2021年10月19日火曜日

2021.10.18 美しき獲物たち

Amazonプライムビデオ

● 「美しき獲物たち(字幕版)」(1985年)。ロジャー・ムーアがボンドを演じた最後の作品。
 このとき「ムーアは撮影時57歳であり,現在においてもボンドを最高齢で演じた俳優である。このため,ほとんどのアクションシーンにスタントマンを使用していた」とは,ウィキペディア教授の解説。

● また,「ロイス・マクスウェルがマニーペニーを演じた最後の映画でもある。本人が「もう限界」と降板を希望した」らしい。
 次作から,重要な役柄が代わることになるんですな。

● ボンドガールはステイシー・サットンを演じたタニア・ロバーツ。言わずもがなだが,スタイル抜群。
 存在感があったのはメイデイのグレース・ジョーンズ。「私を愛したスパイ」と「ムーンレイカー」にジョーズ役で登場したリチャード・キールにあたる異形の役柄なのだが,さすがにアメリカは俳優の個性の強烈度が日本とは違うようだ。

● ところで,邦題を「美しき獲物たち」としたのはどういうわけだろう。原題は「A View to a Kill」で,この方が内容を表している。
 直訳したのではちょっとエゲツないということであっても,「美しき獲物たち」では抽象度が高すぎて,何のことやらわからない。

● 最新作の「ノー・タイム・トゥ・ダイ」が映画館で上映中だ。それがあるので,AmazonプライムでもU-NEXTでも,これまでのボンド作品のすべてを見られるようにしたわけだろう。
 今日で24作のうち18作を見たのだが,最新作を劇場で見たくなったかというと,これがどうも。いや,おそらく見に行くと思うのだけれども,ぜひにという気持ちにはなっていない。