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監督はロジャー・スポティスウット。彼の監督作品はこの1作だけ。
● ソ連は崩壊し,東西冷戦は消滅しているので,冷戦を背景にした舞台設定はできない。今度は中国とイギリスを煽って第三次世界大戦を発生させようと暗躍するメディア王を登場させた。
ちなみに,この年の7月1日に香港がイギリスから中国に返還されている。
● Mのジュディ・デンチがいい味。ダニエル・クレイグから見始めたのだが,そのときは少し違和感もあったんだけど,第1作から見てくると,歴代のMの中では,彼女が最も印象的。
今回のボンドガールは中国の安保隊員ウェイ・リン(ボンドと協力してメディア王カーヴァーを壊滅させた)を演じたミシェール・ヨー。中国系マレーシア人であるらしい。
が,カーヴァーの妻でありながら,ボンドに協力して殺されるパリスを演じたテリー・ハッチャーをボンドガールに認定(?)してもいいくらいだね。
● 舞台のひとつにベトナムのサイゴンが出てくるのだけども(劇中ではホーチミンという地名は使われていない),実際にはタイのバンコクで撮影したらしい。そうと知って見れば,なるほどこれはタイだよなぁ,と。
ベトナムにもタイにも行ったことはないんだけどさ。