2016年12月19日月曜日

2016.12.17 宇都宮市立東図書館20世紀名画座 「間諜最後の日」

宇都宮市立東図書館 2階集会室

● 1936年(昭和11年)のアメリカ映画。監督はアルフレッド・ヒッチコック。ヒッチコックの初期の代表的な作品,というのは係の人が言っていたことの受け売り。

● リチャード・アシェンデンにジョン・ギールグッド,エルザにマデリーン・キャロル,将軍にピーター・ローレ。マーヴィンにロバート・ヤング。 
 時は第一次世界大戦の最中。アシェンデン,エルザ,将軍の3人が,イギリスの諜報員。ドイツのスパイが紛れ込んでいるから消せと指令を受け,スイスに派遣される。

● で,スリルあり,笑いあり,ドタバタありの場面が続くわけだ。映画はすべて娯楽映画のはずだ。見るのが苦痛であるほどのスリルを盛りこむわけにはいかないだろう。
 この映画もそこは充分に娯楽映画になっている。楽しむことができる。

● アシェンデンとエルザは間諜員としてはまるでダメ。将軍は優秀な間諜員。肝が据わっている。そのうえ,ボケ役も兼務していて,懐の深い男として描かれている。
 展開に不自然なところもある。誤って市民を殺害してしまったアシェンデンたちに,指令者から間違えているという連絡が入る。スパイの名前は○○○だと知らせてくる。
 だったら最初から教えろよ,と突っこみたくなるところだ。市民一人を殺さずにすんだろうがよ。

● ただね,吹っ切れなさを残して終わるのは,ヒッチコックだなぁと思うところがあった。
 最後にじつはドイツのスパイだった男とトルコに出かけるエルザ。本当は彼がドイツのスパイだと知っていて,味方の前で演技をしていたのかもしれないと思わせるところがある。スクリーンの彼女は決してそうではないんですよ。任務よりも恋を選び,その恋が上手く行かなくて,傷心のうちに男と出かけているんですよ。でも,味方のみならず観客まで騙して,じつは・・・・・・と思わせるところがあるんですよ。
 いや,さすがにそこまで言うのは,言う方に無理があるんですけどね。

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