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藤原竜也演じる伊藤カイジと香川照之の利根川幸雄の対決。で,カイジが勝って終わる。
天海祐希が聖母的な存在で,松尾スズキと光石研が脇を固める。
● 前半のカイジは全くダメ。ペラペラとお喋りで直情径行でお人好しと来ている。お人好しなのはいいとして,お喋りは良くないでしょうよ。
しかし,後半は一転して凄い。鍛え抜かれたギャンブラーになっている。非常に短期間でカイジは成長する。カイジの成長物語と言えないこともない。
● この映画の見せどころは,地上数百メートルのところに渡された鉄骨の上を歩いて渡るところだろう。雨が降って風も吹いている鉄骨の上で,濃厚なコミュニケーションが展開される。そんなことができるんだったら,サッサと渡れるだろう,なぜそうしないのだ? とジリジリしながら見つめることになる。
そのあとの,カイジと利根川のカード勝負は余興のようなものだ。見ている側にとっては。
● 続編がある。もちろん見るつもりだ。いや,こういうとき,Amazonプライムはありがたい。
映画館に住んでいるようなものという言い方では過小な表現になる。映画館で上映する映画は10本程度に過ぎず,しかも一定期間,毎日同じものを何度も上映する。こちらにはそんな制約はない。宝の山に埋もれているようなものだ。
あたりまえになってしまうと有難味が遠のくが,年会費4,900円でこの環境を獲得できるのは,途方もないことでしょうねぇ。