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● 「ランボー 3(字幕版)」(1988年 アメリカ)。舞台はアフガニスタンだが,実際の撮影はイスラエルで行われた。交響曲のコーダにあたる部分,終盤の大規模な戦闘シーンは,アリゾナで撮影された。以上,ウィキペディア教授の解説。
● ランボーはとにかく,ベトナム戦争で痛めつけられ,帰国すればしたで同胞から蔑まれ,心に癒えない傷を負って,誰とも打ち解けないで孤独をまとっているというのが,第1作で規定されたキャラクターだ。第2作でもそのキャラクターは維持された。
が,今回はそのキャラクターは雲散霧消している。純粋な戦士だ。ベトナム戦争時の上官トラウトマン大佐(リチャード・クレンナ)が現地でランボーと苦労を共にするし,アフガンの対ソ・ゲリラのモーサ(サッソン・ガーベイ)や少年兵のハミド(ドウデイ・ショウ)と協力して戦うわけで,一匹狼のキャラクターを維持させることはできなかったのだろう。
● 第2作でコー・バオが着けていた,幸福を呼ぶというペンダントをランボーが着けている。それをハミドに譲る場面もなかなか印象的。
モーサもランボーを相手に洒落た会話をする。神は狂人を好むものさ。なぜ? 大勢作ったからね。
● ランボーはゲリラ戦で戦うわけだが,彼が持つ火力は正規軍のそれより凄いのだ。弓で放った矢の先端に火薬が仕込まれていて,その破壊力たるや。
戦車にもヘリコプターにも屈することがない。「知恵と力と勇気の子」なのだ,スーパージェッターなのだ。
● ランボーはこの3作目で完結と見ていいのだろう。20年後に「ランボー 最後の戦場」がシルベスター・スタローンの主演・監督・脚本で出るのだけれども,完全なる別作でしょ,たぶん。これもAmazonプライムで見ることができるので,明日にでも見てみようと思うけど。
とまれ,この3作。明日限りでAmazonプライムでは見ることができなくなる。ギリギリ間に合ってラッキーだったなぁと思いますよ。