2018年9月22日土曜日

2018.09.22 宇都宮市立視聴覚ライブラリー 日本映画劇場 「十六文からす堂 千人悲願」

宇都宮市立東図書館 2階集会室

● 東図書館で映画をもう1本。1951年の「十六文からす堂 千人悲願」。敗戦からまだ6年しか経ってない。この時代の映画はセレブの娯楽だったはずだ。
 そうであっても,娯楽の復興は早かったことがわかる。どんな状況でも,ぼくらは娯楽なしでは生きられない。

● 主役の「からす堂」に黒川弥太郎,宿敵「三つ目御前」に大友柳太朗。他に,横山エンタツも出演。
 が,花を添えるのは女優陣。お紺(市川春代)とお柳(春日あけみ)。特に小料理「たつみ」の女将であるお紺の色気たるや,ゾクゾクするほど。
 やはり娯楽映画にはお色気は必須というかね。

● 正直,安くあげた映画だなと思う。そりゃそうなんだ,1951年の日本で作られたものなんだから。今の目線でモノを言っちゃいけない。
 当時の大人たちは,これで充分以上に楽しめたに違いないのだ。ぼくも昔の記憶をたぐっていくと,映画じゃないけど,少年ジェットやナショナルキッドや怪傑ハリマオや月光仮面でワクワクドキドキしていたのだ。今見たら,ほんとにチャチっぽい映像に違いない。

2018.09.22 宇都宮市立視聴覚ライブラリー 20世紀名画座 「頭上の敵機」

宇都宮市立東図書館 2階集会室

● 宇都宮市民でもないのに宇都宮市立東図書館にお邪魔して,“20世紀名画座”を。今回は「頭上の敵機」。原題はTwelve O'Clock High。1949年のアメリカ映画。「ナチス・ドイツ占領下のフランスに白昼爆撃を敢行したアメリカ陸軍第8空軍の兵士を描いた」もの。
 監督はヘンリー・キング。主演はグレゴリー・ペック。

● 部分最適と全体最適という,組織の永遠の課題を扱った映画だと見ることもできる。が,そんなことよりも,グレゴリー・ペックの格好良さを楽しめばいいのだろう。
 命がかかっている戦場という非日常の空間でも人間的な諸々が発生する。が,この映画に登場する人たちは,誰もが魅力的だ。そういうふうに作ってあるのだといってしまえばそれまでだけれども。

● フランク・サヴェージ准将(グレゴリー・ペック)とキース・ダヴェンポート大佐(ゲイリー・メリル)の司令部の作戦をめぐる丁々発止のやりとり。
 立場が入れ替わったあとの,2人のやりとりも含めて,この映画の半分は2人の会話でできている。