2021年10月3日日曜日

2021.10.02 春待つ僕ら

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● 「
春待つ僕ら」(2018年)。青春ドラマ。
 このとき23歳の土屋太鳳が高校1年生の役。違和感は全くない。わずかにあるっちゃあるんだけど,無問題。
 相手役に北村匠海と小関裕太。他に,泉里香,緒川たまき。土屋太鳳のクラスメート役の佐生雪は,今年の3月で女優を辞めたらしい。

● 主人公の春野美月(土屋太鳳)が女の子だと思っていたアヤちゃん(小関裕太)が,じつは男だったというのが,展開の起点になっている。劇中では高校生になったアヤちゃんを両性具有っぽく描いており,小関裕太がそれを上手く表現している。
 ひと頃,現実世界でもこのタイプの男子がもっと認知されて,広まって行くのかと思っていた。新宿2丁目が拡散するというのとはちょっと違うのだが,女っぽい男が受けるようになるのじゃないか,と。
 だが,どうもそういうふうにはならなかったですかね。

● 若いっていいなぁと思いますよ。こういうのはね,歳を取るとできなくなる。状況に恵まれてもできなくなる。仮にできたとしても,傍目には全く様にならないだろう。
 恋愛に伴う諸々のぎごちなさや異常行動(?)は,生殖期の初期にある若い男女が似合う。あたりまえだけどね。神様がそういうふうに人間を作っている。

● 命短し,恋せよ乙女,とはじつに言い得て妙であって,乙女に限らず,男にもあてはまる。恋なんていつでもできると思ってはいけないよ。
 恋愛するには恋愛能力が必要で,その能力は死ぬまで保持されるものではない。いずれ消滅する。意外に早いかもしれない。
 “黄昏流星群” は若いときの “恋” とは似て非なるものではないかと思っている。若い男女の異常行動は異常と捉えないようにするセンサーが全員に備わっているが,“黄昏流星群” の異常行動は単純に異常だ。

● 何が言いたいのかというと,チンタラ仕事してるくせに,男は仕事だなどとのたまって,色恋を下に見るがごときは愚の最たるものだということだ。
 かといって,追いかければ上手くいくというものでもないから,実地にしっかり勉強したまえ,諸君。っていうかさ,この分野では女子に色々と教えてもらうことだよ。

● 主題歌は “TAOTAK” が歌う「Anniversary」。“TAOTAK” とは土屋太鳳と北村匠海による音楽ユニット。
 ウィキペディア教授によれば,「Anniversary」は「桜井和寿(Mr.Children)とラッパー GAKU-MC によるユニット・ウカスカジーが2016年に発表した同楽曲をカバーしたもの」。