2021年9月26日日曜日

2021.09.25 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編

フジテレビ「土曜プレミアム」

● 昨年10月に公開された「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」がノーカットで地上波初放送。
 最後の方はCMが頻繁に入って煩わしいだろうことは見えているんだけども,かといって,録画しておいてCMは飛ばして見るということもできない。
 なぜなら,テレビを見なくなって久しいので,そうした設備(?)は備えていないからだ。ので,リアルタイムでお付き合いするしかない。

● 「立志編」はAmazonプライムで見ているのだが,途中まではどうしてこれが空前の人気になるのかわからなかった。じつは今でもわかっていない。
 が,「立志編」の途中からぼくもハマってしまった。しかし,なぜハマったのかは,依然としてわからない。自分事ながら。

● で,テレビの前に陣取って(ときには,寝転んで)この歴代1位を視聴したんだけれども,やはり,鬼滅ブームって何だったのかと思ってしまった。過去形にしてはいけなかったか。現在進行形か。
 これで何で歴代1位に? このアニメのどこにそれほどの興行成績を叩きだす理由がある?

● 竈門炭治郎が我妻善逸や嘴平伊之助とともに無限列車に乗り込み,夢を操る鬼(十二鬼月・下弦の壱 魘夢)と戦う。夢の中の自分の首を切り落として覚醒を繰り返す炭治郎。が,実質的な主役は,その後に登場する猗窩座(十二鬼月・上弦の参)と戦って絶命する炎柱・煉獄杏寿郎だな。
 猗窩座は鬼とはいえ,ナイスガイのキャラクターを付与されている。魘夢も魅力的だ。敵ながらアッパレというふうになっている。

● テーマはノブレス・オブリージュだろうか。鬼殺隊は選ばれた一部の人しか入れないわけだから,エリートが大衆のために粉骨砕身するドラマだと言えなくはない。
 大衆側からヒーローは生まれない。もし,実人生を超長編の芝居であると捉え,その芝居において自分をヒーローに仕立てたいのであれば,大衆の側にいてはいけない。エリート(≒少数派)に属する努力をするのは最低限でしょうなぁ。

● CMの多さは予想していたが,これほどだとは思わなかった。最後の方になると数分ごとにCMが入るのはわかっていたが,最初からそうだとはさすがに思わなかったよ。経営不振にあえぐテレビ局がスポンサーを集めすぎてしまったのかね。
 CMが入るたびに画面の熱が冷える。これではたぶん,「無限列車編」を見たとは言えない。もう少しどうにかできたんじゃないか。しょうがないのか。貧すれば鈍す,か。
 人気映画を放送するテレビのこのやり方も,これで終わってしまったのではないか。まぁ,そこまでではないけれども,ぼくは決めた。テレビの地上波放送で映画を見るのは,これを以て終わりにする。

● ということなので,今回のTV放送の印象で「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」を評価してはいけないとは思う。別な方法で見た方がいいだろう。
 といっても,歴代1位になるくらいだから,利権が錯綜しているに違いない。Amazonプライムの対象になるのは,仮にあるとしても,だいぶ先になるだろう。DVDやブルーレイも8,000円というフザケルナ価格だ(最初はどれもこんなもの?)。
 別な方法はレンタル利用くらいしかないかね。問題はそこまでして,もう一度見たい映画かということ。

● 放送の後に,「映画の続きを描くテレビアニメ第2期・遊郭編の新情報やキービジュアルに描かれている新キャストなどの詳細発表」があった。
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