TOHO CINEMAS 宇都宮
● 26日にAmazonプライムビデオで 007 シリーズの過去24作を見終えた。ので,いよいよ上映中の「ノー・タイム・トゥ・ダイ」を見に行くかと思って,27日に TOHO CINEMAS 宇都宮に行った。が,見るつもりでいた15:30からの上映がその日はなくて,虚しく帰ってきたのだった。
訳あって車が使えないので,また行くのは面倒だなぁと思いもしたんだけども,やっぱこれを見ないわけにはいかない。いや,見たいと思った。で,今日,見てきた。今日は15:30からの上映があった。
ちなみに,見たのは字幕版。吹替版はすでに上映されていないようだ。
● 映画はもっぱら Amazonプライムビデオで見るのがあたりまえになった。ノートパソコンで見ている。
そのパソコンの電源が入らなくなったので,9月に買い替えた。画面も14インチとそれまでより大きくなり,スピーカーも良くなった。パソコンの外側から聞こえてくるような臨場感も味わえる。
これはいいと大いに満足しているのだが,映画館で見るのは,当然だけれども,それとは比較にならない。特にこういうアクション系の映画は一層そうだ。
映画館で見るのでなければ映画を見るとは言えないのではないか,という気分になってくる。
● その音響効果もあって,迫力のある映画だと思った。見て正解だった。見なきゃいけませんよ,劇場でね。
前作の「スペクター」は2015年だったから6年ぶりになる。コロナ禍がなければ,もっと早く完成していたのだろう。
監督はキャリー・ジョージ・フクナガが務めているが,元々はダニー・ボイル監督で始まったようだ。どうも,色々とあったらしい。ツワモノが集まるとそうなる。色々あるのが傑作を生むための条件なのかもしれないね。
っていうか,この結末は何となく知ってはいましたよ。何となく知ってはいたけれども(ウィキペディアにストーリーの詳細が載っている),実際に見てみると 007 シリーズはこれで終わってしまうのか,最後の作品を劇場で見ることができたのか,と少し感傷的な気分になりましたよ。
これでは歴代ボンドの誰がナンバーワンかと問われれば,ダニエル・クレイグと答えるしかなくなるじゃないか。
でも,ロールエンドの最後に JAMES BOND WILL RETURN とあった。それが本当なら(本当なんだろうけど),どういう形で RETURN させるんだろうか。
● 前作で登場した女医のマドレーヌ・スワン(レア・セドゥ)が今回も登場。ボンドガールが2作連続となるのは初めてだ。ボンドは引退して,彼女とイタリアで暮らしているという設定。
そこで事件が起こり,彼女と別れてしまう。劇中では一挙に5年後に飛ぶ。ボンドはジャマイカで引退後の暮らしを楽しんでいる。マドレーヌには娘がいた。ボンドとの間にできた子に決まっている。
● ボンドが釣った魚を抱えて家に戻ってくるシーンがあった。立派なのを2匹釣ったのだが,自分で料理するんだろうか。
引退後に外国で暮らすというのは,イギリスではわりとあることなんだろうか。それともボンドは特別? できたら前者であって欲しい。さすがは7つの海を制覇した大英帝国らしいなと思うことができるから。日本とは違うわい,と。
日本でもバブル期には,定年退職後の余生を東南アジアで過ごすなんてのが雑誌で特集されたりしたことがあったけど。実際にやったバカもいたらしい。
● 引退したボンドに代わって,ノーミ(ラシャーナ・リンチ)が新たな 007 になっている。黒人女性の 007。そのラシャーナ・リンチが何だかカッコよかった。
アナ・デ・アルマスが演じたCIAエージェントであるパロマもなかなか。男性観客へのサービスなんでしょうかねぇ。
ナオミ・ハリスが演じるマネーペニーがボンドのあとのエージェントになるという設定でもよかったのじゃないかと思うのは,素人すぎますかなぁ。
● 数年前にシネマイレージカードを作って,チケットはそのカードで購入している。ぼくのようなロートルはシニア割引があるので,歳を取るのも悪いことばかりではないなぁと思いながら割引料金で見てきたのだが,今回は “会員” のところをタップしてみた。
会員価格もシニア割引と同じ1,200円なのだが,シニア割引より会員価格の方が何となくカッコいいので,以後もこちらで買おうと思う。が,“会員” という項目は今までは表示されなかったような気がするのだけど,前からあったんですかねぇ。
● 平日の午後とあって,館内は空いていた。お客の数はちょうど10人。
うち5人がたぶん定年後のオッサン(ぼくを含む)。2人が学生とおぼしき男性。2人がアラフォー女性。2人とも1人で見に来ていた。子なしの専業主婦か。1人が壮年男性。サービス業で今日が休みだったんだろうか。