2021年12月21日火曜日

2021.12.18 ジョゼと虎と魚たち

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● 「ジョゼと虎と魚たち」(2003年)。原作は田辺聖子の同名小説。
 田辺作品は「カモカのおっちゃん」シリーズのエッセイ(週刊文春に連載)はあらかた読んでいると思うのだが,小説はあまり読んでいない。この短編小説も読んでいない。
 が,本は買って持っている(かもしれない)。だとすると,30数年間,積読だったことになる。じつは,そういう本が千冊か2千冊か3千冊ほどある。もちろん,もうどうやっても解消することはできない。

● 主演は妻夫木聡と池脇千鶴。20年前の池脇千鶴を見てごらんなさい,ということね。
 他に,上野樹里,江口のりこ,新屋英子,新井浩文。上野樹里はこのとき16歳か。あどけなさを残しているようにも見えるんだけれども,劇中では妻夫木聡と同級生の大学4年生。
 ジョゼ(池脇千鶴)の祖母役の新屋英子の異形ぶりが大迫力。これだけでこの映画を見る価値がある。在日朝鮮人ハルモニ(お婆さん)の一人語り「身世打鈴(シンセタリョン)」を演じること2000回というのは,今,ウィキペディアで知ったこと。

● 妻夫木聡の演技が評価されたようで,最優秀主演男優賞いくつか受賞している。けれども,ぼくが男だからか,どうも池脇千鶴の演技に惹かれちゃう。
 演じやすいのは池脇千鶴で,妻夫木聡の方が立脚点を探す(あるいは作る)のが難しそうではあるんだけど。

● 主題歌はくるり「ハイウェイ」。
 この映画は韓国でも人気になったらしく,韓国でリメイクもされている。韓国版も見てみるか,スルーするか。