りバカ日誌スペシャル
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あたりまえだけども,登場人物の全員がこの頃は若かった。人に歴史ありだなぁと思った。
● レギュラーシリーズでは,浜ちゃんは釣り好きだけれども泳げないという設定だったかと思うのだが,ここではプールのような露天風呂で達者に泳ぐシーンがある。
ロケ地は出雲。出雲のプロモーション動画的な色彩もあり。「17」の輪島ほど懇切ではないが,丁寧に出雲の名所を紹介している。
● ところで。「釣りバカ日誌」を全部見たくなって,Amazonプライムにプラス松竹を追加した。2週間は無料なので,それまでに全部見てやれというわけ。30日がその期限なのだが,予定どおり全部見れそうだ。
では,プラス松竹は解約するか? ちょっと待て。小津映画のラインナップがすごい。これを全部見直すことができるのだ。しかも月額330円で。しばらくそのままにしておこうか。
● 結局,解約した。Amazonプライムだけで見られる映画を見ていって,またいずれ,プラス松竹に登録することがあるだろう。
チャンネル追加はフレキシブルに使っていきましょう,ね。
2021年8月26日木曜日
2021.08.26 釣りバカ日誌19 ようこそ!鈴木建設御一行様
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● 一番の見どころは,浜ちゃんが胃カメラを飲むのを全力で嫌がる病院での場面。みち子さんが付添に来ている。
こういう破天荒がギャグ映画の身上でしょう。
2021年8月25日水曜日
2021.08.25 釣りバカ日誌17 あとは能登なれハマとなれ!
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● 「釣りバカ日誌17 あとは能登なれハマとなれ!」(2006年)。マドンナは石田ゆり子。15年前の石田ゆり子が見られるんですよ,皆さん。
相手役は大泉洋。他に,片岡鶴太郎,宮崎美子,松原智恵子,冨士眞奈美。いつもながら錚々たるメンバー。
相手役は大泉洋。他に,片岡鶴太郎,宮崎美子,松原智恵子,冨士眞奈美。いつもながら錚々たるメンバー。
● 数回前から笹野高史の台詞が増えている。石田ゆり子の姪を演じたのが海老瀬はな。今,どうしてるんだろう。
釣舟の船頭役の中本賢が「男はつらいよ」の渥美清を彷彿させるのは,彼の天然なのか演技指導によるものなのか。
釣舟の船頭役の中本賢が「男はつらいよ」の渥美清を彷彿させるのは,彼の天然なのか演技指導によるものなのか。
2021年8月23日月曜日
2021年8月22日日曜日
2021年8月21日土曜日
2021年8月20日金曜日
2021.08.20 釣りバカ日誌9
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相手役に小林稔侍。鈴木建設では加藤武もいなくなって,代わりに北村和夫。スーさんの奥さんが久しぶりの登場。奈良岡朋子に代わっていた。
● 浜ちゃんはある意味スーパーマン。主役なんだからそういう設定になるしかないんだが。
● 劇中で,風吹ジュンがセンダイに帰ると言う。それを聞いた,小林稔侍は当然,宮城県の仙台だと思う。見ている側もそう思う。
が,じつは鹿児島県の川内だった,と。川内がカワウチではなくセンダイと読むのだと知っている人はほぼいないよなぁ。だから,センダイに帰るというのが不自然なんだよね。しかも,東京でそう言ったんだからねぇ。
● 風吹ジュンって元ヤンで,デビューしてからしばらくはセクシー路線で売っていたと記憶している。そこからここまでの演技派女優に変わった(変わることに成功した)人はそんなにいないでしょう。
いい女優さんになりましたよねぇ。
2021年8月19日木曜日
2021年8月18日水曜日
2021年8月17日火曜日
2021.08.17 釣りバカ日誌5
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鈴木建設のパソコンがFM-TOWNSから(たぶん)NECのPC-98に置換わっている。
いや,PC-98ではなくて,富士通のFM-Rでしたかね。どうでもいいことなんだけど,ちょっと気になっております。
● この頃,バブルがはじけたのか。すでに忘れているなぁ。
● 浜ちゃんが鯉太郎を会社に連れて行ってからのドタバタはいくら何でも盛りすぎでしょ,ここまでやる必要があったのか,と。
2021年8月16日月曜日
