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1作目が1988年。1年に1作で22年。西田敏行も三國連太郎も22年の歳を重ねた。「男はつらいよ」があるものの,ここまでのロングランは大したものだな。
その秘訣はといえば,定形化にあると思うのだが,あまり利いたふうなことを言うと恥をかく。
● マドンナ(今回は吹石一恵)の恋愛,鈴木建設や営業3課のドタバタ,浜崎家のドタバタなど,いくつもの線を拵えて,笑いの陣を多重にする。あとは俳優たちの演技に任せる。任せるに足る俳優をもってくる。
結局は俳優なんだろうかねぇ。西田敏行&三國連太郎じゃない組合せはあったんだろうか。
オペラもそうだ。演出なんてのはどうでもよくて(すべての演出論は重箱の隅をつつくだけの些末論),つまりは演じ手の力量が結果を左右する第一要因で,結果の8割はそれで決まる。そういうことなんだろうか。
● スペシャル編ではみち子さんの実家は出雲だったんだけども,こちらでは鹿児島になっている。いや,それがダメだというんじゃないんだけど,短期間でまとめて見るという見方をすると,こういうところが気になったりする。