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2021年10月23日土曜日

2021.10.22 ゴールデンアイ

Amazonプライムビデオ

● 「ゴールデンアイ(字幕版)」(1995年)。5代目ボンドのピアース・ブロスナンの初登場作。かれは本作を含めて4作に登場する。
 監督はマーティン・キャンベル。2006年の「カジノ・ロワイヤル」も監督している。
 タイトルの「ゴールデンアイ」とは兵器に付けられた名前。

● 歴代のボンド役で誰が一番かというのが,この映画のファンの間では話のネタになる。ショーン・コネリーから見ているオールドファンはショーン・コネリーが一番だと言い,ダニエル・クレイグから見始めて,DVDでかつての「007」を見た新しいファンは,ダニエル・クレイグがいいと言うのだろうと,単純に考えていた。最初に接したボンドが印象に残るものだ。
 ぼくはダニエル・クレイグから入ったので,やはりダニエル・クレイグかなぁと思っていたんだけれども,ピアース・ブロスナンもかなりいいですよ。本当にジェームズ・ボンドがいたとしたらこんな男だったのではないか,と思わせる。彼の何がそう思わせるのかはわからないけど。

● Mがジュディ・デンチ。彼女はここからの登場だったのか。たしか「スカイフォール」で亡くなるのだが,7作にわたってMを務めたのだな。
 女性のM。存在感,あったもんねぇ。映画の味を決める要素のひとつになっていた。

● ボンドガールはロシアのプログラマーのナターリアを演じたイザベラ・スコルプコ。低い声が印象的だったんですけど。
 ナターリアの同僚で優秀なプログラマー(ハッカー)のボリスが,トリックスターというのとは違うけれども,まさかという重要な役割を果たす。ユーモラスな,しかし一番の悪人かねぇ。演じたのはアラン・カミング。憶えておきたい俳優だ。

● この頃は東西冷戦が終わっていた。それはこの映画にも反映される。
 今回,ボンドが立ち向かう相手は国際犯罪組織「ヤヌス」。そのヤヌスの首領はボンドと一緒に任務を遂行していたときに死んだはずの同僚(MI6所属のエージェント)006だったという設定。

● 前作の「消されたライセンス」も面白かった。が,今回はそれ以上に楽しめたかも。ピアース・ブロスナンのジェームズ・ボンド,あと3作,どんなのを見せてくれるのか,楽しみだ。

2021年9月16日木曜日

2021.09.15 007 / カジノ・ロワイヤル

Amazonプライムビデオ

● Amazonプライムビデオで007シリーズが見られるようになっているのに気がついた。Amazonプライムの会員になったときに,一応,調べてみたのだが,007はAmazonプライムでは見られないのだなと諦めていた。
 で,地元の図書館でDVDを探してみたのだけども,シリーズの中のほんの一部,2つか3つ,しかなかった。
 ので,DVDも借りることなく,したがって007は見ないまま,今日に至る。テレビの地上波で放送されたのをいくつか見ていると思うが,いつかちゃんと見たいものだと思っていましたよ。
 それが全部ではないかもしれないけれども,Amazonプライムで見ることができるようになった。楽しみが増えた。

● で,まずは「カジノ・ロワイヤル (吹替版)」(2006年)。6代目ボンドのダニエル・クレイグの初登場作品。
 まったく退屈しない2時間半。こういう映画は日本ではできないね。お金のかけ方が桁違い。

● お金の問題だけじゃない。舞台もプラハ,マダガスカル,バハマ,モンテネグロ(撮影地はチェコのカルロヴィ・ヴァリだったらしい),ベニスと世界を股にかける。相当に大掛かりなプロジェクトになるはずで,それを統括できる人がいるのかという問題もある。
 言語の問題もあるね。これだけのスケールの映画は,国際語である英語を母語にしている人たちじゃないと手に負えないかもしれない。

● 味方だと思っていた人が敵に内通していたり,裏切りにあったり,最後の最後までそれが重ねられる。サービス精神(?)に溢れている。
 エヴァ・グリーンの妖艶さに酔うこともできるが,やっぱり破天荒とも言えるアクションシーンが見どころ。このアクションシーンも日本では作れないでしょうなぁ。

● モンテネグロでは,ボンドが高級ホテルのスイートルームに泊まって,ポーカーに興じる。興じるんじゃなくて,テロ組織に資金が移動するのを阻止するために,組織に命じられて参加するわけだが。
 そのときに,高級ホテルのバスルームが映るシーンがあるんだけども,広い浴室の中に便座もあるんだよねぇ。2006年はどこでもそうだったかねぇ。
 現在の(少なくとも日本の)ホテルはトイレと浴室は別になっていますよね。東京五輪をあてこんで建設された新しいホテルは,ほぼもれなくそうなっていると思う。
 いくら広くてもこの造りでは,現代の日本人では耐えられないかもね。

● ラストに近いところで,ボンドとヴェスパー・リンド(エヴァ・グリーン)がヨットに乗っているシーンがある。そこでボンドが使っているノートパソコンはVAIOだった。なんでVAIO? 当時,SONYが資金を出していたんだろうかね。
 長年にわたって制作され,シリーズ化された映画は,世相史(?)としても見ることができる。たとえば,諜報機関のエリートの話なのだから,その時の最新技術を搭載した携帯電話やAI機器が登場するわけで,そういうものが好きな人には,そっち方面からの楽しみ方もあるのかも。

● 見終えてから,字幕版もあるのに気がついた。以後は字幕版で見ようと思う。
 原作のイアン・フレミングの小説は創元推理文庫で読むことができるらしい。