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東京五輪後に日本経済は急失速し,昭和30年代の経済水準に落ち込み,貧富の差が拡大し,食うや食わずの人が増え,若者たちが不満を募らせているという設定。
貧乏人の子沢山で若者があり余っているなら,あるいはこういうことも起こるかもしれないが,現実の日本は少子化が行くところまで行き着きそうで,こうなる要素は1mmもない。
● フィクションに対して,そんなことを言うのも野暮すぎる話だけれども,この映画を制作している時点では,コロナで五輪が1年遅れになるなんて,思いもよらなかったろう。
ある意味では,この映画で描かれている以上に深刻な事態に日本は陥ったとも言える。日本だけではなく,世界中がそうだったわけだが。
● 今回のギャンブル「最後の審判」はギャンブルではない。伸るか反るかのヒリヒリ感も,したがってない。前2作と比べると,やや起伏に乏しいというか,尖ったところがなかったというか。
社会派に傾いてしまった。天下国家とは関係ないところで成立するのが望ましいと思った。
● カイジに対峙するのは吉田鋼太郎と福士蒼汰。カイジ側に広瀬すずそっくりの関水渚。
「最後の審判」がどんなギャンブルかを視聴者に知らせるためのシーンで,挑戦者として登場していた女性が篠田麻里子だったのだが,これ,見ているときには気がつかなかった。