2021.08.16 釣りバカ日誌2
Amazonプライムビデオ プラス松竹
● Amazonプライムで見られる「釣りバカ日誌」は初回のみ。シリーズで制作され,全部で22作のロングランになったらしいのだが,その先も見たければ,Amazonプライムのチャンネル追加を使うしかないっぽい。
ので,松竹を追加して,2回目以降も見ることにした。プラス松竹は14日間は無料なので,その間にこのシリーズを全部見て(1日に2作ずつ見ていけば余裕),あとはさっぱりと解約する方向で,ひとつよろしく。
● というわけで,「釣りバカ日誌2」(1989年)も。ヒロインにこのとき30歳の原田美枝子。
肩パッドがビシッと入ったスーツを着ている。バブルルックだ。懐かしい。懐かしいのだけれど,この頃は何を考えてこんなものを着ていたんだろうかねぇ。
● 鈴木建設営業3課のデスクには富士通FM-TOWNSの初代機が置かれている。FM-TOWNSを業務に使っていた会社が実際にあったかどうかは知らない。
2021年8月15日日曜日
2021.08.15 釣りバカ日誌
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つまらなさ,重苦しさというのは,サラリーマンなら(自営業者もそうかもしれないが)ほとんどの人が抱えているものだろう。それを散らすのに多少の効果はあったと思う。
ダメサラリーマンが趣味の世界で社長と意気投合して,対等の関係になる。もちろん,リアルではあり得ない話だが,ダメサラリーマンを自分に重ねて鬱を散ずる効果というのはあった。
● シリーズ1作目(1988年)。この頃の男たちはまだ勤務中にタバコを吸っていたんだな。そうした風俗というか世相も映っていて,33年後の未来からそれを眺める楽しみもある。しかも,その33年は自分が過ごしてきた時代場でもあるのだ。
三國連太郎のスーさんが映像の要でしょう。脇が前田武彦,名古屋章,鈴木ヒロミツ,江戸家猫八,丹阿弥谷津子という豪華版。
2021年8月14日土曜日
2021.08.14 屍人荘の殺人
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こうなるについては,なったなりの理由がある。コロナ禍でずっと家にいるようになれば,Amazonプライムやスマホゲームには追い風になるのだろうが,わが家は逆だったからだ。
● ホテルの宿泊費が安くなったのをいいことに,マンボウだろうが緊急事態宣言だろうが,委細関係なく,東京や横浜,川崎のホテルに泊まって,アーバンリゾートを満喫する方向へ舵を切っていた。
4月以降,60泊している。どれだけ金持ちなんだ,オマエは,と思われるだろうか。当たらない。詳細はここでは語らないけれども,地方のビジネスホテルのシングルルームよりも安い料金で,老夫婦2人で泊まれたからだ。コロナ禍なればこそだ。
ので,今,楽しまないでいつ楽しむんだというわけで,乏しい資金を集中投下したのだ。
● そうやって都会にいて,ホテルの客室でAmazonプライムを見ているようでは,たぶん,そのバカンス(?)は失敗だったことになるだろう。
他に楽しいことがいくつもある。街歩きが楽しい。美術館や展覧会を見たり,書籍や文具の大型店を覗いたり。
首都圏なら都市型エンタテインメントに事欠くことはない。都会の人にはあたりまえのことであっても,田舎人にはいちいち新鮮なものだ。Amazonプライムは田舎の自宅でも見れるのだ。
● ただ,そういうことを勘定に入れても,見なさすぎだと思う。プライムビデオを見ないのならプライム会員でいる意味がない。Amazonで買物はあまりしない。送料無料だけでは会費の元が取れない。
映画ってよほどひどくなければ面白いんだよね。基本,映画は面白いもの。なのに腰が上がらなくなってる。このまま終わってしまってはさすがにちょっと。
● というわけで,自分に鞭を入れて,久方ぶりにパソコンの画面で映画を見た。見たのは「屍人荘の殺人」(2019年)。見ればやっぱり面白い。
主演は神木隆之介と浜辺美波。コメディありのホラーありのシリアスありの。主題歌はPerfume「再生」。
● 映画館にも行ってないな。コロナは関係ない。直近は去年の8月4日。TOHO CINEMAS 宇都宮で「コンフィデンスマンJP プリンセス編」を見たのが最後。
ぼくなんか,毎日が日曜日の引退組で一番暇な種族なんだけど,どうも思うに任せない。当然,忙しいからじゃない。
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