Amazonプライムビデオ プラス松竹
● まだプラス松竹の無料期間が残っているので,「晩春 デジタル修復版」(1949年)を見た。一度,公的セクターの上映会でやったのを見ている。
● これは恋愛映画だよね。娘の原節子が父親の笠智衆に「おもらいになるの? おもらいになるのね,奥さん」と詰るところは,古今の日本映画の中で最も色っぽいところだと思っていてさ。「男が後妻をもらうことに嫌悪感を抱いていた」という理由では説明がつかない。
● 劇中で父親は56歳。で,お父さんはもうじき死ぬんだよ,という。それがリアルだった時代だね。
あと,これほどの紳士がくわえ煙草を路上に捨てるシーンがある。日本人のマナーはなってなかった。昔を美化しちゃいけないよ。