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2019年9月7日土曜日

2019.09.07 天気の子

TOHO CINEMAS 宇都宮

● やっと「天気の子」を観ることができた。すまんな,爺は1,200円で観ることができるんじゃよ。前は1,100円だったんじゃがの。
 この時期になってもお客さん,多かった。収容人員の少ないホールではあるんだけどね。少年少女が集団できていたな。たぶん,すでに一度か二度は観ているんじゃないかな。リピーターっぽかったな。
 こういうものを少年少女だけのものにしておいたのではもったいない。大人も観るべし。

● 監督,脚本,原作が新海誠。主人公は男子高校生と女子中学生。高校生なり中学生なりの本流を外れている。学校を放り投げて働かなければいけない境遇にある。普通にいえば社会の底辺に位置する。
 が,新海作品においては,そうじゃないんだな。彼らがいるところが世界の中心で,そこに惨めったらしさはないのだ。
 明るく健気なキャラクターに設定しているからじゃなくて,天然自然に彼らはそんなことを意識していないようなのだ。

● 主人公は少年少女でなければならないのだろうな。少女は“巫女”でもあって,“神”でもある。少女でなければならない。おばちゃんが“巫女”や“神”であっちゃおかしいからね。おばちゃんは現実そのものなんだから。
 主人公を支える大人たちも全うじゃない,裏世界に生きる人たち。それぞれに過去を持つ。しかし,底抜けにいい人たち。要するに,フィクションですっ。

● 東京の半分が水の下に沈んでも,人々は何事もないように暮らしている。シュールといえばシュールなんだが,人間はかなりの変化にも対応できるものだと言いたいのか。
 いや,対応できなかった多くの人が死んでいるわけか。殊更には描かないけれども。

2019年7月18日木曜日

2019.07.18 星を追う子ども

Amazonプライムビデオ

● 「星を追う子ども」(2011年)。Amazonプライムで見られる新海誠監督のアニメーション映画はこれで全部。

● 一人の少女に託すものの膨大さ。新海さんの映画に共通するのは,少女の造形にリスペクトを籠めるところじゃないか。
 今回は地下世界アガルタの構想が加わるわけだが。

2019年7月15日月曜日

2019.07.15 雲のむこう,約束の場所

Amazonプライムビデオ

● 「雲のむこう,約束の場所」(2004年)。
 不思議なストーリー。よく思いつくものだ。SFでもあり純愛でもある?
 佐由理の思いが,邪悪なユニオンの位相を蹴散らしたってこと? なんかちゃんとついて行けてないような気がする。

2019年7月14日日曜日

2019.07.14 秒速5センチメートル

Amazonプライムビデオ

● 先週は一度も見なかったAmazonプライムビデオ。今日は「秒速5センチメートル」(2007年)を見た。
 「桜花抄」「コスモナウト」「秒速5センチメートル」の短編3話の連作構成。

●インパクトがあるのは「桜花抄」。重要な舞台が両毛線の岩舟駅だよ。
 岩舟駅じゃないとダメだったのかねぇ。理由があったはずだよね。

2019年7月6日土曜日

2019.07.06 言の葉の庭

Amazonプライムビデオ

● 「言の葉の庭」(2013年)。アニメーション映画。監督は新海誠。舞台は新宿御苑。

● 映像で新海作品だとぼくでもわかる。劇場で見た「君の名は。」のあのシーンやこのシーンが浮かんできた。Amazonプライムで他にもいくつかの新海作品を見ることができる。小さい楽しみができた。

2016年9月10日土曜日

2016.09.10 君の名は。

TOHO CINEMAS 宇都宮

● ちょっと映画づいたか。TOHO CINEMASで「君の名は。」を見た。“大ヒット上映中”であるらしい。らしいっていうか,確かにお客さんが多い。
 16時過ぎに劇場に行ったんだけど,16時40分からのチケットは完売で買えず。18時からの字幕が入っているのを見るハメになった。日本語なんだから,字幕は基本的に邪魔なんだが(いや,失礼な言い方をした。字幕が必要な人も,少ない数だろうけど,いるはずだよね)。

● お客さんの主力は若い人たちだ。高校生が多かった。カップルで来ている人もいたけれど,同性どおしで来ている人が多かったな。
 男どおしっていうのもわりと多くてね。それだけこの映画が旬になっているんだろうね。話題になってるようだから見に行こうぜ,的な。
 男どうしで行くくらいならオレは行かない,っていうやせ我慢をしているヤツもいるんだろうな。ぼくはそっちの方にシンパシーを感じる。

● この映画の第一の特長は画面の美しさだ。これはもう圧倒的だ。
 ジブリ作品とはまた違った味わいの,精妙なアニメーション。といっても,ジブリ作品なのではないかと錯覚することもあった。執拗とも思える,背景の細部に至るまでの描き込みとかね。大変な手間がかかっている。
 新海誠監督の作品を見たのはこれが初めて。過去の作品も見てみようか。TSUTAYAにはあるんだろうから。

● 舞台は奥飛騨の架空の町。町に近づいていた彗星の核が壊れて,町を直撃。町は破壊され,住民のほとんどは亡くなった。その中に主人公の三葉も含まれていた。
 が,もうひとりの主人公,瀧が過去に遡って,三葉をはじめ町の人たちを救いだす。最後はハッピーエンドで終わるんだけど,不思議なストーリーだ。数年前のテレビドラマ「仁」の筋立てを少々複雑にしたような。
 ファンタジーと言ってしまえば,それはそうなんだけど,こちらの気持ちの琴線に近いところを刺激する。だからこその“大ヒット”なんだろうけど。

● タイトルの所以は,互いに入れ替わってしまう2人が,相手の名前を思い出せなくなるところから。“大切な人”“忘れてはいけない人”であることは憶えているんだけれども,名前は思い出せない。
 当然ながら,真知子と春樹と数寄屋橋の「君の名は」とはまったく無関係。

● ちなみに,一緒に見た相方は途中からスヤスヤとお休みになってたようだった。
 コンサートホールや映画館で居眠りをするのは,かなり高級な休息の取り方だと思うから,あえて起こしたりはしなかった。

● もうひとつ,ちなみに。片方が50歳以上の夫婦がふたりで入場する場合は,ひとり1,100円と通常料金よりだいぶ安くなる。
 ありがたいんだけど,本当に50歳以上かどうかチェックしないんだよ。チェックしてくれよ。チェックするまでもないでしょ,って言うなよ。


(追加 2016.10.05)

10月5日の朝日新聞。

「君の名は。」が売れた理由。ぼくはストーリーの奇抜さにあると思う。奇抜だけれども,観客がこうなってくれたらと思う方向に事態が進んでいくという優しさ。これが大衆受けする基本ではないか。