2022年9月13日火曜日

2022.09.12 真夜中の弥次さん喜多さん

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● 「真夜中の弥次さん喜多さん」(2005年)。原作はしりあがり寿の同名漫画。それを宮藤官九郎が脚本化し,監督も務めた。宮藤官九郎の初映画監督作品になるらしい。
 「歌・ダンス・お色気・何でもありのシュールな時代劇コメディー」ということ。弥次さん(長瀬智也)と喜多さん(中村七之助)が恋人同士という設定なので,男色シーンもあり(ソフトだけど)。しかも,喜多さんはヤク中で,途中で女性への愛にも目覚めるという。

● ハチャメチャな内容なのだが,ハチャメチャな映画にこれだけの俳優を集めたのが凄い。
 阿部サダヲ,小池栄子,柄本佑,生瀬勝久,寺島進,森下愛子,岩松了,おぎやはぎ,竹内力,板尾創路,古田新太,山口智充,大森南朋,清水ゆみ,松尾スズキ,研ナオコ,中村勘九郎,毒蝮三太夫,ARATA,麻生久美子,荒川良々,妻夫木聡,楳図かずお。
 といった多彩な面々。原作者のしりあがり寿も出演している。

● 優れた監督かどうかを決める第1要因は,いい俳優を集めることができるルートを押さえているかどうかではないのかと思うほどだ。
 あるいは,俳優との人間関係をどこまで築けているか。

● それも身体から茸が生えていたり,裸で走り回ったり,とんでもない恰好や演技をさせているわけで,本人はともかく,所属事務所を説得するのが大変だったのではないかと,素人勘ぐりをしてしまう。
 圧巻は荒川良々で,よくもまぁここまで振り切ることができるものだと感心するしかない。いやいや,かなり面白かったです。