2019年1月22日火曜日

2019.01.20 マスカレード・ホテル 2回目

TOHO CINEMAS 宇都宮

● 昨日見た「マスカレード・ホテル」,面白かったのだ。もう一度見てもいいなと思ったのだ。
 友情出演の明石家さんまのこともある。彼がどこに登場していたのか,まったくわからなかった。ググってみると,橋本マナミが登場したときに,ハットをかぶった男が画面を横切るのだが,それが明石家さんまなのであるらしい。そっか,よしそれを確認してやろうじゃないか。
 というのは,タメに作りだした理由なのだけれども,とにかくもう一度見れたら幸せだと思ったのだ。

● 相方にこの映画の話をしたら,彼女も見る気になったらしい。一緒に行くという。
 が,ぼくの話ではなくて,ネット上の評判がけっこういいというのが,その気になった理由のようだ。ぼくは「食べログ」やAmazonの読書レビューも含めて,ネット上の評価は一切気にしないし(興味もない),気にしてはいけないと思っているのだが,相方はそうでもないらしい。

● ともかく,昨夜に続いて「マスカレード・ホテル」を見ることにした。いそいそと車を運転したのだ。今日は4号線もスイスイ走れて,駐車場に車を置いて,TOHO CINEMASまで歩いたところで,ちょうど30分だった。
 1,800円のところ,ぼくは1,100円で見られるのだった。シニア割引というやつだ。年を取るのは悪いことばかりではないのだな。といって,新作映画を見るのは,多くても年に3回くらいのものなのだが。
 いや,実際のところ,これが1,800円だったら,二度行ったかどうかはわからない。セコイ話で申しわけないのだけども,3,600円対2,200円って大きくない?

● 相方も気に入ったらしい。正直,彼女には向かないかもしれないと思っていたのだ。昨日も直前まで行くと言っていたのに,やはりやめておくとドタキャンしてきたときも,強いて誘わなかったのは,その思いがあったからなのだ。
 おそらく,馴染みのあるロイヤルパークホテルに絡む光景があったのと,長澤まさみの可憐さに惹かれたのだろう。キムタクだからと侮っていたわ,見直さなきゃね,とも言っていた。どういう鑑賞眼をしていたのか。

● 音楽も素敵ね,と言っておった。佐藤直紀さんについて,ぼくが知るところを帰りの車中でレクチャーしてやった。たぶん,彼女にとっては既知であったかもしれない。
 相方は「本能寺ホテル」も見て気に入っていた。その監督が「マスカレード・ホテル」も監督したのだよ,と教えておいた。

● さて,ぼくはどうだったかといえば,昨日見たばかりなんだから,展開はぜんぶ知っているわけだ。誰が犯人で,誰を殺そうとして,結末はどうなるのかもわかっている。
 が,それでこちら側の視線が劣化することはなかった。昨日と同じように,ずっとドキドキしながら見ることができた。
 つまり,木村拓哉演じる新田浩介と一緒に,連続殺人の謎を追っていくのは,原作においてはどうなのか知らないけれど,この映画においては,まったく本質ではないということかと思う。

● ところで明石家さんまなんだけど,結局わからなかった。ぼくの目は節穴だろうか。

2019年1月20日日曜日

2019.01.19 マスカレード・ホテル

TOHO CINEMAS 宇都宮

● 見てきた。一緒に行くと言っていた相方が,直前になってキャンセルしてきたので,ひとりで。相方には申しわけないけれど,ひとりの方がいい。
 わが家からTOHO CINEMAS宇都宮までは車で30分もかからないのだが,今日は4号線が詰まっていた。工事か事故か。1時間前に出たんだけど,劇場の席に着いたときには予告編が始まっていた。

● 監督は鈴木雅之。この人の監督作品は,「HERO」以外に「本能寺ホテル」を見ている。
 音楽は佐藤直紀。TBSドラマの「GOOD LUCK」で,ぼくは彼の名前を憶えた。

● 連続殺人事件の犯人探しが縦糸。次々に登場する宿泊客はそれぞれヤサグレ者で,ほんとにしょうもないやつらだ。つまり,ぼくであり,あなたである。この人たちが織りなすエピソードが横糸。
 というわけなので,退屈することはない2時間になる。

● フロントロビーはセット。エレベーターや客室はロイヤルパークが使われていたようだ。客室からの眺めに見覚えがあった。
 ロイヤルパークのエレベーターは,音声ガイド付きだ。上に行く,下に行く,16階に着いた,ということを英語で喋る。この映画でも,1回だけその音声が入っていた。
 超高級ホテルという設定のはずだから,これは少し興ざめといえば興ざめだ。そういうのって,基本的に大衆的なものだから。高級とは対極にあるものでしょ。
 駅に行けばこの種の音声で満ちている。ショッピングセンターもそうだ。エスカレーターに乗れば,手すりに摑まれ,走るな,とエンドレスで喋っている。高級ホテルにそういうものがあってはいけないだろう。

● エンドロールで明石家さんまが友情出演していたのを知った。気がつかなかった。バックヤードのエレベーターに乗っていたエキストラに混じっていたのだろうか。
 悔しいから,このあとのレイトショーも見ていこうかとチラッと考えた。が,さすがにそれはやりすぎだろうと自重した。

● この映画の長澤まさみを見て,自分もホテルマンになろうと思う若い子がいるかもしれない。ホテルを去るお客に「お気をつけて行ってらっしゃいませ」とホテルマンが挨拶する理由を,彼女扮する山岸尚美が木村拓哉の新田浩介に語るシーンがる。
 それはお客様がホテルを出られれば,私たちは無力だからです。お客様の幸運を祈ることしかできません。だから,お気をつけてとご挨拶するのです。

● が,ホテルマンというのはかなり志が高いくないと,長くは続けられない仕事のような気がする。この映画ではなく,リアルのホテルマンを見ていて,そう思う。人のダークサイドを見なければいけない仕事だ。
 もちろん,ダークサイドを見ないですむような仕事はこの世にない。医療や福祉は特にそれが多い仕事だろう。けれども,ホテルの仕事は質的にそれを上回るのではないか。
 それでもなお,人間を見切らないでいられるか。志の高さを問われるのはそこのところだ。大変な仕事だと思う。