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2022年9月26日月曜日

2022.09.25 奥様は,取り扱い注意

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● 2017年10月4日から12月6日まで日本テレビ系「水曜ドラマ」で放送されたテレビドラマの,その後を描いた映画版(2021年)。ぼくはテレビドラマは見ていない。
 主演は,この人を起用すれば間違いないと思える綾瀬はるか。他に,西島秀俊,鈴木浩介,小日向文世,檀れい,六平直政,前田敦子,岡田健史,鶴見辰吾,佐野史郎など。

●  久実(綾瀬はるか)と裕司(西島秀俊)の化かしあい。お互いにどこまで気がついていたのか。ラストで明かされる。
 久美の記憶が戻ったあとの,2人の気の利いた言葉のやり取り(こいつらも君が連れてきたのか・・・・・・タイムマシンに乗ってね・・・・・・)は欧米の映画には付きものだが,どうもこれは欧米人の方が様になるっぽい。

● ラストの決闘シーンをはじめ,綾瀬はるかの演技が熱い。まずは,彼女の演技を見るための映画だと思う。西島秀俊の独特の温度が通っているアンニュイも。
 裕司が久美の胸を撃ち抜いたあと,じつは久美は生きているとわかっていた観客(視聴者)はどれくらいいたか。テレビドラマを見ていなくても,たぶん半数以上の人は予感していたと思う。その伏線を張っていたことにも気がついたろう。

● ロケ地は各地にわたるらしいが,メインの海は静岡県下田市の爪木崎。鳥羽のあたりかと思って見ていたのだけど。
 原案は金城一紀。テレビドラマでは脚本まで担当していたらしいが,映画版では脚本はまなべゆきこ。音楽は得田真裕が担当。

2021年9月10日金曜日

2021.09.09 カイジ ファイナルゲーム

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● 「カイジ ファイナルゲーム」(2020年)。
 東京五輪後に日本経済は急失速し,昭和30年代の経済水準に落ち込み,貧富の差が拡大し,食うや食わずの人が増え,若者たちが不満を募らせているという設定。
 貧乏人の子沢山で若者があり余っているなら,あるいはこういうことも起こるかもしれないが,現実の日本は少子化が行くところまで行き着きそうで,こうなる要素は1mmもない。

● フィクションに対して,そんなことを言うのも野暮すぎる話だけれども,この映画を制作している時点では,コロナで五輪が1年遅れになるなんて,思いもよらなかったろう。
 ある意味では,この映画で描かれている以上に深刻な事態に日本は陥ったとも言える。日本だけではなく,世界中がそうだったわけだが。

● 今回のギャンブル「最後の審判」はギャンブルではない。伸るか反るかのヒリヒリ感も,したがってない。前2作と比べると,やや起伏に乏しいというか,尖ったところがなかったというか。
 社会派に傾いてしまった。天下国家とは関係ないところで成立するのが望ましいと思った。

● カイジに対峙するのは吉田鋼太郎と福士蒼汰。カイジ側に広瀬すずそっくりの関水渚。
 「最後の審判」がどんなギャンブルかを視聴者に知らせるためのシーンで,挑戦者として登場していた女性が篠田麻里子だったのだが,これ,見ているときには気がつかなかった。

2021年9月9日木曜日

2021.09.08 カイジ2 人生奪回ゲーム

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● 「カイジ2 人生奪回ゲーム」(2011年)。ああ,面白かった。以上。
 ということなんだけれども,要するに結末はわかっているわけですよ。どうぜカイジが勝つんでしょ。そのあと,ポカをやって取った金をどっかへやっちゃったりするんでしょ。
 前作を見ていれば,その結論はわかっている。だから,誰もがわかっていると思う。わかっている人にも途中経過を楽しませなくちゃいけない。

● 前作で対峙した利根川(香川照之)が奴隷に堕ちて,カイジ(藤原竜也)と再開。今度は協力者の関係になる。相手は一条聖也(伊勢谷友介)。彼も地下の奴隷労働から這い上がってきたという設定。
 そこに,前作の最後の場面で登場した石田裕美(吉高由里子)が,今回は全編にわたって絡んでくる。最後にカイジを救うのだが,これもほとんどの人は予想していたろう。
 今回の初登場は,伊勢谷友介の他に生瀬勝久。監督からは重宝される役者さんじゃないですかね。

● 音楽は菅野祐悟が担当している。

2021年9月6日月曜日

2021.09.05 カイジ 人生逆転ゲーム

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● 「カイジ 人生逆転ゲーム」(2009年)。熱血ギャンブルドラマとでも言えばいいのか。コミカルもある娯楽映画なので,楽しませてもらえばいいだけだ。
 藤原竜也演じる伊藤カイジと香川照之の利根川幸雄の対決。で,カイジが勝って終わる。
 天海祐希が聖母的な存在で,松尾スズキと光石研が脇を固める。

● 前半のカイジは全くダメ。ペラペラとお喋りで直情径行でお人好しと来ている。お人好しなのはいいとして,お喋りは良くないでしょうよ。
 しかし,後半は一転して凄い。鍛え抜かれたギャンブラーになっている。非常に短期間でカイジは成長する。カイジの成長物語と言えないこともない。

● この映画の見せどころは,地上数百メートルのところに渡された鉄骨の上を歩いて渡るところだろう。雨が降って風も吹いている鉄骨の上で,濃厚なコミュニケーションが展開される。そんなことができるんだったら,サッサと渡れるだろう,なぜそうしないのだ? とジリジリしながら見つめることになる。
 そのあとの,カイジと利根川のカード勝負は余興のようなものだ。見ている側にとっては。

● 続編がある。もちろん見るつもりだ。いや,こういうとき,Amazonプライムはありがたい。
 映画館に住んでいるようなものという言い方では過小な表現になる。映画館で上映する映画は10本程度に過ぎず,しかも一定期間,毎日同じものを何度も上映する。こちらにはそんな制約はない。宝の山に埋もれているようなものだ。
 あたりまえになってしまうと有難味が遠のくが,年会費4,900円でこの環境を獲得できるのは,途方もないことでしょうねぇ。