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「2度のオスカーに輝くダスティン・ホフマン監督の元に名優たちが集結。ヴェルディ,バッハ,シューベルトなど名曲オペラに乗せて贈る,笑いあり涙ありの人生賛歌!」とある。
● 劇中のビーチャム・ハウスは引退した音楽家たちが身を寄せる老人ホーム。ヴェルディの「音楽家のための憩いの家」をモデルにしているらしい。
● 往年の演奏家が多数出演。が,「リゴレット」のカルテット(四重唱)「美しき愛らしい娘よ」を歌う設定の主役格の4人(マギー・スミス,トム・コートネイ,ビリー・コノリー,ポーリーン・コリンズ)は演奏家ではなく俳優。
そりゃそうだ。そうでなければ画面を支えることは難しいだろうから。
で,彼らが歌う四重唱は劇中でも登場しない。始まる前の場面から歌い終えた場面に行く。
● ビーチャム・ハウスの管理責任者であるルーシー・コーガン先生(医師)を演じたシェリダン・スミスも目立つ。
つまり,老人でない演技者は彼女くらいのものだったから。
● イギリスの田舎の風景が魅力的に映っている。こんなところを散歩できるなんて羨ましいと思わせる。
バッキンガムシャーのタブロウというところであるらしい。ロンドン郊外にこんな場所があるのか。日本だって東京都内に渓谷があるけどね。
● 日本映画にも「オケ老人!」(2016年)があるが,それとはまったく毛並みが違うもの。