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2025年5月21日水曜日

2025.05.20 思い,思われ,ふり,ふられ

Amazon Prime Video

● 「君の膵臓をたべたい」で共演した浜辺美波と北村匠海が再び。と言っても,主演はあと2人いて,福本莉子と赤楚衛二。ぼくはこの2人の演技を観るのは今回が初めてなんだけど。
 劇場公開は2020年8月。原作は咲坂伊緒のコミック。

● この4人が織りなす物語。朱里(浜辺美波)と理央(北村匠海)は同年齢だが姉弟の高校生。しかも,血はつながっておらず,姉弟になる前の中学生のときは,互いに好意を持っていたというややこしい設定。
 そこに由奈(福本莉子)と和臣(赤楚衛二)が加わる。4人は同じ高校の同学年で,同じマンションに住んでいる。

● それぞれが家庭と個人の事情を抱えていて,4人の間で「思い,思われ,ふり,ふられ」があり,けっこう重い青春ドラマと言うかな。
 基本的には4人の成長物語と言っていいのだろう。

● 演技だけで言うと,北村匠海が秀でていると思った。美味しい役をもらったのは福本莉子。
 戸田菜穂が朱里の母親役。どういうわけか,ぼくは彼女が気になっている。だいぶ前のテレビドラマ「」でも彼女の登場シーンだけは憶えている

● Amazon Prime Video には2年以上ご無沙汰してて,今月から復帰したんだけども,Amazonってエンドロールを最後まで見せてくれない仕様になってたんですね。
 なんで? 最後まで見たいんだけどね。

2022年9月18日日曜日

2022.09.16 坂道のアポロン

Amazonプライムビデオ

● 再生ボタンに “もう一度見る” と表示された。ということは,この映画はすでに見ているのか,まったく憶えていないぞ,と思いながら見始めた。
 あ,これ見てるわ,と思いだしたのは,レコード店の店主である中村梅雀が出てきたときだ。
 しかし,それでその先の展開を霧が晴れるように思いだしたかというと,まったくそんなことはなくて,最後まで初めて見るように見ることができた。忘却って素晴らしい。

● 原作は小玉ユキの同名漫画。薫(知念侑李)と千太郎(中川大志)と律子(小松菜奈)の3人の高校生。この3人の三角関係とも言えない妙な関係(薫は律子が好き。律子は千太郎を想っているが,千太郎は律子を恋愛対象としていない)が通奏低音のようにあって,その上に乗って物語が進んでいく。
 一方ではジャズがある。3人の移ろいもあるはずだが,これは表に出てくることがない。

● 10年後の3人が再開して,高校生の頃と同じようにセッションを始めるところで終わるのだが,このあと,3人はどうなっていくのだろう。
 薫と律子は結婚するんだろうか。そうもそれはないような気がする。千太郎と律子は当然なく,結局,3人はそれぞれにそれぞれの人生を歩むことになるのだろう。そうして,それが自然というものでもある。

● 音楽は鈴木正人が担当。主題歌は小田和正「坂道を上って」。

2021年9月18日土曜日

2021.09.17 フォルトゥナの瞳

Amazonプライムビデオ

● 「フォルトゥナの瞳」(2019年)。「死を目前にした人間が透けて見える能力」を持ってしまった人間の孤独と悲哀。
 その重さの中で,何を選択するか。その人を助けようとするのか,何もしないのか。ただし,助けると自分が死に近づく。
 さぁ,あなたならどうする? という問いかけを含む。

● 神木隆之介と有村架純が主演。「孤独と悲哀」を飲み込んで,淡々と日常を綴っていく木山慎一郎を演じる神木隆之介の,静かな凄みを味わうべし。

● じつは有村架純演じる桐生葵も同じ能力を持っていた。したがって,葵は慎一郎が死ぬことをわかっていたことを,わかっていながら運命に殉じることを選んだことを,葵が独白して終わる。だとすると,慎一郎以上に辛かったのは葵の方だ。
 原作小説を読むと,最後のどんでん返し(?)でかなり揺さぶられることになるのかもしれないが(百田尚樹の原作を,ぼくは読んでいない),映像だとそこに至るまでに慎一郎の苦悩がビッシリと描かれているので,葵の独白が付け足し的になるのは仕方がない。

2019年9月23日月曜日

2019.09.23 坂道のアポロン

Amazonプライムビデオ

● 今月2本目のAmazonプライムビデオ。「坂道のアポロン」(2018年)。
 知念侑李,中川大志,小松菜奈。主題歌は小田和正。高校生の役をやれば高校生に見え,10年後の役をやれば10年後に見える。俳優ってすごい。

● 男子2人に女子1人の設定自体は目新しいものではないし,そこから展開するストーリーに意外性はないし,ハッピーエンドの後味の良さもよくあるもの。
 全体を支えているのは,千太郎の人物像だ。千太郎を造形できたこと。

2019年7月5日金曜日

2019.07.05 くちびるに歌を

Amazonプライムビデオ

● 「くちびるに歌を」(2015年)。
 新垣結衣,木村文乃,恒松祐里,下田翔大。いずれも魅せてくれるが,合唱部員の恒松祐里と下田翔大の健闘を讃えたい気分。
 いや,見応えのある映画で満足した。映画はすべて娯楽映画だと思っているが,これは相当に良質な娯楽になる。