2021年11月22日月曜日

2021.11.21 パンとバスと2度目のハツコイ

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● 「パンとバスと2度目のハツコイ」(2018年)。「スキにならずに,スキでいる。」がキャッチコピーなんだけど,何だか不思議な世界。
 不思議だけれども,居心地のいい世界でもある。劇中の登場人物たちはそれぞれかなり大変な人生になるだろうけど,彼女たちが大変さを引き受けてくれるので,その結果として居心地がいい世界ができあがる?

● ヒロインは乃木坂46の元メンバーの深川麻衣が演じる。映画初出演にして初主演であったらしい。相手役は山下健二郎(三代目J Soul Brothers)。
 他に伊藤沙莉も重要な役どころなのだが,ぼくはヒロインの妹を演じた志田彩良に注目。15日に見た「mellow」では活発明朗な女子高生を演じていたが,今回は少し内向的な美学生(予備校生)。何だかいいんだよねぇ。

● 「私をずっと好きでいてもらえる自信もないし,ずっと好きでいられる自信もない」って,それはみんなそうだよね。てか,ずっと変わらず好きでいるなんて不可能だよね。
 相手をずっと好きでいた人も,ずっと好きでいられた人も,有史以来おそらく1人もいなかったろうし,これからもいないだろう。

● そんなのは人の自然に反する。人はそういう静態には耐えられないものでしょ。もっと動的な,移り変わっていく世界でないと生きられませんよ。
 そういう世界で生きながら,変わらないものに憧れる。わがまま勝手なものですよ。

● だから,ぼくらは誰でも,どこかの時点で,片目を閉じてエイヤッと跳ばなければならない。そうじゃないと人類は滅んでしまうから,ちゃんと跳べるようにできている。いや,跳んでしまうようにできている。
 でもって,こういう映画の世界もいいなぁと思う。そういうものでしょ。