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服役中のランボーが特赦と引き換えに極秘任務を行うことになる。「その任務とは,戦時中ランボーが脱走したベトナムの捕虜収容所付近に潜入し,戦後10年以上が経過した今なお囚われている戦争捕虜の証拠写真を撮影して帰ること」。
ところが,その作戦の司令官および配下の軍人たちは,議会に対して形ばかりのエクスキューズを作ればよいという,極めて官僚的というか,やる気がないというか。そこで,ランボーの痛快極まる大暴れが始まる。
● なので,ここでのランボーは 007 のジェームズ・ボンドに立場的には近づく。国のエージェントになるわけだから。
しかし,ボンドの洒落っ気やユーモアやエレガンスはなし。ランボーはとにかく無口。熱はうちに秘めて表に出さないタイプ。人付合いがそもそも好きじゃないっぽい。
戦争体験とアメリカに帰還してからの仕打ちで,そういう性格に変えられたという設定なのだが。
● 第1作と違うのは,女性情報員コー・バオと共に任務を遂行することだ。つまり,1人じゃない。彼女との交情がランボーにはずいぶん救いになったろう。見ている側にもこれは救いになる。
ランボーの理解者はトラウトマン大佐ただ1人だったのが,今度はもう1人増え,それ一緒に命がけの任務にあたる女性なのだから,ランボーの閉ざされがちな心に陽がさしたに違いない,と。
● コー・バオを演じたのはジュリア・ニクソン。東洋的な顔立ちで,ひょっとして日本人のハーフかとか思っちゃったんだけども,シンガポールでイギリス人の父と中国人の母の間に生まれたそうだ。
コー・バオ役が彼女の映画デビューであったらしい。
● 舞台はベトナムなのだが,実際の撮影はメキシコで行われた。
さてさて,次のランボーはどんなことになるのか。続けて見ることにする。